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【天地始粛】てんちはじめてさむし『夕焼け灯台に導かれ』処暑/次候🍀


高校生になった時、たまたま出席番号が続きですぐに仲良くなったIちゃん。
Iちゃんとは、今でも誕生日にプレゼント交換を続けている程仲良しだが、彼女からの心がこもったプレゼントには敵わない。
何故かと言うと、彼女のプレゼントは毎回手作りだからだ。
今年頂いた手作り時計のチャーミング💞さは、私の下手な写真じゃきっと伝わらない。

濃紺の硝子製の置き時計


左右の丸っこい手をイチニ、イチニと動かし時を刻んでくれている。
とにかく可愛い💞
彼女と初めて会ったあの日から、もう50年も経ったなんて信じられない。


ふたり一緒に写真部に入った。
写真部と言いながら、写真下手なんて如何なものかと思うが、とにかく部活は楽しかった。
学校嫌いな私が無事に卒業出来たのも、写真部だったことと、Iちゃんのおかげ。


おかげと言えば、もう1つ。
私が撮った1枚の写真のおかげで夫ヨッシーさんと出会えた気がする。
出会えたというより、何だか引き寄せられた?感がある。


高校1年の時、文化祭用の写真を1枚撮って来いと先輩から言われた。
そんな時、当時叔父が付き合っていたKちゃんが
「ナツメちゃん、写真撮るなら素敵な場所教えてあげるよ」
とある場所を教えてくれた。
Kちゃんが、住む町の漁港付近。
母方の叔父は私とは7歳違いで兄みたいな存在でKちゃんと私は5歳違い。
叔父たちのデートにノコノコ付いて行ったお邪魔虫な16歳の私。


ちょうど夕日が沈む時間帯、灯台を回り込むように小さな漁船が通る。
真っ赤な夕焼けをバッグに灯台と漁船と左手には鎮守の森。
シャッターチャンス♫


コレは最近だからカラーです🍀


残念なことに、当時は高校生の私達が現像出来たのはモノクロだった。
オマケに新入部員の私には真っ暗な暗室の中での現像作業は不可能でパネルを作ってくれたのも先輩方。


その写真に写っている灯台がある町に、今わたしは暮らしている。
初めて夫に会った時に、町の名前を聞いただけで、当時の私は運命を感じでしまったのかも知れない。
何しろ写真パチリから、わずか3年後の出会い。
あの夕日の美しさに感動して、写真に写っている安宅の住吉さんの神様に呼ばれたのかも?
「そんなに気に入ったのならおいでよ」って。


アッ、もうひとつ奇跡みたいな話が。
そのKちゃん、その後叔父とめでたく結婚。
「ねぇナツメちゃん、彼氏できたんだってね。写真あったら見せて」
私は、いつも持ち歩いていた、当時まだ彼だったヨッシーさんの写真を見せた。
「エッ?」
Kちゃん、しばらく絶句。
「どうしたん?」
「この人、私の中学の同級生!」


世の中、狭すぎ。
神様に呼ばれたと思ったが、私、ヨッシーさんに呼ばれた?
まさか、前世から、夫婦?

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