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オンラインでもぐっとくる共感の種~PUBGを子どもたちとプレイしてみて気付いたこと~

オンラインのイベントやミーティングが一気に主流になってきたのですが、何かオンラインだと物足りないなと感じることが多くなってきました。この感覚は何かなと思っている中で、オンラインでも楽しい感覚を持つことができたことがあったのでそれをnoteにまとめてみました。

全世界6億ダウンロードされているオンラインのサバイバルゲーム、PUBGを子どもたちとプレイしてみて気付いたこと

PUBG(PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDS)について

PUBGモバイルというオンラインのサバイバルゲームがあります。日本ではDMMが運営している全世界で6億ダウンロードされている世界中で人気のバトル・ロイヤル・ゲームです。2020/1/21の平均値ですが全世界から常時30万人の人がアクセスしています。

PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDSはバトルロイヤルゲームです。
孤島で100名ものプレイヤーが様々な武器と知恵を使って、最後の一人として生き残る瞬間まで戦います。プレイヤーは段々狭くなる安全地帯内で、ランダムに配置されている武器や車両、装備アイテムを駆使して“最後の一人”になるために命をかけた緊張感あふれる荘厳な戦いを勝ち残ります。

PUBGはeスポーツの競技にもなっている

eスポーツ(エレクトリック・スポーツ)としてもNTTドコモが主催し、2020/8/29~10/18の期間中「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 0」が開催されます。

eスポーツは海外では競技として定着しており、2017年には10億ドルを超えている規模で拡大をしている市場です。日本では、賞金規模が100万円前後でトップのプロ選手の年収は1億円程といわれています。

45歳男性の子どもの頃のサバイバルゲームの思い出

私が子どもの時に直径6mm~8mmのBB弾が発射できるエアガンをもって敵味方に分かれて撃ち合う”サバイバルゲーム”がすごくはやりました。街角のおもちゃ屋さんでSmith & WessonなどのハンドガンだけでなくM16やuzi(ウージー)などの軍隊で使用されているような銃のレプリカがたくさん販売されていました。今、小・中学生がエアガンもって街を歩いていたらかなり怪しい存在になってしまいますが、1980年代では当たり前の風景だったりしました。日が落ちるまで山の中や、住宅地造成中のくぼ地の地面に這いつくばったり、走ったり、跳んだりして遊んでいたのが懐かしいです。

今はもっと安全性や場所を確保した状態で遊ばれているようです。

また、使用するBB弾も昔は石油で作られていたので環境によくなかったのですが、今では、自然分解する【バイオ】、天然カルシウム等を含有し比較的早く風化する【セミバイオ】、単価が安く精度が高い【石油系プラスチック】の3種類に分かれていて、屋外サバイバルゲームでは、バイオ弾に限定したフィールドが増えているそうです。

そしてエアガンは、圧縮空気でBB弾を飛ばしますが、圧縮方法で3種類あります。手動で一発いっぱつ動かして圧縮する【エアコッキングガン】、電気の力で空気を圧縮する【電動ガン】、圧縮されたガスを利用する【ガスガン】です。連射ができるガスを充てんして発射するものが多く使用されていて、そのガスは【フロンガス】、【フロンガスとCO2のハイブリッド】、【CO2のみ】の3種類です。

現在、仕事も家庭もある中で、リアルのサバイバルゲームをすることは難しいので、私にとっては良き思い出のひとつとして胸の内にありました。

ふと、子どもたちのスマホを見てみると

私には高校生の息子と中学生の娘がいるのですが、ふと子どもたちのスマホを見てみると、どちらにもPUBGがインストールされていました。「なにこのゲーム?」と聞くと、「銃を持って、でっかい地図の中で自由に動き回って、相手をやっつけながら最後の一人に残るゲームだよ」とのことで、当時のサバイバルゲームを思い出しつつ、自分のスマホにインストールしてやってみました。

面白いポイントは以下でした。

・最初は全員同じ条件から始まる
最初は全員武器を何ももたない丸腰状態から始まります。そして、地図の中でありとあらゆるところに武器や物資が落ちているのでそれを拾いながら装備を拡充していきます。基本無料で課金もできるこのゲームですが、いくら課金をしても最初は皆同じ条件で始まるのが公平でいいなと思います。
・広大な地図の中で降りれる場所を自分で決められる
ゲームの最初は輸送機からパラシュートで降りるところからなのですが、広大な地図の中でランダムに飛行機の航路が設定されていて、降下できる箇所は自分で選ぶことができます。住宅街など武器や物資がたくさん潤沢に落ちているところには人がたくさん降下しますので、降りた瞬間にやられてしまうことが多いです。かといって地図の端の方にいってしまうと武器が弱かったり、なかったりしてゲームの進行が難しくなります。どこに降りるのか毎回考えさせられます。
・安全地帯が時間を追うごとに縮小し、生存者が集められていく
このゲームには安全地帯という仕組みがあって、最初は地図全体が安全地帯
なのですが、これが時間経過に従って、ランダムに決められた地図の一点を
中心の円がだんだんと小さくなっていきます。安全地帯の外になってしまうと生命力がどんどん減ってしまい死んでしまいます。そのため、生き残っているプレーヤーは安全地帯の中央に向かって集まることになります。

逆に難しいなと思ったのは、操作が多岐に渡って難しいということです。ゲーム中に以下を常に管理しないといけません。

・銃3種類とそれにあった弾薬(ゲームで出てくる銃は何十種類かあり、その中で拾得して携行できる銃が3つです。弾丸も複数種類がありあったものではないといけません)
・投げ物3種類(手りゅう弾、ガス弾、閃光弾)
・3種類、回復薬など持ち物の管理
・移動
・体制(立ち、中腰、伏せ)
・狙い(銃の狙い)
・地図
・車やバイク乗車時の運転

地図を見て、安全地帯のエリアを確認しつつ、銃の弾薬数を確認しながら、相手が見えない位置どりをしながら移動し、索敵し、敵を見つけたら照準を合わせて撃つ、逆に撃たれたら安全なところに避難しつつ治療する、といったことを画面上で操作しないといけないので忙しいです。画面も以下のように操作ボタンがたくさんあり、左右の親指だけでは足りません。

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子どもたちとチーム戦をしてみて感じたこと

最初は一人でやっていたのですが、下手なせいもあってなかなかレベルがあがりませんでした。一か月やってもレベル10ちょっと。それに対して子どもたちは20を超えていてとても上手にプレイしています。

PUBGでは1人で参戦、2人で参戦、4人で参戦と3つのモードがあります。1か月が過ぎてレベル10になった記念に、息子・娘・私・奥さんの4人チームで参戦してみました。

チーム戦をして感じたことは以下の通りです。

・目の前の敵をひとりで倒さなくてもいい
いつも1人で参戦していた時は、出てきた人は敵なのですぐに対応しないといけなくてピリピリしていましたが、4人いると協力して倒せるので圧倒的に気が楽になります。また序盤の武器が見つけられず敵にやられてしまう確率が下がります。
・武器のありかを教えてもらえる
4人で武器を探していると、ここにいい武器があるから取りにおいでなどやり取りできます
・回復アイテムを分けてもらえる
回復アイテムがきれてもチームメンバーが持っているのをわけてもらえます
・気絶しても救ってもらえる
PUBGでは敵に撃たれた場合、生命力に応じて以下のステータスで変移します「通常 → 気絶(戦闘不可だが生きている)→ 死亡」1人でやっていると気絶=死だったのですが、チームだと気絶してもメンバーが助けることができるのでまさに「九死に一生を得る」ことができます。
・索敵しやすい
敵がどこにいるかを常に探ることがこのゲームでは重要なのですが、
それを4人の目と耳でできるのでかなり広範囲で索敵能力が高まります。
・車に皆で乗ると一体感でる
ゲーム内にでてくる車には4人で乗車できる車両もあります。それに全員乗って移動したり、途中で遭遇する敵と対峙するなどをしていると一体感がわきます。
・皆で戦略を練れる
状況が刻々と変化する中で次どうする、次どこいくといった戦略を全員で練ることができます。例えば、あそこに敵が多く集まるから迂回して背後を取ろうとか、武器が少ないから直接対決に向けて武器補給が先だとか、安全地帯の外にもうすぐなるから車両を調達して早急に中心部に向かおう、などなど、それぞれの経験を集めて話し合うことができます。

1人だと周りが全員敵の中で、様々なことを同時並行で全部自分でやりつつ、ちょっとしたことで死んでしまうので周囲をピリピリ見て、今後の戦略を考えていたのに対して、チームだとかなり精神的に楽に生き残ることができます。

そして、一番感動したのは、一緒にプレイしていた子どもたちの立ち振る舞いです。子どもの方がずっとレベルが高くうまいので、どんどん進めることもできるはずなのですが、レベルの低い私に合わせてゆっくり動いてくれたり、武器の場所を教えてくれたり、敵から撃たれていたら救ってくれたりします。また、敵が多いところを突破する際にも先陣を切って突っ込んでいったりしてくれて、自分より弱いものへの思いやりと、日常では見ることのできない勇敢さみたいなものを見ることができました。

まとめ:オンラインでぐっとくる共感の種

45歳男のオンラインゲーム体験談になりつつありますが(笑)、今まで様々なオンライン会議やオンラインイベントに参加していて、勉強になるなと思うことはあれど、一体感や楽しさを感じることはすごく少なかったです。その中でオンラインゲームの中で顔知ったるメンバーでチームになって何かをすることによる一体感や意外な一面を知れたことにとても感動しました。

今後も続くであろうオンラインの世界における一体感や共感はこれがヒントになると思いました。

オンラインでもぐっとくる一体感や共感をよぶポイントは、以下のようなチームでお互いに貢献しあい、何かに取り組み結果を出していくこと

・目的を共有し、そのための目標を作りあえる
・目の前の課題を一人で全部対応しなくてもいい
・傷ついても、ケアしてくれるチームメンバーがいる状態
・他のチームメンバーに役に立つ情報や知識を共有してくれる
・オンラインでも個人の以外な一面が見れる
・戦略策定について自己の経験に基づいた意見交換ができる

オンラインが定着した社会は、年齢や性別、実力など関係なく個々人がフラットな関係性の中で、目標達成に向かって進めることができるチーム力が問われることになりそうです。

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