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俳句の森を歩く

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俳人への道を歩きながら、見つけたもの、出会ったものを記録しています。
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2019年12月の記事一覧

俳句は2文字でがらりと世界が変わる

毎月参加している句会では、1人5句を持ち寄り、先生(日本伝統俳句協会副会長)にすべての句から良いと思うもの=入選句と、特に良いと思うもの=特選句を選んでいただく。 11月は、こちらが特選句となった。 木の葉雨どの人生も一度きり 「木の葉雨」は、木の葉が雨のように降る様子を表す冬の季語。 先生の解説は、「『どの』が上手い。『どの』がなければ、「私の人生が一度きり」と、自分だけのことを言っていることになる。『どの』があることで、みんなの人生になる。そこに、あらゆる人間が一