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俳句の森を歩く

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俳人への道を歩きながら、見つけたもの、出会ったものを記録しています。
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#note俳句部

俳句で、2020年子供の日を刻む

外に出られないという、史上まれなGWでも、季節は確実に移ろい、ここのところの日差しはもう夏を感じさせます。 俳句ワークショップ#02は、そんな2020年5月5日に開催しました。この日は「立夏」。暦の上では、この日から夏に入ります。 3人それぞれの「今」 さあいくぞ幼の一歩若葉風  千華 あいの風子どもの声はうちの中 Keico 風に乗る声なきままに夏に入る  敦 普段なら、もっと町が子供で賑わうはずの子供の日。大人は、そんな子供たちの声や姿から、生き生きとしたエネルギー

俳句で、2020年の晩春を刻む

昨日(4月29日)、バタバタと第1回 俳句ワークショップを開催しました。開催を急いだ一つの理由は、「もうすぐ夏になってしまう」から。俳句の世界では、立夏(5月5日頃)を過ぎれば、文字通り夏。コロナでがらりと物事が一変した「春」を刻まないといけない、というちょっとした焦りがありました。 5人それぞれの「今」参加者は5名。俳句の基本や作り方のポイントを簡単に伝えたあと、それぞれの「今」をテーマに一つずつ作っていただきました。そして一緒に推敲を重ねてできた作品がこちら。 緑さす

良い俳句は、良い生け花に似ているかもしれない

俳句活動は、もちろん句会や吟行などのリアルな場も大事だけれど、今回の新型コロナのような事態にはわりと強い(リモート対応しやすい)性質がある。現に、いま参加している俳句活動もほとんどはもともとメールや雑誌なので、影響なく活動が続いている。 そのうちの1つ、昨年から参加している句誌「晨」令和2年3月号で、代表の中村雅樹さんが「良くない俳句とはどのようなものか」について書かれていた。もちろん例外はあるとしたうえで、挙げられていたのはこの4つ。 1.言葉はあっても、そこから一句の