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SNSで嫌われたら終わりという雰囲気や病理


「ネットで充実している奴ほどリアルでは惨め。」
こんばんわ。北里明日香です。


ネットというと網ではなくて、インターネットのことなのですが
2010年代からのSNSの台頭により、ジャンル分けされてしまいました。


SNSといっても、数多(あまた)の数があります。
noteでもSNSです。
You Tube・Instagram・Twitterの3台巨頭から、
tiktokにしろ何にしろとにかくSNSです。
挙げるとキリがありません。


とにかくそのSNSでのフォロー/フォロワー度が重要になってきます。
かつて5年以上前のことです。
わたしはTwitterでフォロワーを数千人集めましたが、
朝に「おはよう」とツイートするだけで、2桁のいいね。
レスポンスを見て???と思いました。
何がいいねなのかわからないですが、読みました的な
いいねなのか、ファンだからいいねなのか、意味不明です。
ただ言えるのは、何も反応がないよりも「いいね」ですね(笑)。


SNSにはその中でもさまざまなカテゴリーがあり
さらに大分類・中分類・小分類とあります。
〇〇界隈というのがそういうことになります。
その中で同じ方向性を持ち合う者同士が
いいねをしたり、返信したり、コメントしたりするわけです。


さてはて、その中の界隈のコミュニティには
コミュニティ内のルールがあります。
中には暗黙のルールがあるところすらあります。
いかにも日本的なムラ社会の共同体が
ネットにも存在するのです。
DNAというのはすごいものですね。
ムラ社会はリアルでは廃れましたが
ネット内では復活しました。


そのルールというのは、
基本的にはコミュニティの長(作った者)に対しての
批判的行為は許されないこと。
批評はいいのかわからないですが、
かなり大雑把なルールから細かいルールまであります。


一番コミュニティに所属していて
気にするのは、ムラ八分ということです。
それは一番厳しい処置です。
ネット内でいうBAN・もしくはブロックされることですね。
その場合には、わたしの経験や確率論からいうと
90%以上は二度と関係修復することはできません。
だいたいそんな感じです。


SNSというのは基本的に承認欲求を満たす場の意味合いもあります。
社会哲学者のアクセル・ホネットの議論を引用すると、
承認には三類型があります。
第一類型は「愛による承認」
入替不能な個体として承認され「自己信頼」感情が生まれる。
その逆が「虐待」となります。

第二類型は「法による承認」
権利と責任を持つ個体として承認され「自己尊重」感情が生まれる。
その逆が「権利剥奪」です。

そして第三類型が「連帯による承認」
共同体にとって貢献的価値を持つ個体として承認され
「自己価値」感情が生まれる。
その逆が「尊厳剥奪」です。

一番SNSで重要なのはこの第三類型です。
そのコミュニティの中で自分自身が必要とされている。
自分の座席があるという感覚が抱けるということ。
この安心感や満足感、そういったさまざまな感情が
満たされるのが「連帯による承認」です。

さて、この第三類型の承認をもらえないとする。
何かしらの形でコミュニティを追放されるとする。
すると「尊厳剥奪」となります。
そのコミュニティ内においてのロール(役割)は終えた。
多数のユーザからの連帯からのはみ出し者扱いにされます。
そうなると「尊厳剥奪」となるので、
何かしらのアクションを起こしてコミュニティに戻してもらうか。
逆に、BAN・またはブロックされると、
コミュニティからの追放となります。
そうなった側は椅子がないので不安定化、不安化しかありません。
大体にして、逸脱行動的に走ります。
ネットでの暴走ですね。
またリアルでの暴走。
人間には本能的に「スタビライザー」という安定回路を持っているため
往々にして、暴走行為に走るということはそんな多くはありませんが、
一部の人においては「承認不全」で行き詰った時においては、
暴走行為となります。
それを防ぐためにも、ネットでの過激な発言は慎む。
逆に過激な発言を許容しているコミュニティではどんどんと言う。
落ち着いたコミュニティではそのコミュニティなりのルールに従う。
そういう行動的に落ち着くのが一般的です。


そういうわけで、リアル(現実社会)でもストレスフルであり
ネット内のSNSでも結構ストレスが溜まってしまうわけです。
当然人間は人間なのですから、そういう社会情勢・状況において
適応していくことになります。
宮台真司氏が言う、「法の奴隷化」・「言葉の自動機械化」というのは
まさに人間が適応する最適化した結果と思われます。


ちょうどわたしは混雑時の電車に乗っていましたが、
興味深い瞬間を見ることができました。
とある男子大学生くらいでしょう。わたしはわかります。
スマホをいじって好きなジャンルを見て、
LINEの通知を2件あったと思います。
0.5秒で既読して、即座にスタンプを開けてポチポチと
それなりの意味合いのスタンプを貼ってお終い(笑)。
おそらくは女子ではなかったのでしょうね。たぶん。
人間関係ってこんなものなんだよねって思い知らせた光景でした。


いやー、アッサリと人間関係の処理していて
ビックリしました(笑)。
そんなものなのですね。
デジタル的(笑)


では。


北里明日香(Asuka・Kitazato)
2022/02/08
23:23

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