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私を構成する5つのマンガ

#私を構成する5つのマンガ
選んでみました。
「動物のお医者さん」「セキホクジャーナル」「るろうに剣心」「こどものおもちゃ」「ウルフ物語」
『私を構成する』ということなので、小学校卒業までに触れてる作品縛りです。
剣心、こどちゃ、動物のお医者さんは知名度抜群として、セキホクジャーナルとウルフ物語両方分かる人がいたらぜひお友達になりたいですよ!!

この5つのラインナップ、共通点をあげてみると、

・明るい主人公が実はどえらい過去を背負っている。重い展開になったら載る雑誌間違えてない?ってぐらい重くなる。(剣心、こどちゃ)
・セリフのやり取り、吹き出し外に書かれた手書きのセリフが笑える。(こどちゃ、セキホク、動物のお医者さん、ウルフ)
・恋愛もあるけど、要素。(剣心、こどちゃ、セキホク。動物のお医者さんとウルフに関しては恋愛のれの字もない。)
・キャラクターのクセが強い。(動物のお医者さん、セキホク、ウルフ。←この3作はオモシロの意味でクセが強いけど、剣心のぶっ飛んだ敵キャラ、こどちゃの細部まで作り込まれて何かしら鬱要素を背負ってる脇キャラもクセは強い。)

こうして分析してみると、自分の創作とその後の好みにむちゃくちゃ影響与えられてるぞ。
ということで一つずつ推していきます。

「動物のお医者さん」

動物好き、オモシロ好きには至高の作品。
佐々木倫子さんの卓越したキャラクター作りとユーモアセンスはもちろん、動物の絵柄がむちゃくちゃリアルなのが素晴らしいです。
詳しく知らないけど、あれチョビ一匹描くだけでもすごく時間かかるんじゃないんだろうか。
だからこそ動物好きにズキュンとくる。
全くデフォルメされてないのに、ああいう顔しますよね!!って顔が描かれてて嘘がない。
だから何回読み返そうが飽きない。
生活感溢れるエピソードもたまらない。
かつて「しるこ缶の爆発」が話のピークになった創作物があっただろうか。いや、ない。
ひたすら「英語の論文がしんどい」だけで貫いてる話もある。
先日まで全話無料公開されてましたが、わがままなスコシ、ベジタリアンのシロさん、コーギーのクルタン、菱沼さんの飼い猫フクちゃんと通い猫ニャオン、鼻水垂らすセリカ、巨大なオオニシキ号と脇の脇の動物キャラの名前まで一目で思い出せた私。
どんだけ脳に動物のお医者さん刻み込んどるんや。
それほど大好きな大好きなマンガです。

「セキホクジャーナル」

小坂理絵さんのマンガは全作どストライク。
小坂作品の共通点は、「ギャグが笑える、そして時々ハチャメチャ切ない」というところ。
例えば瀕死の女の子がVサインを作りきれない、というシリアスな場面に「もう指を伸ばす力もなくて それはあやうく万引きサインになってしまいそうなところのものだったが」
というモノローグをぶつけるセンスが大好きなのです。(この例えの秀逸さ伝わるかな)
セキホクジャーナルは、霊感のある主人公が高校の新聞部で恋愛やら学校のちょっとした事件の解決やらに奔走するお話。
新聞部って!!
今もあるんだろうか?
でも新聞部ってものすごく面白いモチーフですよね。
校閲が激しい学校新聞において、「お日さまの下で読める新聞なんてクソくらえだッ!!」と叫ぶ部長が、大人っぽい話を「なかよし」で描き続けた作者とダブって最高です。
なにせ私はこの作品で「サド」という言葉の意味を知りましたからね。(サドの佐戸というキャラクターが出てくる)
あと恋愛の四角関係が出てくるんですが、全員に感情移入できるという奇跡。
全員の恋が叶ってほしいけどそうはいかないこの世、というのを全くドロドロさせずに描き切ってるのはマジですごいと思う。
で、なんとまあ、調べたらセキホクは全巻無料で公開されてましたよ!
ちなみに小坂作品で次に好きなのが「トップオブザワールドな人たち」という、ギネスに載ることを目指す部活を描いたお話です。
これまたシチュエーションの設定が秀逸。なにその面白すぎる部活。
そしてこの作品、番外編かなんかで当時としてはかなり珍しい「才色兼備の女の子が、ゲイの先輩に恋をしてしまう」というエピソードが出てきて、これが本当に笑えて切なくて、告白した女の子がゲイの先輩に「アタシに告白するって何血迷ってんの?アンタ女としちゃいい女なんだからしっかりしなさい」的なことを言われるシーン、今でもコマ割りに至るまで思い出せます。

「るろうに剣心」

私の心に住む侍を育てた作品。
理由は全くわからないのですが、私は物心ついた時からお姫様より侍に憧れる子どもでした。(本当になぜなんだろう・・・)
その侍好きを助長させたのが剣心。
ずっと少女漫画のヒロインじゃなく、薫でもなく、剣心になりたかった。
あと小学生にして既に幕末好きだったので、剣心が抜刀斎だった頃の話(いわゆる追憶編)がもうツボでツボで、あと剣心と巴の切ねえエピソードもツボでツボで。
ちなみに剣心の声優に涼風真世さんを持ってきた人はマジで天才だと思います。

「こどものおもちゃ」

言わずと知れた小花美穂作品の金字塔です。
小花作品には軒並み心を鷲掴みにされてぶん回されるような影響を受けているのですが、最初に触れた作品ということで、こどちゃをチョイスしました。
小花作品は、まーユーモアセンスが高い、そして話が重い。
少女漫画界において小花作品の背負う重さは群を抜いています。
こどちゃでいうと、主人公が公園に捨てられてた子供だし、それを拾った人は人生に悲観してた作家で、子役デビューした主人公をマネージメントするのは元ホームレスですよ。
大映ドラマか何かか。
でもその重さがたまらんの。
そこにユーモアや恋愛を交えながら、作品をエンタメとしても成立させてるんだからすごい!こどちゃなんてアニメでもヒットしてるからね。
物語を作る能力もハンパないと思います。マンガで初めて泣いたのって、こどちゃの羽山のお母さんのシーンかもしれない。
小花さんは弱い人間の強さを描くのが本当に上手くて、素晴らしいんです。


「ウルフ物語」

これ知ってる人います?
私の中で、少女漫画系ギャグの中ではぶっちぎり1位の作品です。
主人公はウルフというあだ名を持つ絶世の美女なんですが、とにかくウルフがセンスオブワンダー。
例えばこんな感じ。

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正直、ストーリーと言えるようなものもないし、説明するようなことは一切ないんですけどね。
子どもながらに、絵柄の可愛さと内容のギャップにも衝撃を受けて忘れられない作品です。

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