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【The Process vol.1】地域人材を確保する多様な好事例の紹介~指導者バンクの設置・教員の兼業兼職・民間委託・大学連携~(2023年11月)

先日もnoteでお伝えしましたが、イマチャレ公式note及びその他メディア(Youtube等)にて新連載「The Process(ザ プロセス)」をスタートします!

第一弾となる今回は、2023年よりイマチャレが自治体の皆さんと開催している「部活動改革に関するオンライン相談会」の内容を御紹介します。

イマチャレでは、2021年の冬から、月1回程度「イマチャレオンラインプログラム」を開催し、様々な関係者の取り組み紹介やディスカッションを行ってまいりました。

これまでのイマチャレオンラインプログラムは、誰でも参加できるオープンなイベントでしたが、

2023年11月より開催しているイマチャレオンライン相談会では自治体関係者のみ参加可能にし、なかなか普段表ではお話できないようなリアルな課題や悩みを相談できる場を設けています。

■第1回のテーマ「地域人材を確保する多様な好事例の紹介」

部活動改革にはヒト・モノ・カネに関する様々な課題がありますが、第1回目のテーマは「ヒト=人材の確保」に関して事例の紹介や参加者でのディスカッションを行いました。

一部内容はイマチャレの公式Youtubeでも公開しております!

■そもそも部活動改革に必要な人材とは?

部活動改革では、「人材の確保=指導者の確保」だけの議論になりがちですが、会の冒頭では「部活動改革に必要な人材」に関して整理をしました。

指導者以外に必要な人材とは誰なのか?

特に重要であるのが「教育長(及び首長)」です。
国の方針や他の自治体を様子を伺うのではなく、「地域でより良い文化・スポーツの環境をつくる」という視点で、ビジョンを掲げ、各関係者を巻き込んでいくリーダーシップが必要になります。

またその地域で強力なリーダーがいない場合には、地域も含めて改革への志のある仲間を集めていくことで、担当者レベルでも改革に向けた議論を前に進めていける可能性があります。

■指導者確保のポイントは?

・専門性:高い~低い
・参加可能日:多い~少ない
の2つの軸で指導者を4分類しました。

そして、指導者の種類として、
・兼業兼職教員
・退職教員
・(指導を望まない部活動顧問)
・地域クラブや少年団のコーチ
・スポーツ愛好家(競技経験者)
・一般学生
・企業人材
・体育系大学生
・プロ指導者
・トレーナー
・保護者
・シニア人材
が挙げられますが、それらをマッピングしました。

指導者確保のアプローチとしては、既存の人材をいかに確保していくのかが重要であり、指導を希望する教員が気持ち良く指導のできる環境づくりや、スポーツ協会に登録されている指導者を上手く巻き込んでいくことが有効だと考えます。

ただし、昨年イマチャレが全国の自治体と連携して実施したアンケートでは、75%近い教員が休日の指導者として「活動したくない」「どちらかといえば活動したくない」という回答がありましたので、この現実も受け止めていく必要があります。

その他、動画では公開をしておりませんが、兼職兼業のルールづくりに関してはある自治体の担当者様から具体的な事例を共有いただきました。

このようなリアルな情報にご興味のある自治体の皆様はぜひオンライン相談会にご参加ください!

■指導者確保の新しい発想

「指導者」=「その競技の経験者」だけではありません。

各競技に必要な体力・技量を分解すると
①専門的体力・技量
②アスレチックな体力(どのスポーツのパフォーマンス向上にもつながる体力)
③人としての身体機能(基礎的な体力)
の3つに分けることができます。

 ①はそのスポーツ特有の専門的な指導者が必要ですが、

②③で考えた時に、トレーナー等が指導をすることもできますし、
1つの部活だけでなく、複数の部活が集まって合同で共通のトレーニングを実施できる可能性もあります。

また、その部活(orクラブ)が、競技志向ではなく、ただそのスポーツを楽しむエンジョイ志向であった場合、

そもそも専門的な指導者は必要はなく、生徒の自主的な活動にし、見守る大人だけがいれば良いという発想もあるかもしれません。

またICTを活用し、アプリでお手本動画や動画撮影&分析、オンラインでの遠隔指導など、これからの指導の可能性として、十分に考えられます。

■効果的な広報の仕方

また効果的な広報の仕方として、モデレーターの代田昭久さんから、飯田市教育長時代に行ったメディアとの連携事例や広報物のデザイン工夫に関しても共有頂きました。

■まとめ


このように第1回では、「指導者の確保」に関して、様々な視点で事例紹介やポイントの整理、参加者での情報交換を実施いたしました。

今後も部活動改革に関する様々なテーマで毎回議論を行っていきますので、このようなイベントにご興味のある方は、ぜひイマチャレのメルマガにご登録ください!

https://www13.webcas.net/db/pub/eduship/imachalle_mail/create/input


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