誰でもマネできる作曲の方法

一応音楽家を名乗っているので音楽の話をしようと思う。
皆さんの周りにもいませんかこんなバンドマン、作詞作曲担当と名乗っておきながら鼻歌しか作ってこない!アレンジはメンバーに丸投げ!全く伝わらない抽象的なイメージ!そのくせやたら注文は多い!ブラック企業顔負けの雰囲気指示書を作ってくる・・・俺はそういう人間もわりかし許せるのでこれ以上disるつもりはないが、なぜなら俺もそうだったからだが、今の時代作曲家を名乗るならバンドマンだろうとDTMができないとお話にならない、という話をよく聞くので、携帯を持たないので有名なチバユウスケ氏ですら最近はメールを打つらしいことに衝撃を覚えた俺は、ある程度自分の手の内を明かしておこうと思う。思考の整理にもなるし。あんまり専門的な言葉使うのは好きじゃないから誰でも分かる感じの記事にします。
作曲手順は人によって違うからなかなか話聞いてるだけで面白い。よくあるのが「1.コード進行」→「2.メロディの鼻歌」→「3.ビートパターン」→「4.ざっくりした歌詞の大筋」、というのをよく聞く。そこでバンドに持ってって全員にふんわりと伝えて、あとは固めてく感じのやり方がいわゆるバンド的な王道だと思う。でもこれってある程度知識と経験と人脈必要じゃない?そこで誰でもできることを念頭に置いた今道的作曲方法を提示しようと思う。
さてここで俺の作曲は「1.タイトルを決める」これである。ここで勝負の8割が決まる。とにかくイケてるようなんん?!となるタイトルをつけること、これがないと始まらない。例えば今この記事を書いてるときに思いついた「寝袋マン2019」という熟語の例を出してやってみる。
次に俺は何をするかというと、「2.一聴してんん?!となるメロディが降りてくるのを待つ」のタームに入る。今のうちに言っておくが、俺の作曲方法にんん?!ポイントは死ぬほど重要であと3回は出てくる。そういう神からの贈り物に頼るのが大抵なのでお察しの通り俺は作曲の手が遅い。なのであんまりメインソングライターになれない。遅いのは罪なので、ひらめくまで部屋をウロウロしたり散歩に出たりシャワーを浴びたりする。今挙げた3つを俺は「音楽のパワースポット」と呼んでいる。だいたい俺が書いた曲はこの3つの工程を経て生まれてくるので風呂なしの家には絶対住まないと思う。今の家も共同風呂なのでパワー半減してる気がする。
ここで寝袋マン2019を象徴するすごいメロディが生まれました、次にするのは「3.んん?!となる単語をリストアップする」である。作詞ですらないが、この作品に沿う最強ワードをズンドコと絞り出す。出てこないときはひらめくまで部屋をウロウロしたり散歩に出たりシャワーを浴びたりする。この3つを俺は「ワードのパワースポット」と別に呼んではいないがつまり流れで作ることはほとんどなく、とにかく点を重視するのはなんとなくわかってもらえただろうか。とりあえず例として「コンクリの床は冷たいから」「屋内に愛は生まれる」「ナフタレンの香りは故郷」の3表現を出しておく。
点と点を繋ぐのはここからで、「4.ビートパターンを決める」に入る。なんとなくわかるかもしれないがこの時点でコード進行どころか伴奏は一切なく、メロディとワードしかない。ここで一番合うドラムを決める。ドラムは俺の作曲で一番比重が強く、リズム最重視ですすめることが多い。かっこいいドラムパターンを脳内でひねり出し、口でボイスパーカッションを何度も繰り返して脳内にメロディを流し、最もしっくり来るものを採用する。とにかく俺は8ビートが好きではないのでよく16分音符(なんか速くてこまいやつ)が入る。そしてここでも悩んで「ビートのパワースポット」・・・は置いといて毎回ドラマーに申し訳ないなと思っている。
ドラムが決まると自ずとベースも方向性が決まるのでここで「5.コード進行とベースを決める」に入る。実際バンドに持っていくときはベーシストに細部は投げることも多いが、ある程度はここで固める。好きなコード進行の話はまたおいおいするとして、4→3→6進行と4#→4→3の進行は今道の手癖、というところなので実によく出てくる。メロディが決まっている時点でコード進行はある程度決まるのでここは好みの中からしっくり来るものをチョイスする、という程度で、すごいのを生み出す!1ヶ月待て!というのはしないことが多い。
ここまで来て「6.ギターフレーズを手癖で入れる」が来る。ギタリストを名乗っていることが多いが、正直ギターリフやギターソロにほとんどこだわりがないので、①あんまりコードを弾かない、②ルートやkeyの音とシーケンスフレーズを一緒に弾くのを入れる(ELLEGARDEN的音圧解決法)、③カッティングを入れる(唯一得意なので)ぐらいしか決めていない。あまり凝ったギターアレンジを求めないでほしい。
ここでまとめると、

今道的誰でもマネできる作曲手法
「1.タイトルを決める」
「2.一聴してんん?!となるメロディが降りてくるのを待つ」
「3.んん?!となる単語をリストアップする」
「4.ビートパターンを決める」
「5.コード進行とベースを決める」
「6.ギターフレーズを手癖で入れる」

最初の方に言ってたDTMの話ぜんぜん出てこんやんけ、あんまりんん?!となってないぞ、寝袋マン2019を投げっぱなしにするな、作詞をしろ、等色々あるが、ぜひ皆さんも参考にして名曲を生み出してください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?