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内部資源理論(RBV)と「戦略」

内部資源理論(RBV)

オハイオ州立大学のバーニー(J.B.Barney)によって提唱された「内部資源理論」(RBV, Resource Based View)。

企業が持続的競争優位性を保つためには、企業の内部資源を活用することであるという考え。

「Resource Based View」では、
・内部資源に価値があること(valuable)、
・希少性があること(rare)、
・模倣が困難であること(inimitable)、
・最適な組織であること(organization)、
といった、いわゆるVRIO分析の条件を満たすことが必要であるとしている。

有形・無形の資源の中で、模倣困難で持続性があり、オリジナリティを生み出せそうなものを競争優位性の源泉と位置付けていくといった考え方。

「ヒト・モノ・カネ」の有形資源に対して、「技術力・ブランド・プロセス・情報・知識」といったものが無形資源にあたる。

持続的な競争優位を獲得するには、業界の魅力度は関係なく、自社独自のケイパビリティによってこそ持続的競争優位を獲得できるという理論で、企業力を考えるときに用いるのだが、個人の資質にもあてはまるから面白い。

有形資源・無形資源ともに活用することで、個人であっても持続的競争優位性を相乗的に向上させることができる。

「戦略」とは

「戦略」とは、資源配分である。
ここでいう資源とは、有形・無形に分類できる。
ヒト・モノ・カネの有形資源に対して、
技術・情報・ブランドが無形にあたる。

「戦略」というと「何をやるか」「どんな手を打つか」になりがち。
しかし、「何をやらないか」を決めることこそ「戦略」。
資源配分の本質的な意味である。

(2016.03.17 facebook ノートから転載・改編)

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