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俳句の森を歩く

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俳人への道を歩きながら、見つけたもの、出会ったものを記録しています。
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#新型コロナウイルス

俳句で、2020年の晩春を刻む

昨日(4月29日)、バタバタと第1回 俳句ワークショップを開催しました。開催を急いだ一つの理由は、「もうすぐ夏になってしまう」から。俳句の世界では、立夏(5月5日頃)を過ぎれば、文字通り夏。コロナでがらりと物事が一変した「春」を刻まないといけない、というちょっとした焦りがありました。 5人それぞれの「今」参加者は5名。俳句の基本や作り方のポイントを簡単に伝えたあと、それぞれの「今」をテーマに一つずつ作っていただきました。そして一緒に推敲を重ねてできた作品がこちら。 緑さす

なぜ、いま俳句か。~俳句で「今」を見つめ、「今」を残す。という活動~

外出自粛になり、緊急事態宣言が出され、「動けない」という気分が続いたあと、今から2週間くらい前。はっと思い当たった。私たちは、いま歴史的な出来事の真っ只中にいて、今しかできないことがきっとある。いま動かないと。そこからバタバタと準備をして、今日に至った。 俳句はリモートに強い「今」を刻む方法はたくさんあるけれど、俳句はその選れたものの一つだと感じていた。一つの理由は、リモートに強いこと。 コロナの影響で多くのものごとがオンライン化の壁をせっせと乗り越える中、俳句はそもそも