抱き寄せて、口づけて。触れ合って、重ね合わせて。理性を焼き切るほどの熱が巡り、気遣う余裕もなく一心にぶつけてしまうのに、いつだってしなやかに受け入れる。そのくせ身体は預けてくれなくて。情を傾けてくれなくて。言葉さえ、求めてくれない君がいつまでも遠い。
140字小説14

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