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『RICOH GRⅢx HDF』を買ったよってハナシ

 今年に入って、断捨離を兼ねて部屋の大掃除をした。
 その際に十年以上前に買ったCANONのEOS 70Dを久しぶりに押入れから引っ張り出した。昔は映像制作をしていたこともあり、主に動画撮影でよく使っていたのだが、ここ数年でめっきり使わなくなってしまった。
 「どうせ使わないなら売ろう」と思い、動作確認のために部屋の中で数枚写真を撮ってみた。

「あれ、楽しい……」

 久しく忘れていた「カメラを構えてシャッターを押す感覚」が驚くほど今の自分にしっくりと収まったのだ。
 映像制作からは離れてしまったが、趣味として「カメラ・写真」を初めてみるのもいいかもしれないなと思い、どうせ二束三文にしかならないEOS 70Dは売却せずに手元に置いて置くことにした。

 しかし、大きな問題点が一つ。持ち歩くにはEOS 70Dはあまりにもデカくて重い。そこへ更にレンズを付けるとなると「ちょっと気軽にカメラ片手にお出かけ」くらいの感覚では持ち歩けなくなる。
 出不精である私が、そこまでしてカメラを持ち歩くかと聞かれたら、答えは「否」である。絶対に面倒臭くなって、また押入れの肥やしになるのが目に見えている。
 では、どうするか。

軽くて小さい新しいカメラを買えばいいじゃないか。

 もともとガジェット類は好きなので、カメラ業界の動向はYouTuberやネットなどを通じてなんとなく追いかけてはいた。
 そのおかげで、昨今は「高級コンデジ」が密かなブームになっているということも知っていた。
 レンズ交換式カメラは本体(ボディ)がコンパクトでも、結局レンズを付けるとデカ重くなりがちなことがネックだったので、コンデジはちょうどいい選択肢のように感じた。

 私が求めるコンデジの理想の条件は、主に以下の三点である。

・小さくて軽い。できれば普段使っているボディバッグに入るサイズ
・価格は20万円以下
・型落ちでもいいが新品が購入可能なモデル

 絶対条件ではなくあくまで"理想"なので、とにかく調べてみて自分がときめくカメラを探してみた。
 ちなみに、センサーサイズや画素数はあまり気にしていなかった。もちろんフルサイズやAPS‐Cなら嬉しいし、画素数も高画素であればあるだけ助かるが、そこに拘れば予算面で折り合いがつかないことはわかっていたからだ。
 これから一生、カメラを趣味として生きていく覚悟があれば別だが、まだ続くかわかない興味が湧いた程度の気持ちでそこまで投資するのはさすがに腰が引けてしまう。

 そして、最終的に候補に挙がったのは以下の三つのカメラだった。

RICOH GRⅢシリーズ
FUJIFILM X100Ⅴ
Leica Q3

 Leica Q3だけ価格面で浮いているが、色々考えて悩みまくった結果、「逆にLeicaもありじゃね?」とおかしな精神状態になってしまったときの名残である。(売却価値とか諸々考えれば、絶対にナシ!な選択肢という訳でもない)
 その中で私はRICOHの『GRⅢx HDF』を実際に購入して使っているわけだが、最終的に選んだ大きな決め手になったのは「新品が適正価格で購入できたから」という部分が非常に大きい。

 私も色々とコンデジを調べてみて驚いたのだが、コンデジの品薄・受注停止による供給不足というのがここ数年間続いているらしい。
 発売しても抽選販売が基本で、欲しいタイミングでメーカー公式や家電量販店で購入可能なカメラの選択肢というのが非常に狭い。
 私が最終的な選択肢として挙げた三つの機種は、どれも通常価格での新品購入は不可だった。

 そんな折、救世主が如く発表されたのがRICOH GRⅢシリーズの特別モデルである『GRⅢ HDF/GRⅢx HDF』だったのである。
 ド平日の真っ昼間から始まった苛烈な争奪戦を仕事そっちのけで制し、無事に私は『GRⅢx HDF』を購入することができた。

 今回はとりあえず購入報告ということで、この辺で終わりにしたいと思う。次回は『GRⅢx HDF』を選んだ細かい理由と、実際に使ってみての感想をまとめていくつもりだ。

 カメラの記事で作例が一つも無いのは味気ないので、最後にGRⅢx HDFで実際に撮った写真をいくつか載せておくことにする。
 ちなみに、これらの写真はJPEGをiPhoneにプリインストールされている写真アプリで編集しただけのものだ。

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【余談の時間】
GRⅢx HDFを買った後にFUJIFILMからX100Ⅵが発売され、LeicaからはD‐LUX8が発表された。
別にGR買ったことを後悔してるわけじゃないけど、多少「ぐぬぬ……」とはなるよね。


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