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双子座10度「落下する飛行機」

マーク・エドモンド・ジョーンズの双子座10度のサビアンシンボルは、 An airplane falling.「落下する飛行機」。

こちらのジョーンズの サビアンシンボルでは、飛行機はどうして落下しているのかに触れていないので、事故や追撃されたイメージなども出てきてしまうと思います。

ディーン・ルディアは、この双子座10度のサビアンシンボルを、An airplane performing a nose dive.「飛行機が急降下する」と言い換えました。

こちらのルディアのサビアンシンボルでは、 performing a nose dive 「急降下のパフォーマンスをしている」という表現によって、それがアクロバット飛行であることがわかるようになっています。

このサビアンシンボルの度数である10度という数字からは、そのサインが持つ「社会的な落としどころ」、つまり「外との関わり方」を読むことができます。それぞれのサインの環境との理想的な関係を作り出すヒントを、各サインの10度からは読むことができるわけです。

このときに、ルディアが使っている perform という言葉には、双子座サインが社会との理想的な関係性を作り出す時のヒントが詰まっていますので、詳しく見てみたいと思います。

 perform には、「芸当をしている、行う、施す、演じる、果たす、成し遂げる、(人々を楽しませることを)する」などの意味合いがあります。このperform は簡単に言うと do であるとのことで、ある程度困難な仕事などを「行う、成し遂げる、果たす」という基本的な意味合いがあるということです。

たとえば、ステージで働く人たちにとっては、彼らの専門的な業務を「行う、成し遂げる」ことが perform となるわけで、たとえば音楽家なら「演奏する」、歌手なら「歌う」、ダンサーなら「踊る」ことになるわけです。

これらの perform に共通するのは、観客の前で自分の専門とすることを行う、演じることということなわけですが、このサビアンシンボルに描かれていることも、まさにこのことと言えるわけです。

これらのことからわかる、双子座サインの社会的な落としどころとは、観客たちにハラハラドキドキするような刺激を与えること、そして、観客を楽しませるためのパフォーマンスをすること、ということになります。

それに加えて、ゲームやアトラクションなどから得られる「刺激」も、双子座の象意となりますので、このあたりのことも参考になるでしょう。

さらに、人々にちょっとした「スリル」と「興奮」を与えることを加えられたら、もっと良いのかもしれません。「これは何だろう?」「今までに見たこと無い!」と好奇心をくすぐるものを、双子座サインはとても好むのです。

また、この度数のドデカテモリーは乙女座となります。アクロバット飛行で、高度なテクニックを用いてスリルのある飛行をするためには、それを操縦する人の日頃の鍛錬が必要です。この日常的で地道な身体機能などのエクササイズは、乙女座の得意とするところとなっています。

これらのことから、このサビアンシンボルを活用して行くためには、「わかりやすさ」と「娯楽性」をキーワードにして、社会との接点を持つと良いということがわかります。

たとえば、双子座サインの人にとっては、アミューズメントパークで働くことなどは、適職の一つということができます。

そして、そのことと、何らかのパフォーマンスは密接な関わりがあるといえるでしょう。たとえば、みんなが感心するような、カッコいいお掃除パフォーマンスをするなども、一つの例といえます。

そして、そのすばらしいパフォーマンスを支えているのは、裏にある、日頃からの地道な鍛錬(乙女座の象意)の繰り返しであることも、ここでは大切なポイントとなるということができるでしょう。


双子座10度 今季洋