青桐美幸 2017年9月11日 23:34 微睡む午後。肌触りの良い毛布に包まる。浸透する温度の心地良さに吸い込まれ、より一層深い眠りに沈む刹那、無慈悲にも贅沢な時間が破られた。薄らと覚醒すると、無粋な侵入者が甘やかな声で囁く。「温めて?」絆されて冷えた身体に頬を寄せるのは、勿体なくてもこの至福を分け合いたいから。 #小説 #140字小説 4 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート