青桐美幸 2017年9月2日 23:58 不意に顔を近づけられ、吐こうとした息は口内に飲み込まれた。けれどすぐに離して顰め面。どうしたの、と問えば無言で眼鏡を取り払われて。見えない、と文句をつけると「後でどうでもよくなる」と傲岸不遜な返答。例え見えなくても、手で、耳で、肌で感じられるけれど、その熱を宿した目を確かめたい。 #小説 #140字小説 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート