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【GRⅢx HDF】で撮った写真をみんなに見てもらおうの回

【はじめに】

 数回に渡ってRICOHから発売されたGRⅢx HDFの記事を書いてきたが、今回は実際に撮影した作例をまとめて紹介していこうと思う。

 よかったら過去の記事も読んでもらえると嬉しいです。

 作例は全てJPEGをiPhoneにプリインストールされてる写真アプリで加工したものになっている。クロップはしていないので、焦点距離はすべて40mmだ。
 それでは、早速作例をご覧いただこう。

ISO400 F2.8 1/40s

 ただ家の本棚を撮っただけの一枚。色のニュアンスがとても良い。

ISO4000 F2.8 1/40s

 まずは夜に撮影した作例をいくつが紹介していく。
 こちらはGRⅢx HDFの目玉でもあるHDFフィルターをONにして撮った一枚。この幻想的な光の描写に驚いた。

ISO1600 F2.8 1/40s

 GRⅢx HDFで撮れる写真はモノクロにしても味がある。

ISO1250 F2.8 1/40s

 お気に入りの一枚。歩道橋の階段を撮っただけだが、見る人によって色々な意味が生まれる気がする。やはり色の出方が良い。

ISO1600 F2.8 1/40s

 歩道橋の上から撮った写真。写真として面白いカットではないが、陰影のディテールの細かさに驚いた。

ISO4000 F2.8 1/40s

 別の記事でも書いたが、GRⅢx HDFで撮影していると縦位置で撮りたい場面が多くなった。40mmという焦点距離のせいなのだろうか?

ISO2500 F2.8 1/40s

 HDFをOFFにしていても光の表現はしっかりしている。

ISO2000 F2.8 1/40s

 HDFをONにして撮った一枚。先ほどの写真と縦横は違えど同じ位置から撮っているが、受ける印象がガラッと変わる。

ISO2000 F2.8 1/40s

 桜の木を撮った写真をモノクロにしてみた。街灯付近の桜が光を受けてぼんやり滲んでいるのが神秘的な一枚。

ISO2500 F2.8 1/40s

 写真として面白味のあるカットではないが、ピントの合っている範囲のシャープさと前後のボケ感に注目してほしい。

ISO2500 F2.8 1/40s

 桜の花びら一枚一枚のディテールがしっかり描写されているため、全体的に引き締まった印象を受ける。さすがの描写力。

ISO100 F2.8 1/1250s

 お次は昼間の写真。生い茂った木々の発色がとても良い。

ISO100 F2.8 1/1250s

 縦位置で撮った一枚。緑の陰影が非常に細かい。

ISO200 F11 1/100s

 朱色と緑のコントラストが好きな一枚。もう少しちゃんとした構図で撮りたかった。

ISO200 F2.8 1/500s

 木の陰が落ちた石畳の質感がよく表現されている。画面の上下でボケ感が違っているのが面白い。

ISO500 F11 1/40s

 カラーでも面白いが、どうせ見せたいのは提灯なのでモノクロにしてみた。パッと見ただけでは、いつの時代なのかわからない。

ISO200 F2.8 1/640s

 桜の写真でもそうだったが、この目がチカチカしそうなほどシャープな描写力が素晴らしい。画素数だけでは計れないGRの実力。

ISO200 F11 1/80s

 縦位置で奥行きのある構図を撮るのが楽しい。


ISO100 F2.8 1/2500s

 噴水(?)から飛び出す水の粒が鮮明に切り取られているうえに、水面の微妙な揺らぎもしっかり表現されている。恐るべし。

ISO250 F11 1/40s

 後から見返してみて「おっ」と思った一枚。萎れた花を撮っているが、どこか生命の力強さを感じる。

ISO100 F11 1/500s

 シャッターに電線の影が落ちているところを撮った一枚。モノクロにして色の情報をなくしたことで、何か意味があるようにも見える。

ISO200 F2.8 1/800s

 錆びたジャングルジムを撮りたくて、何か良い構図はないかと試行錯誤して撮った一枚。納得しているわけではないが、立体感は表現できたような気がするので及第点。

ISO100 F11 1/40s

 赤い標識と緑の背景が良いコントラストだったので、とりあえず撮ってみた。

ISO200 F11 1/160s

 HDFフィルターをONにして撮った一枚。どことなくレトロ感がある。

ISO200 F11 1/320s

 こちらもHDFフィルターをONにして撮っている。これも何か意味がありそうな雰囲気だけはある。

ISO200 F11 1/500

 良くも悪くも単焦点というズームできないレンズだからこその中途半端な構図。もちろんクロップすればもっとカーブミラーに寄ることはできるのだが、これはこれで味があるような気もする。

ISO100 F11 1/100s

 繁華街のビルとビルの間から空を見上げて撮った一枚。これも何か意味がありそうな雰囲気シリーズの一つ。

ISO200 F11 1/50s

 繁華街の路地裏で歩きながら撮った一枚。とりあえずモノクロにしてみたが、特に意図はない。

ISO250 F11 1/40s

 同じく繁華街で歩きながらの一枚。こちらは「新京極」の看板が私の好きな緑色なのでカラーにしている。

ISO500 F2.8 1/40s

 最後は閉店したスターバックスを外から撮った一枚。どことなく寂しげな写真になったような気がする。


【最後のまとめ】

 いかがだっただろうか。GRⅢシリーズは非常に完成度の高いカメラだけあって、その描写力はコンデジの域を超えている。
 しかし、カメラの完成度が高いが故に、何気なく撮った写真でも"それっぽく"見えてしまう。意図していないのに何か意味を持っているように見えたり、逆に意図したところとは違う部分が際立ってしまったりということが良くも悪くも起こってしまう。
 それがGRⅢシリーズの楽しさでもあるのだが、世間で言われているような【最強のスナップシューター】という、一見すれば優等生らしい謳い文句とは真逆のじゃじゃ馬的な印象を私はこのカメラから感じた。
 サッと取り出してパッと撮る、という使い方でも十分に楽しめるカメラだが、デジタル一眼レフやミラーレスのようにしっかりと腰を据えて自分の意図した一枚を撮る、という楽しみ方も十分に出来るカメラだ。

 個人的には【シネマライク風】を謳っているHDF機能は少し"やり過ぎ"な気もするが、普段とは違った描写を楽しめるという点では惹かれる人も多いのではないだろうか。個人的には通常モデルで十分だとは思うけど……。



【余談の時間】
 先日、いよいよLeicaからD-LUX8の発売日と価格が正式に発表された。
 センサーサイズがAPS‐Cで25万円程度ならちょっと心が揺らぐかと思っていたが、いざ蓋を開けてみれば4/3型CMOSセンサーで価格は税込28万6,000円とのこと。
 じゃあFUJIFILMのX100Ⅵでいいわ。売ってなくて買えんけど。
 D-LUXシリーズはあの洗練されたLeicaらしい外観からズームレンズがニョキッと飛び出してくるのがなんともダサくて苦手……。

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