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双子座09度「矢で満たされた矢筒」
マーク・エドモンド・ジョーンズの双子座09度のサビアンシンボルは、A quiver filled with arrows.「矢で満たされた矢筒」。
ディーン・ルディアの双子座09度のサビアンシンボルも、もともとのジョーンズのものと同じ、A quiver filled with arrows.「矢で満たされた矢筒」となっています。
arrow「矢」とは、かつては武具や狩猟具として使われて来たもので、弓につがえて射ることによって、対象物に突き刺さるものです。この「矢」をシンボル解釈すると、的(ターゲット)に向かう集中力を表していることになります。
そして、quiver とは、矢を入れるための道具のことを指す英単語ですが、これは日本語では、「矢筒(やづつ)」「箙(えびら)」「靫(ゆぎ)」などと呼ばれ、矢を収めて背中や腰に身に付けて使用しました。
このサビアンシンボルの度数である09度の9という数字は、タロットの大アルカナの「9.隠者」のカードがそうであるように、ものの見かたや精神性をあらわします。
ですので、ここには双子座らしいものの見方や精神性が描かれていることになりますが、双子座は好奇心旺盛で、スピーディなサイン。これはなんだろう?と関心や好奇心が向いたところに、矢が飛ばされるように、意識が向けられて行きます。
ですので、双子座サインならではの、ものの見かたや精神性を表現する09度に、弓矢のシンボルが登場するのは、とてもピッタリだということができるでしょう。
そして、また、この度数のドデカテモリーは乙女座になります。もともとのサインである双子座のルーラー(支配星)も、乙女座のルーラー(支配星)も、同じ「水星」となります。しかしながら、双子座は風のエレメントに属し、たとえば知的好奇心などにウエイトが置かれるのに対して、乙女座は土のエレメントに属するので、何かの役に立つ具体的な技術などにウエイトが置かれます。
そのことも考慮に入れると、このサビアンシンボルには、乙女座サインが表している、何か役に立つものが描かれていてもおかしくないと考えることができます。そのように考えて、もう一度このサビアンシンボルを見てみると、ここには「矢筒」が描かれていることに気が付きます。
矢筒があると、たくさんある矢を一つのまとめることができるし、それらの矢を運搬することもできるので、とても便利です。そして、急に矢を射らなくてはならないときにも、そこからスムーズに取り出すこともできます。また、なにより矢をむき出しのまま持ち歩くよりも安全です。
つまり準備万端、いつでもスピーディーに矢を射ることができるためには、矢は矢筒にセットされていることが必要不可欠ということになります。ドデカテモリーの乙女座が表していることは、このサビアンシンボルにおいては「矢筒」として描かれているといえるでしょう。
これらのことから、このサビアンシンボルを活用して行くには、知性を使う時と使わない時のメリハリをつけると良いということがわかります。
このサビアンシンボルは、頭脳明晰で的を外さない、最速の知性をあらわしているといわれています。しかし、だからと言って、それを24時間休みなく使うことはできません。
もし、そのようにしようとしたら、神経がすり減って、知性は無駄な空回りを始めてしまうことでしょう。矢は、使わないときには矢筒に納めておくように、意識や頭は使わない時間も設けて、その時は休めることが大切です。
この矢が矢筒に納まっているような時間とは、自然や芸術などに触れている時間、ぼおっと瞑想している時間、スポーツなどで体を使って汗をかくような時間ということになります。
このメリハリをきちんとつけることができて初めて、ターゲットに向かって的確に矢を射ることができるように、知性を集中的に的確に使う時間を持つことができることになるのです。
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