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コネ採用は良い?悪い?

お久しぶりでございます♪


昨日、夫がヨーロッパへ。
本日、三男が発熱と喘息で、学校を休みました。私は三男を病院に連れて行ってから、仕事へ向かいます!

公務員のコネ採用について、昔は単純に悪いものとして捉えていました。働きたい人にチャンスがない。公平ではない、と。

しかし、自分が自治体で働いてからは、公平ではないが、必要なものではないかと思うようになりました。必要悪というのでしょうか。

エントリーシートにコネ欄って

私は、十年ほど前に非常勤職員の採用試験を受けました。15人の枠に、400人以上の応募がありました。
就職難の時期に加え、私の働いている自治体は公務員改革が繰り広げられ、民間委託などに伴う正職員の削減。新規の採用は、4年間凍結されるというものでした。

正職員削減の穴埋めに、私たち、非常勤職員が採用されたわけです。正職員希望の、学校卒業したばかりの新人さんたちも、たくさん受けにきていました。

1次試験は、地方公務員試験。
範囲は、憲法、行政、地理、歴史、科学、化学、地理、数学、英語、国語、時事問題…と幅広い。いわゆる足切り試験です。

70〜80人程度残り、1次は合格しました。

2次試験では、適性検査と、エントリーシートの記入。
あまり覚えていませんが、どんな公務員になりたいですか?とか、そんな質問が続く中、
「この自治体に知り合いはいますか?」
◯◯部署の◯◯(氏名)、続柄などの記入例が書かれていました。

最初は何かの冗談かと思いました。この公平さが叫ばれている中で、こんな露骨に質問する?
もしや、引っかけ問題?

しかし、考えても、冗談でこの質問をする意味が思いつかない。

エントリーシートに書くくらいならば、やはりコネがなければ入れないのか…。
マジかよ。
完璧にダメじゃん。
ガッカリしました。

私自身は、夫の転勤でこの地域に住んだので、知り合いがいません。

夫が勝手に仕事を辞めて、先輩の起業した会社に転職するものの、経営悪化で即解雇…という状況の中、

私自身は、子ども2人は喘息持ち、軽度発達障がいがあるため、アルバイトを掛け持ちをし、不安定の状況でした。

そんな時に非常勤募集をみて、公務員ならば安定して働けるだろうと応募しました。
三男が生まれて4ヶ月の時に、試験がありました。まだ夜泣きあり、母乳を上げていたから、試験中も胸が張って痛い中、「この試験を勝ち取ってみせる!」と意気込んでいました。

こんな意気込みで試験に望んでいたので、コネ項目を見て、本当にガッカリしました。

この時代に、コネ採用を思わせるような項目を載せるなんて、なんて意識の低い自治体なんだろうと、自治体にも不信感が募ります。

さて、そんな中でも最終15人に残りました。15人の中で、コネ採用は誰もいなかったとのこと。

後々、他の自治体でも、エントリーシートにコネ欄を記載するところはあると、知りました。
しかし、地方公務員試験は民間委託しているため、試験に受からなければ、いくらコネを持ってようが、意味がない。あまり関係ないと知りました。

そんなものか…。

もう一つ、コネ採用は悪目立ちをします。
いわゆる地主一家で、お祖父さん、お父さん、息子と三世代続く人など、実際にいます。
しかし、ほとんどの職員はコネ無しの実力で難関試験を通っているため、特に50才以下は、コネ採用だと見下され、露骨には無いけど、噂話をされたりしている。
鈍感な人は気にしないけど、敏感な人ならばシンドイ立場になるだろうなと思います。

地域にもいろいろ

さて私が、必要悪と思ったのは、地域にはいろいろな人が住んでいるということ。当たり前のことですが、このいろいろの広さが、働くまでは想定できてなかったです。

関西地域では、いわゆる差別地域があります。私は関東出身なので、治安の悪い地域?危険な地域?と思っていました。

私の働いている自治体にも、そういった地域がありますが、全く普通の地域なので、見た目では全く分かりません。特に治安も悪くないです。

もともと住んでいた人は、ほとんど高齢者で、若い人たちは、他の地域に移り住んでいるそうです。生活保護の給付率がその地域だけ、とても高いですが、その他は変わりないです。

今は、開発され、市営住宅、府営住宅などが建てられ、公共施設なども整備されていて、他所から来た人の方が多いと言われています。

そんな中で、地域の不満を取りまとめて、役所と交渉している男性がいました。豪快な男性で役所で有名人です。私も何度か話しましたが、強い言葉を発言するものの、こちらが丁寧に接したら、よく理解もしてくれる人でした。

この方が、亡くなりました。

それからは、大変だったようです。
この方が亡くなってから、不満を抱えていた人が、毎日のようにやって来ては、怒鳴ったり、居座ったり。
疲弊した担当者が何度か変わり、私の元上司が担当になりました。

元上司は、地元の有力者(元議員)の子ども。これが効き目があった。昔、お父さんにお世話になったからと言って、クレームが抑えられ、元の平和が戻ったとのこと。

元上司がコネか否かは、分かりませんが、自分の実力ではなく、他の力によってトラブルが回避されたのは間違いない。こういうのも、必要なのかもしれない…と。

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