少し遅れて待ち合わせ場所に着くと、集団に囲まれ愛想笑いでかわす相手を見つけた。別に困っていないだろうけれど、その中に割り込む度胸はさすがになくて、離れたところで『着いたよ』とメール。幾らと経たずに腕を掴まれ、「一緒に過ごす時間が減った」とむくれる表情に溜飲を下げるのは卑怯?
140字小説16

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?