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暑さに負けないカラダを作る

今年も梅雨の季節がやってきました。そして梅雨が明ければ、いよいよ本格的に夏山シーズンを迎えます。
ところが「暑いのが苦手なんです」という声を時々耳にします。せっかくの夏山がそれでは十分楽しめないですね。
夏山シーズンを迎える前に、今のうちからカラダ作りを始めませんか?

1.有酸素運動をする

私は日常的に「有酸素運動」をおこなっています。ランニングよりもスロージョギングだったり、早足歩きだったり。インターバル速歩もお勧めです。ハァハァゼェゼェと息が切れるほどの高強度の運動ではなく、ちょっとキツイかな、でもお喋りはできるかな、という程度の運動です。

狙いは「代謝を上げること」と「無理なく心肺機能を高めること」、そして「膝などの関節を傷めないこと」です。
暑いのが苦手な人は、代謝が悪い人が多いです。日常的に有酸素運動をすることで、水分代謝の良い体になります。

また筋肉が少ない人もバテやすいです。筋肉が多ければ、その分楽に登れるからです。さらに、体の中で最も多くの水分を蓄えているのは筋肉です。筋肉が少ない人は、体内の“水タンク”の容量が少ないので、暑さに弱いんです。

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2.汗をかけるカラダを作る

有酸素運動には「汗をかけるカラダを作る」という狙いもあります。
赤ちゃんや小さい子はいっぱい汗をかきますよね。ところが年齢を重ねると汗をかきにくくなります。これは汗腺が老化するからです。

人間は汗をかくことで体温を下げます。つまり汗をかけない人は、上手に熱を下げられず、体内に熱がこもってしまいます。これが暑さに弱い原因になります。

有酸素運動は汗腺トレーニングです。日常的に汗をかいて、汗をかける体を作りましょう。

なおエアコンの効いた部屋にずっといると汗腺の機能が低下するとともに、体温調節の機能が低下します。熱中症予防のために適切に使うことは大切ですが、無理のない範囲で少し汗をかく習慣をつけましょう。

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3.トレーニング直後にコップ1杯の牛乳を飲む

私は日々のトレーニングの後、「30分以内にコップ1杯の牛乳を飲む」ことを実践しています。これはNHKのガッテンの受け売りです。

運動直後に乳タンパクを摂ると、血液量が増えるそうです。血液量が増えると
・汗をかきやすくなる
・熱放散をしやすくなる
ことで、「体温が上がりにくい体になる」というメカニズムだそうです。

牛乳については様々な意見があります。乳タンパクが体に合わないという人もいます。自分の考えや体に合ったやり方でいいと思います。

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4.食生活を改善する

体中に水分や酸素を運んでいるのは血液です。したがって、血液がドロドロだと十分に水分や酸素が運ばれないことになります。「暑さに弱い」だけでなく、「登山がしんどい」人はここに原因があるかもしれません。

私は血液サラサラになるような食生活を日々心がけています。
・甘いものや脂っこいものは控える
・野菜をたくさん食べる
・青魚を食べる
・食べすぎない
定期検診の健康指導みたいですね。(笑)

「わかっちゃいるけどやめられない」というのが食生活ですよね。でもじわじわと、ボディーブローのように確実に効いてきます。

5.体重を減らす

「暑いのが苦手」な人は、少し体重を落としてみてはいかがでしょうか?
耳が痛いですか?

例えば「1ヶ月で500g」体重を落としたとします。2ヶ月で1kg、3ヶ月で1.5kg軽くなります。500mlペットボトル2本、3本を余計背負って登ることを考えると、しんどいですよね。その分軽くなったとしたら、だいぶ楽に登れそうですよね。

ただし、極端に食事を減らしたり、偏った食事にするのはお勧めしません。筋肉が減ってしまうと楽には登れないからです。「しっかり食べてしっかり運動」して、筋肉をつけ、余分な脂肪を落とすことで体重を減らすことが大事です。

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暑いのが苦手な人はバテます。
バテるとふらついたり、集中的がなくなったりします。
すると事故のリスクが増えます。
今年の夏山が少しでも楽しい思い出になるように、今から始めてみませんか?

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