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失われたいくつかの物の目録
(写真は書影)
私の本棚は、IKEAのミニキッチンワゴンの1番下の1段分だ。
服も、同じくIKEAのラック1つ分と、引き出しに入れた肌着しかない。
断捨離しようとか、ミニマリストになろうとか、思ったことはないのだが、どうも「所有の喜び」というものを感じにくいタイプのようだ。
私の持っている一番古いものは何だろう。
ふと思い立って、狭い部屋を引っ掻き回してみた。
所有歴が最も長いのは、モンブラ
古賀史健『取材・執筆・推敲−書く人の教科書』を読んだ
初めて教科書を「買った」ことを意識したのは、大学に入学した時だった。
日本で暮らし、大学まで進学した人の多くも、ほぼ同じタイミングではないかと思う。自分で稼いだわけではないにしても、自分の財布からお金を出して、大学生協か大学の傍の古本屋かで、教科書と交換してもらう。
たしか、最初はクラス指定の語学の教科書を買ったはずだ。その手の本は、高校までの教科書と変わらないような、分かりやすそうな薄っ