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テスト 何かの時に作った功利主義のHO

功利主義の思想
☆個人の幸福と社会全体の幸福の実現は調和できるか?

① 先駆的思想……アダム=スミス(18c イギリス) 主著『国富論』
 ▼自由で平等な利己的個人の行動が、いかにして社会全体の平和的共存を可能にするか?
 ▼いかにして個人の行動を社会全体の利益(幸福)と一致させるか?
(1)利己心に基づく営利行動は、「見えざる手」により結果的に社会全体の幸福に結びつく
   各人が利己心に従って利益を追求すれば、神の「見えざる手」に導かれて
自由な経済活動がおこり、結果的に社会全体の富は増す。
したがって、社会は自由な経済競争に任せておけばよい。
⇒自由放任主義(レッセ=フェール)
(2)利己的行為を規制するのは第三者の共感
※人間は自分自身の快楽と苦痛に配慮する利己心
(自愛心)をもつと同時に、他人の快楽や苦痛に
配慮する共感を持っている。

② ベンサム(18~19c イギリス) 主著『道徳および立法の諸原理序説』
 ▼幸福とは快楽であり、不幸は苦痛である。
 ▼人間は快楽を求め、苦痛を避ける存在。
(1) 功利の原理:快楽と苦痛を善悪の基準とし、個人と社会の幸福の調和をはかる
「最大多数の最大幸福」
(2)量的功利主義:強さや範囲などの快楽の基準によって快楽計算が可能だとする考え
(3)制裁(サンクション):快苦の源泉が同時に人間の行動に与える外的な拘束、強制力のこと
           幸福を最大にするために必要なものである
※自然的制裁・政治的制裁・道徳的制裁・宗教的制裁の4つがある

③ J.S.ミル(19c イギリス) 主著『功利主義』『自由論』
 ▼人間は、他人のためにつくす利他心も持っている。
 ▼精神的な快楽は物質的な快楽と質的に異なり、計算不可能である。
 ▼精神的快楽は物質的快楽よりも質が高い。
(1) 質的功利主義:快楽に質的差異を認め、精神的快楽を重視した
「満足した豚であるよりは、不満足な人間である方がよく、
満足した愚者であるよりは、不満足なソクラテスの方がよい」
(2)黄金律:イエスの「自分を愛するように、汝の隣人を愛せよ」を理想とした
(3)内的制裁:道徳的義務に反したときに感じる内的な<良心>の痛みを重視した
(4)自由論:他人に危害を加えない限り自由に幸福を追求できる「他者危害の原則」

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