青桐美幸 2017年8月10日 23:31 髪を梳く手つきに誘われて瞼を閉じたら、ふわりと唇が降りてきた。心地良くなって手放そうとした意識を、耳への甘噛みが引き戻す。「この状況で、まさか寝るなんて言わないだろうな」丁寧な扱いもどこへやら、途端に荒々しくなる口づけに酸素を求めて喘がされる。寝かせてくれないのはいつだって貴方。 #小説 #140字小説 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート