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優勝争いと引退試合

プロ野球もシーズン終盤。

優勝争いや引退試合など、この時期的ならではの話題が連日報道されている。

優勝争いと引退試合。

この関係は実に難しいなと思う。

長年の功労者に対して引退試合とセレモニーを用意して実施するとこは素晴らしい事だと思う。

プロ野球の世界では公式戦の中で引退試合をする。
フル出場することもあれば、1打席だけや打者1人だけ、1イニングだけとかいろんなパターンがある。

フル出場以外の場合、その選手の最後のプレーが終わると会場は大きな拍手に包まれ、試合が中断するなんてことは当たり前。

さらに真剣勝負の場合もあれば、花を持たせたる形をとることもある。

僕がいたラグビーの世界ではあまりないやり方で個人的には不思議な感覚。

一方、優勝争い真っ只中のチームは毎日が生きるか死ぬかの戦いをしている。

残り20試合を切り、まさに一戦必勝。
一瞬たりとも気を抜けないし、1試合も無駄になんてできない。

その緊張感に少しだけ触れていると、やはり勝負の世界はいいなぁと気持ちが刺激される。

そこで毎年思う疑問というか、問いがある。

「優勝争いをしていたら一軍で引退試合ってできないんじゃないか?」

先程書いたように、優勝争いは毎試合が生きるか死ぬかの戦い。
引退試合はどちらかというと花試合のような特徴があると感じでいる。

それら2つが共存するのは難しい。

つまり、功労者に引退試合の場を作るためには、優勝争いにしろ、そうではないにしろある程度自分たちの順位なり立ち位置なりが確定している必要があるのではないかと。

そう考えると、もちろん優勝争いをしている事はプロスポーツである以上、大前提としてそこを目指すし、それから脱落しているということは良くない事。

でも、仮に優勝争いから何らかの形で関係なくなったとしても、功労者に対して最後の花道を用意できるとすれば、それはそれでチームにとっても、その選手にとっても、ファンにとっても悪くはないのかもしれない。

そう考えると、優勝が早々に決めて引退試合を用意できる事が最高の形。

最後まで優勝争いをすることはとてもいいことだけど、そうじゃない事もあるかもしれない。
優勝争いから脱落してしまうことは悪いことだけど、いい事もあるかもしれない。

やっぱり、世の中、全てがいい事、全てが悪い事というのは無いのかもしれない。
そうやって二項対立で考えることはできないのかもしれない。

物事には必ず光と影がある。

この時期のプロ野球を見ていてそんな事を改めて感じる。

いずれにせよシーズン最終盤。
どんなドラマが見れるのか。
毎日スポーツニュースから目が離せない。

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