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地域別デジタル広告戦略の最適化

コロナ禍が落ち着き、円安の影響も追従し訪日客が増えています。本記事ではIMAGICA IRISがインバウンド施策に取り組む際の指標、基準、取り組み方をご紹介します。

地域別訪日デジマーケ戦略

訪日外国人は、日本人が海外を訪れるのと同様に、たいていは事前にデジタル媒体を通じて日本の情報を探してから訪れています。
しかし、彼らの住む国や地域によって、使用しているメディアや情報収集の方法が異なります。

そのため、インバウンドデジタルマーケティングを行う際には、ターゲットを明確にして、それに応じたアプローチを行うことが重要になります。当社は、特定の国や地域からの訪日外国人をターゲットにしたインバウンドデジタルマーケティングを通じて誘致先の知名度を上げ、来訪者や購買への繋がりを最適化する提案を行うことが可能です。

海外への広告配信

インバウンド施策で重要な指標は、掲載広告の種類と配信期間、それぞれの割合、想定視聴・クリック数、想定単価、ターゲット、獲得フォロワー数などがあります。また、同時に動向分析や課題解決の為の改善施策も考えなければなりません。

動画広告の可能性

当社は、動画広告の効果を重視しています。
動画広告はレジャー施設やアクティビティの紹介に最適であり、訪日前のユーザーの興味や関心を引き付けるために効果的です。

動画広告は言葉の壁を超えて情報を伝え、視覚と聴覚に訴えかけるため、記憶にも残りやすくなります。また拡散性も持っておりSNSを通じて広がりやすく、思いもよらない場所からの拡散も期待できます。

用意するクリエイティブ

また動画素材は可能であれば、広告用に複数パターンあると望ましいです。

理由としては、1本にいろいろな要素をまとめてしまうと動画尺が長くなりなかなか視聴しづらいコンテンツになってしまう点、初手で訴求ごと(伝統文化、イベント、食など)に作った動画を広告配信することで、人それぞれで異なる興味関心に対してアプローチしていくことが可能な点が挙げられます。

国ごとに反応が変わってくることも多く、ある地域では「伝統文化」訴求の反応が良い、ある地域では「食」訴求の反応が良いという傾向が見え、以後の海外プロモーションで国ごとに適したアプローチをするための材料が見えてきます。

また、サイト来訪者などへ再度広告接触を行う「リマーケティング」においても動画を活用し、複数パターンの動画があることで初回接触の動画とは別の動画を接触させることで新たな一面を視聴者に提供できるため訪日機運を高めていくことも可能と考えられます。

広告配信媒体

JNTO(日本政府観光局)が調査した訪日旅行データハンドブック2022年版によると、訪日外国人が参考にした媒体としてYouTubeやSNS(特にFacebookとInstagram)は国を問わず、上位にランクされていました。しかし例えばヨーロッパ圏においては、日本で聞きなじみのない媒体やブログも上位に来ていることが分かります。
インバウンド施策においては日本人が国内旅行をする際に参考にするSNSやメデイアとは異なった媒体選定をすることが大切です。

デジタル広告の指標設定

デジタル広告の成果を正確に評価するためには、媒体や目的によって異なる指標を設定する必要があります。

例えばYouTube広告で認知を広げたい場合は視聴回数、サイト訪問を目的としたFacebook・Instagramによる広告ではクリック数を重視するケースが多いです。YouTube広告での視聴回数は認知率の向上を示し、Facebook・Instagram広告でのクリック数は興味関心の高まりによるアクション数の向上を表していると考えるからです。

媒体ごとには視聴回数やクリック数などで評価し、最終的にはGoogle Analytics(以下GA)を使用することで配信期間中のサイト流入や新規顧客数なども把握できるため、GAを終点とした最終目標(セッション数やページビュー数)で実行動を図っていくことも一つと考えています。

配信時期

配信時期はオリンピックやワールドカップといった世界的なスポーツイベントの時期も注視する必要があります。該当期間中は海外旅行より国内でのイベントへの需要が高まることが予想されるからです。

また1月下旬から2月にかけては東アジア地域の旧正月があり、オーストラリア等の南半球は日本とは気候が全くことなるため、いわゆる「夏休み」のタイミングが逆転して12月から1月ごろになります。
このようにターゲットを訪日外国人と捉えるだけで、日本人向けの国内旅行の旅行広告の配信時期とは差別化する必要があることがよくわかります。

当社の実績から

過去の事例ではある動画広告について、異なる国や地域において視聴者の反応に差異がありました。タイでは、動画の視聴単価が他の地域に比べて安価であり、特に若年層の反応が良かったです。
一方、台湾と香港では中高年の方々の反応が良い傾向がありました。このように、国や地域ごとにターゲット層の特性や好みが異なるため、適切な戦略と指標設定が重要です。

以上が当社の各地域の特性と訪日旅行データを考慮したインバウンド施策における基本的な考え方です。動画広告の効果を最大限に活かし、ターゲットに合わせた広告配信媒体の選定を行うことで、地域の来訪者数の増加に繋げる提案を行います。

まとめ

弊社ではアジアから欧米まで海外に向けたプロモーション発信の事例がいくつもございます。まずはお客様の海外向けの事業戦略や現地での目標などについてお聞かせください。
それに基づいて達成したい目標やニーズに合わせて親和性の高いメディアを絞り、効果的なインバウンドビジネスの最大化に貢献してまいります。

下記よりお気軽にお問い合わせください。

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