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【散策】益子陶器市に誘われて(栃木県/益子)
前回、益子陶器市に参加したときに陶器を購入した作家さんから、「また、出店するので良かったら来てください」というハガキをいただいた。もうそんな時期になるのかぁと思い、せっかくなのでゴールデンウィーク初日に出かけることにした。
益子陶器市に行くために朝4時半に起きた。益子まで自宅から3時間かかる。電車だと下館からは真岡鉄道に乗って益子駅まで行くルートしかない。そのため、益子方面への電車は超満員だ。去年は座れなかったが、今年はタイミングよく座ることができた。
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益子駅では人でごった返しており、自動改札機がないため、駅員さんが切符の拝見でパンクしていた。益子の中心地には8時すぎに着いたが、すでに多くの人で賑わっている。車も多く行き交っており、駐車場の奪い合いが勃発していた。
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去年も来たことがあるのだが、驚くことに去年と同じ場所に同じ作家さんがテントを出している。これはわかりやすいし、ありがたい。
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村山さんのテントに今年も訪れた。ここの陶器は、ベースは少しくすんだ味わいのあるクリーム色をしていてぬくもりを感じる風合いであるのと、内側にはスカッとした爽やかなブルーの釉薬がかかっている。外側に入っている独特な波模様も、手に取りやすくデザイン的にも地中海を彷彿とさせる。
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飾ってある陶器を眺めて吟味していると、「店頭に並んでいるもの以外にストックがあるので、おっしゃっていただければいくつか出してみて、見比べることもできますよ」と声をかけてもらった。せっかくなので、気に入った陶器について別のストックも見せてもらった。
いくつか同じ器を出してもらって、微妙な模様や仕上がりの違いを比べながら、自分がベストだと思うものを選んだ。大量生産している陶器ではありえないことだ。これがオリジナリティあふれる陶器を作家さんから買い求める楽しみでもある。
結果的に、湯呑みサイズのカップとコンフレークが入りそうなボウルを購入した。「前にもいらっしゃいましたか?」と聞かれたので、「前にも来たことがあって、ハガキをいただいたのでまた来てみました」とお互いなぜかキョドりながら会話した。「お名前を書いていただけませんか?」とノートを手渡されたので記帳した。
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またぶらぶらと陶器市を歩いていると、ふとツートーンカラーが素敵な陶器を売っているお店を発見した。直感的に器の色合いが良さそうだと感じたのと、素敵な器を作っているのに誰も見向きもしていなかったので、立ち止まることにした。湯冷ましの器がほしいと思っていたので、明るめの赤と暗めの赤のツートーンの湯冷ましを購入した。ちょっとゴツゴツした感じが、手作りの味わいに感じるので良い。作家さんが丁寧に新聞紙で器をくるくる包んでくれた。
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ここまでで、良い器を買い求めることができたので、時間は早いがここで切り上げて帰ることにした。駅に向かう道すがら、「手打ちそば うえの」という蕎麦屋さんでご飯を食べることにした。10時開店なのだが、15分前くらいには店が開いた。「お待たせしました、どうぞ中へ」と誘導されたので、そのまま来店。
今日は陶器市限定のメニューになっていて、ネットでおすすめされていた天丼がなかったのは残念だったが、ざるそばといなり寿司を食べることにした。食べ物が出てくるまでぼんやりしていたのだが、次から次へとお客さんが入ってくる。まだお昼時でもないのにだ。ざるそばは個人的に少し固くて残念な気持ちになった。
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帰りの電車はガラガラだった。往復6時間の道のり。東京と京都を往復できちゃう距離かと思うと長旅だった。
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