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俳句の森を歩く

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俳人への道を歩きながら、見つけたもの、出会ったものを記録しています。
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#季語

この時期の月は、1日だけの名前を持つ

昨日(9/21)は、満月と中秋の名月が重なって、タイムラインは月の写真であふれた。近くの公園まで月見の散歩に出てみると、結構人が出ていて、月を眺めるでもなくおしゃべりをしていた。そんな人たちを、月が見ていた。 さて、この一夜のためだけに、いくつもの季語がある。古来から、日本人がいかに、この時期の月を愛でてきたかを感じさせる。 月を指すのが、名月(望月、満月、十五夜、芋名月etc)。この月が出ている夜を指すのが、良夜(望の夜)。雲に隠れていれば、無月。雨が降ったら雨月(雨の

俳句の難題

俳句誌『晨』の創始者で、哲学者であり宗教学者であり住職でもあった、故大峯あきらさんの動画に魅せられている。 詩人の言葉、僧侶の言葉、哲学者の言葉が織りなす世界は、とても豊かで深い。直接お話を聞けなかったのが残念でならないけれど、まるでそこに居るかのような動画が残されていることは、本当に有難い。 その中で、こんなことをおっしゃっていた。 自分が見てもいないものは、作れないでしょ。嘘じゃないですか、そんなもの。感じていないじゃないですか。テレビや映像を見て作るなんてけしから