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ヘイトの共有はしたくないのに。

すきじゃない
とか
にがて
とか
きらい

って言葉を使うのがすごく難しい。
でも使いたくなる。

たとえば小説を読んで
あんまりすきじゃなかったなあ
って素直に思ったとする。

友達に、この本そんなにすきじゃなかったなあ
って言ったら
否定しているみたいですっごい嫌なんだよね。
その本のことを、その本をすきな人のことを。
でもそういう気持ちは全くなくって。


逆に、この本のここよかったよー、とかめっちゃ良い作品だった、とか、優しい話やね、とか
誤魔化すような言葉とか思ってないこととかを言うのもなんか嫌だ。
自分に嘘ついてるみたいだし、その人にも嘘をついてることになるし、、
嘘は悪いとは思わないけど、こういう嘘は違和感としてずっと自分の中に残っちゃう。


だから、あんまりすきじゃない本やすきじゃないことは
本当は共有したくないんだけど
しちゃうときもあるんだよね、、。

共感とか自分はこういう人です
とか、保身の手段として。エゴだね。
相手も納得することがわかった上で。エゴだね。

あと、俺は
人の噂を鵜呑みにすることがきらいなんだけど。
「人の噂を鵜呑みにすることがきらい」ってことを誰かに話す時があって
「自分は人の噂を鵜呑みにしない良い人ですよ!」
「かっこいいでしょ!」
ってのと、
きっとその相手もわかってくれそうだから
「わかる!!すごくわかる。そういう人っていっぱいいるよね。でも私達だけは違うね!」
って思ってほしいってやつ。共感。
エゴだねえ。
やりたくないんだけど、弱いから
ときどきやってしまって
やってしまったなあ、、って思っちゃう。

うーん、ヘイトの共有はすきじゃない
っていつも自分の中にあって
掲げてるのに
ヘイトの共有をしてる自分もいる
っていう2つの気持ちを持ってる。

ヘイトの共有をしないでがんばる
っていう強さを手に入れればいいんだけど。

それも、人間らしくていいじゃない
って自分を肯定してあげるときも
たまにはあっていいかなあと思ってる。

あたまんなかで何周かして
自分を肯定してあげる。

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