見出し画像

小1プロブレム

麹町中学校 校長 工藤勇一先生のコラム

「子どもの問題」は大人が勝手に作り出している
「小1プロブレム」は本当にプロブレムか

を読みました。

https://toyokeizai.net/articles/-/313997?display=b

まさに、昨年「小1プロブレム」だった長男。

○わかっていることを勉強するのがつまらない。

○なぜ、教科書に書き込みをしてはいけないか?

○ドリルはわかる場所から解きたいのに、なんでみんな一緒にやらないといけないのか?

○算数セット、いつも同じ形ばかり使ってつまんない。

○運動会の練習は、一斉に人が動くのが、こわい。拍手の音もこわい。

長男なりの理由が、そこにはありました。

そんな気持ちなんだね、と受け止めつつ、「学校の決まりだから」というありきたりな答えしか用意できない自分自身に違和感を感じたことを今でも忘れません。

そんな長男に対し、通級指導の先生は「みんなと同じようにできないなら保育園に帰るか?」と言いました。生徒指導の先生は「教室に入れ」と首元を掴んで廊下をひきづりました。

他の先生方も、あの先生は仕方ない、と伏し目がち。

サポートしてくれるはずの介助員の先生は、全校600人に1人だけ。サポートが必要なので、増員をお願いできないかと相談しても、学校から要請がないから増やせない、の一点張り。
それでも、介助員の先生には、たくさん気にかけていただきました。息子と私の心の支えでした。

毎日、座れないことや落ち着かないことを注意され、プールも遠足も危険だからと保護者付き添い。最後は子供たちも長男を注意するようになりました。

「お前なんて授業の邪魔しかしないくせに!」

そうクラスメイトに言われた長男を見た時、

あぁ、ここにいたら息子もわたしも心が壊れてしまう

そう確信して特別支援学級のある小学校に転校しました。

転校したころは、大人への不信感を募らせ、先生方を試すような行動を繰り返していました。ランドセルを階段から投げたり、別室にこもったり、課題と違うことをしたり。

画像1

付き添いしながら、ここにも居られなくなるかもとヒヤヒヤする私に先生が言いました。

「大丈夫。この子は納得したら、やれる子です。知的好奇心が高いので、まずは満たしてあげましょう」

そう背中を押してくださり、長男が納得して教室に入るまで、寄り添ってくれました。

その後は、椅子にも座っているし、教室にも入れています。学習の遅れもほぼありません。さらに、2年生からは、普通級にも顔を出せるようになりました。長男自身を理解してくれる先生な出会えたことは、学校を安心できる場所にしてくれました。

職員玄関で泣き崩れる長男に申し訳なさを感じながら仕事に向かった1年生の1学期。

そんな過去があったから、

「学校、楽しいよ!」

と、毎日通えるようになったことが、何より嬉しいです。

画像2


たとえ発達に凸凹があったとしても、周りの理解があれば、どれだけ生きやすいことか。長男との学校生活を通して実感しています。

最近、更に長男は、スキルアップしています。かつては、「できない」というと先生に嫌われると思って、涙を溜めながらも言えませんでした。しかし、先生との信頼関係ができた今は、「これはできなそうだけど、これならできる」と意思表示ができるようになりました。心が楽になった、と自己評価しています。


どんな個性もオッケー!

ありのままでオッケー!

そんな多様性が当たり前の世の中を息子たちと作っていきたいです。

サポートありがとうございます♡ いただいたサポートは、ワクワクすることに使わせていただきます。リターンは、記事を通じて、ワクワクな気持ちのおすそ分けになります♪