青桐美幸 2017年8月6日 21:42 駅のホームで帰りの電車を待つ二人。寒いから先に乗れよ、と逆方向のそれを見て促されるけれど、離れがたくて「まだ大丈夫」と二本目を見送る。とうとうリミットが来て目前でドアが開いた時、不意に手を握られた。「うち来るか?」見上げるとやや緊張した眼差しに射抜かれて。無言で一緒に乗り込んだ。 #小説 #140字小説 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート