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アクセサリー原案

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imaoriのストアで販売しているアクセサリーの原案です。 中にはアイデアだけで没案も含まれています。
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#花

rakugaki_167「無邪気な花」

日本には江戸時代末期に渡来されたといわれているフリージアは3月頃に咲く花ということと、フリージアの花言葉が「親愛の情」「友情」「感謝」などということもあり、卒業式や入学式のフラワーギフトとしても人気がある花です。 日本に初めて渡来したのが黄色い花のフリージアといわれています。 その黄色い花には「無邪気」という花言葉が付けられています。 原種に近い黄色いフリージアは特に香りが強い方で、甘酸っぱくフルーティで華やかな香りが特徴です。 この黄色いフリージアの花をディップアートで

rakugaki_153「太陽とひまわり」

ギリシャ神話に出てくる水の精クリュティエは太陽神アポロンに恋します。 しかしその恋は片思いでした。 それでも諦めきれないクリュティエは、毎日アポロンが東から西に空を駆け抜けていく姿を見つめ続けました。 ついには足から根が生えひまわりへと姿を変えてしまいました。 英語で太陽は「sun」、ひまわりは「sunflower」なので、まさに神話通り太陽と共に生きる花ですね。 そして、クリュティエのこの強い想いから「あなただけを見つめる」がひまわりの花言葉となりました。 この神話を

rakugaki_145「stop and smell the roses」

rakugaki[_35「焦らずにゆっくりいこう」でアクセサリーのコンセプトとアクセサリー原画をご紹介した「smell the white roses」というアクセサアリー作品があります。 コンセプトの元になった欧米のことわざ「stop and smell the roses」は直訳では「立ち止まってバラの匂いを嗅ぐ」ですが、意味的には「あくせくせずに身近な幸せに目を向ける」というニュアンスがあるそうです。 その言葉をイメージして作った作品でした。 今回こちらの作品を廃盤にし

rakugaki_130「スノードロップ」

スノードロップは春の訪れを告げる早春の花です。 寒さの厳しい冬、雪の中で春の到来を待っていることから和名では「待雪草(まつゆきそう)」とも呼ばれています。 スノードロップが咲き始めるということは、冬が終わり春がもうすぐということなんです。 スノードロップは旧約聖書にも登場します。 アダムとイヴが禁断の果実を食べたことで、神様から楽園を追放されてしまいます。 楽園の外界は冬であまりの寒さに二人が凍えていると、気の毒に思った天使が降りしきる雪を全てスノードロップの花に変えました

rakugaki_96「ナウパカのラブストーリー」

みなさんはナウパカの花をご存知でしょうか? ハワイに咲く花なのですが、海辺に咲くビーチ・ナウパカ(ナウパカ・カハカイ)と山に咲くマウンテン・ナウパカ(ナウパカ・クアヒヴィ)があります。 一つの花を半分に引き裂いたような花の形から、ハワイでは悲恋の花として伝説が幾つも残されています。 その中の伝説の一つに火の女神が登場する話があります。 「とても愛し合っていた若いカップルがいました。 恋人がいるとは知らず、火の女神ペレは男性に恋をしてしまいます。 男性に愛し合っている恋人が

rakugaki_68「クリスマスローズの伝説」

ブログを書いていて美術鑑賞ものばかりで、あれ?最近新しいアクセサリー考えてないんじゃね? マジ、考えてねーってなり、そういえばもう11月も末、クリスマスに向けて何かアクセサリーを考えようとなりました。 ※2021年11月29日時点 ヒイラギとかポインセチアとか色々思い浮かべてみたのですが、いまいちピンとこない。 そうこう考えているうち、ピッタリの花を思いつきました。 「クリスマスローズ」 クリスマスローズはうつむき加減に咲く姿とシックな花色、冬の寂しい時期から早春にかけ

rakugaki_6「良い花はあとから」

なかなかアイデアが浮かばず、ただただスケッチブックの前で唸っている私に奥さんが助け舟を出してくれました。 「縁起が良さそうなことわざから、ヒントを得てみるとか」。 なるほど、そういうアイデアの出し方もあるよね。 奥さんが、使えそうな「ことわざ」をいくつかピックアップしてくれました。 そのうちの中で、一番具現化しやすかったのが「良い花はあとから」です。 早くから咲き誇る花より、あとから咲く花のほうが美しいという意味。 立派で充実したものは、時間を充分かけてあとからでき