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【ウマ娘】オープン育成 覚書き2024版

2024/10/28 追記
12月よりオープンチャンミの上限が上がることが発表されました。この記事は情報が古いのでただの日記になりました。

現状のウマ娘におけるオープン育成はL'Arc育成が適当とされているが、その育成方法ではいくらかグラデーションが確認できる。今回は自身の経験則と、他ユーザーの育成パターンを参考にして2つの育成方法を検討した。

◆オープン特有の認識と用語

オープン特有の認識と用語をいちおう説明しておく。ただ基本的にはこれらを言われなくても分かっている人を前提にして話す。

[固有レベル]
オープンにおける固有はレベル1が前提となり上げることはない。「固有レベルを抑える」という書き方は「レベルを1のままにする」を意味する。

[安心沢]
友人サポカの1枚。オープン育成では紫スキル〈空回り〉を入手するために用いる。サポカ性能やお出かけはまったく考慮しない。そもそも空回りを入手する場合はお出かけできない。RとSSRはどちらを使ってもよい。

[紫スキル]
他の名称ではマイナススキル バッドスキルと呼ばれる。取るとウマ娘にさまざまなデバフ効果が発生し、また評価点は下がる。主な入手方法は〈安心沢のイベント〉〈目標レース以外の重賞レースで6着以下になる〉

[緑スキル]
オープンではステを減らして緑スキルで補うことが多い。同数値のステと比べて評価点の減量につながるのだ。
例えば〈スピ1260〉〈スピ1200+右回り◎スピ60〉を比べた場合、後者のほうが評価点が低いためオープンでは有利となる。

[減量]
これは恐らく自分しか用いていない言葉。評価点が制限されているオープンにおいて、制限以上にステやスキルを盛るための評価点を下げるテクニック全般のこと。主に〈固有レベルを抑える〉〈紫スキルを取る〉〈緑スキルでステの代替とする〉を行う。

◆L'Arcのオープン用育成おさらい

なぜL'Arcがオープン育成に適しているのか
・サポカが微妙でもオープン用ステに十分到達する
・安心沢をサポカに加えても育成が行える
・固有レベルを確実に下げられる

今後L'Arcに近い構造の育成シナリオが登場してもL'Arcの優位は揺るがないと思われる。そのシナリオ専用の金スキル 進化スキルがオープンで必須となるようなら選択肢に入り込むかもしれないが、その可能性は薄い。

[L'Arcのオープン育成の全体像]
①芝と距離適性は基本は取らない。交流戦をすべて負けて固有レベルを抑えるため(他のステが上がる海外適性は取る)
②トレーニングではスターゲージ溜めとSSマッチを重視(サポーターptが不足しがちのため)
オープン用の育成だとダービーに負ける可能性がある。一部の進化スキルはダービー勝利が条件なので勝っておきたい。ダービー前にステ上昇の海外適性をいくつか取っておく。
④クラシック海外遠征以降は精神力レベル3にしてスキルpt上昇をとる。スキルptが足りなくなる恐れがあるため。遠征後、大逃げ育成はジャパンカップ出走を忘れずに。
⑤シニア海外遠征はステ次第では海外適性を上げてトレ強化。明らかに足りていないステを補う。
⑥シニア凱旋門賞はステとスキルpt次第で5着以内or未達成を選ぶ。ステとスキルptが足りない場合は5着以内を狙ってボーナスを取る。
※シニア凱旋門賞での1着は育成ミスと捉えてよい。出走前にスキルを積まないようにする。

以上を前提に、実際の育成における2つのパターンを、主にサポカ構成の軸にして示していく。

◆方法1 基本型

サポカ5枚友人1枚の、ウマ娘ではオーソドックスなサポカ構成。

オープンではサポカの性能を妥協できる。特に緑スキルおよび直線コーナー4種を拾う場合、SRは優先度が高くなる。友人1枚は安心沢で固定されるが、これは空回りが目的。

この育成の利点は、緑スキルや直角4種を安定して入手できることにある。特に直角4種はキャラとSRの組み合わせによってはほぼ確実に揃えることができ、そのぶん親育成で楽をできる。

欠点は主に2つ。育成中のサポーターptが不足しやすいこと。スキルptが不足しやすいこと。いちばん困るのはサポーターpt不足。トレの下振れによっては、クラシック海外遠征の終了後にサポーターptが不足して目標未達成となってしまう。

サポーターptが不足する状況はSSマッチ最優先の立ち回りでいちおう突破できなくもない。しかしそのような立ち回りを強いられている時点で育成が下振れている証拠になるし、いびつな立ち回りによってステが目標値を満たせないことも多々ある。

以上のことから、この基本型の育成は、基本と書いているが実は中級者向けの育成となる。慣れていれば、想定キャラを作りやすくある程度の水準は約束される。

◆方法2 友人型

これはオープンチャンミにおいてマッチング相手の方が実践していたであろう育成を分析したもの。

サポカ3枚友人3枚
友人は安心沢(固定) メイ(固定) 3枚目フリー枠

メイはスターゲージが増えやすいのでSSマッチしやすく、すなわちサポーターptが安定しやすい。またお出かけ発生イベントを断れば一匹狼が手に入るのも嬉しい。

サポカのフリー枠は、参考にした方は涼花を選んでいたがその意図は読めなかった。ここはフリー枠と捉えて、欲しいスキルしだいで変更するものとする。グループサポカや通常サポカに置き換わる可能性もある。

2つ目の利点は、余分なレースに出走する余裕があること。サポーターpt安定が引き起こす副次効果だが、オープンの仕様に噛み合っている。

余分なレース出走は、紫スキルの取得を狙うもの。目標外の重賞レースで大敗した場合、ランダムに紫スキルが手に入る。左回り✕や春ウマ娘✕だ。紫スキルはチャンミのレース条件と被っていないなら、当然にスキルの発動条件を満たさず不発となり、減量効果のみを得られるお得なスキルとなる。友人型ではこの紫スキル取得が現実的なのだ。

なおレース大敗による紫スキル狙いは、言うまでもなく確率は低い。実は紫スキルの入手難度は高い。オープンにおける〈切れ者〉枠と捉えてほしい。

3つ目の利点は、紫スキルのためのレース出走である程度スキルptが拾えること。スキルpt不足を補えて必要十分ならシニア最終の凱旋門賞に大敗して目標未達成となっても問題ない。

1つの利点から複数の旨味が芋づる式に発生していく、この友人型はシンプルだが非常によく練られた構成だろう。

欠点は入手スキルの余裕のなさが挙げられる。サポカ3枚は、どんなレース条件であろうとそのうち2枚が条件ごとの必須スキルみたいなもので固定されるはず。残り1枚で拾えるスキルの範囲は限られてくる。すると自然に他のスキルは因子頼りとなる。緑スキルや直角4種は特にそうなるだろう。

以上のことから、この友人型は初心者向けでありながら上級者向け育成でもある。サポーターptの安定により基本型より育成しやすく、必要最低限の減量キャラを作りやすい。いっぽうで頂点を狙う上級者には険しい登山が待っている。追加出走による紫スキルの入手、狙ったスキルの白因子継承、これらをすべて満たすキャラを作ろうとするとグレードチャンミやLoH育成にも引けを取らない試行回数が求められる。

余談、友人3枚目に涼花が採用されていたことの推測をする。サポカを減らしてスターゲージ用キャラの登場率を上げているのかもしれない。得意率を持たないスターゲージ用キャラなら各トレーニングに散らばりやすい。キャラが偏らないのでスターゲージ回収の期待値が安定し、SSマッチ増加に寄与している可能性がある。

[まとめ]
初心者は 〉友人型
中級者は 〉基本型
上級者は 〉使い分ける

$$
\def\arraystretch{1.5}
\begin{array}{c|l:l}
基本型 & 利点 & 欠点 \\
\hdashline
& 基本の育成を流用できる & サポーターptが不足しやすい \\
& スキルを入手しやすい & スキルptが不足しやすい \\
& & 減量に限界がある \\
\hline
友人型 & 利点 & 欠点 \\
\hdashline
& サポーターptが安定している & 入手スキルは因子頼り \\
& スキルptが安定している & 仕上げの難度は高い \\
& より高度な減量を目指せる & \\
\end{array}
$$

◆ステータス配分

あくまで個人的な主観に基づいた目安

[スピード]
1200以下。
限界突破しない。理想は1200ピッタリだがL'Arcは微調整が難しいため1180-1190を現実的な目標とする。評価点がシビアな超長距離、またはスピード緑スキルが3個以上ある場合は、1150-1180も視野に入る。

[スタミナ]
レース条件やスキル状況で目まぐるしく変わるため厳密な配分はない。ただ空回りと多少のデバフを想定しておき、シミュレーターなどの数値より多めに見積もることになる。限界突破しない。

[パワー]
短-マイルでは900-1150を、中-長では800-950を目安とする。レース条件によって柔軟に変わるが目安から逸脱することは少ない。限界突破しない。

[根性]
基本500-600、余裕のある短のみ600-700を目安とする。スタートダッシュと追い比べ時の有利を考えればなるべく600は確保したい。ただし他のステスキルしだいで優先して削る候補でもある。

[賢さ]
基本800-900。他のステスキルしだいで優先して削る候補。個人的には800を維持したいが、レース条件しだいでは恐らく700-800台でも良い。実際、ガチ勢で賢さ700くらいに抑えている人を見かけたことがある。

下り坂が長い もしくは中盤-終盤にまたがる場合は賢さを増やす。
下り坂が短くその位置が終盤に影響しない場合は賢さを減らす。

賢さはスキル発動率にも影響するため、減らすとスキル不発の事故が増える。それも踏まえると、やはり下げる限界は700-800台だと思われる。

◆その他
[マッチングの時間帯]

20-21時(午後8時)台がオススメ。経験上、ここがいちばんマッチングが緩い。対して危険な時間帯でいうと18-19時台あたり。他の時間帯にしても基本は避けるのが無難。

[主な紫スキル]
〈空回り〉
安心沢から確定入手できる。確定入手なのでこれを前提にステスキルを組む。空回りで減る体力を前提とした場合スタミナは増えるが、それでもなお減量効果のほうが高い。
〈引っ込み思案〉安心沢ランダムイベント「全ての道は笹針に通じる」を低確率で失敗したときに入手する。ただ空回りに比べると減量効果が低く、パワーデバフがあまり嬉しくないので、そこまでこだわるスキルではない。
〈レース大敗時スキル〉季節ウマ娘✕ 回り✕ などのスキル。レース大敗時に低確率で入手する。芝育成では基本的に距離適性外かつダートレースから拾いにいく。距離適性外だけだとステ次第では勝つ、ダートだけでも然り。なので両方を満たすレースが望ましい。

[今まで見た中で一番のガチ勢]
自分が参考にした方は紫スキルを3つも積んでおり、そのうち2つはレース大敗から得たものだった。例えるなら切れ者イベントを2回も成功させた育成ということになる。いったい完成に何十日かかったのか想像も及ばない。



◆締め
ウマ娘自体がユーザー数のピークを過ぎ、チャンミの開催回数も減った中で、もともと参加者の限られているオープンチャンミに本気で取り組んでいる人間はどれほどいるのか。ましてや今からオープンチャンミに挑んでみよう転向してみようなどと決意する好事家はいかほどか。

そうした需要の低さゆえに、ここまでに書き連ねた文章は正直なところ攻略情報としてはあまり価値をもたない。どちらかというと記録の意味合いが強い。そんな些末な拙文ではあるが、誰かの一助になれば幸いなことである。

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