戦略大好きマン

戦略大好きマン

最近の記事

南国の島にて

はじめに 23年夏。お盆真っ只中の8/12-15でインドネシアのバリ島へ会社同期4人と旅行に行った。高3のニューヨーク以来人生二回目の海外で多少の不安は有ったものの、バリ出身や語学力堪能な海外経験豊富な周りのおかげで、何不自由なく楽しむことができた。ニューヨークとはまた違った異世界体験の中で、新たな発見のある実りある時間を過ごすことができた。トピックごとに書きたい。 日本との違い 慣れ親しんだ日本での生活と大きく異なる点は多々あった。治安、衛生環境、生活水準、食文化、イ

    • 己の世界観

      人は誰しも、己の世界観を有する。 それはこの世に生を受け、土に還るまでの一つのストーリーであり、自我から切り離せない代物である。 目の前にペンがある、のではない。 ペンという物質を形づくる諸要素の刺激を、眼球が受け取り、反映された己の世界観を見ているのだ。 音楽が鳴っている、のではない。 楽器が発する音の波を耳が捉え、己の世界観で奏でられているのを心が感じるのだ。 食べ物に味がある、のではない。 その物体が舌に触れ、己の世界観で味を認識しているのだ。 故に、心や精神に生じ

      • 革新的大企業

         「大企業」は嫌われている。事業構造を変革できない保守的な性格が、グローバル競争での劣勢、日本経済の低迷を引き起こしたといわれる。中小企業への不当な圧力、転職の阻害、労働者の働きがいを搾取をする悪者だと見なされている。そうした「大企業=悪」というイデオロギーは、あまりにも特定の思想に毒されていないだろうか。  善悪といった価値の議論はさておき、資本主義経済における企業組織の経済性を整理してみたい。大企業や中小企業と呼ぶとき、売上高や従業員数などの企業規模を想定している。だが

        • セゾン投信は資産形成にどれほど効果的か?

          1. 本レポートの趣旨                                             年金制度の脆弱性が指摘される昨今, 公的年金にプラスして給付を受けられる「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や, 非課税で資産形成を支援する「つみたてNISA」に注目が集まっている. その中で2006年に設立された「セゾン投信」は, 投資信託の独立系直販運用会社である(株式の60%をクレディセゾン, 40%を日本郵便が保有). 主要商品であるセゾン・バンガード・グロ

          旅は道連れ、世は情け

          昨日まで、3泊4日で関西に行ってきた。全日2年ぶりの対面開催、渋谷ではなく遠く離れた淡路島開催ということで、会議はもちろん、みんなと盛り上がれることを楽しみにして、卒論執筆に勤しんできた。結果、就活で失われたように思われた「爆発的な喜び」を取り戻した。 淡路島は、玉ねぎの島ではなく、P社の島であった。あらゆるところで、その資本の恩恵が感じられ、少し違和感を覚えた。大企業はその資本力をてこに、地方自治体すらも吸収するようになったとは、驚きである。 それはさておき、今回の旅メ

          旅は道連れ、世は情け

          就活侍、剣を鞘に納める

          半年以上、noteの存在を忘れるほど壮絶であった、人生を決める大事な就活が終わった。結果は、思い描いたものとなった。 よかった。 就活中には、就活の悪口がたくさん思い付き、noteに書いてやろうと意気込んでいたのだが、結果が出ると全くその意欲を失ってしまった。書かざる得ないような悩みもないのだが、最近読んでいる本より、働くことの意味を考えてみたい。 まず「働く」を広辞苑で引くと、精を出して仕事をすること・他人のために奔走することとある。精とは心身の力、元気、たましいのこと

          就活侍、剣を鞘に納める

          現代の預言書から読み解く令和

          ロシアの文豪ドストエフスキーが1866年に発表した『罪と罰』より、令和時代が抱える精神的課題について、実例を基に考察してみたい。 【あらすじ】 主人公ラスコーリニコフはロシアのペテルブルグに住む貧しい大学生。頭脳明晰で教師や官吏になる夢を持っていたが、学費が払えず大学を中退してしまう。家庭教師のアルバイト代を資金に、狭くて暗い部屋でひもじい生活を送っていたが、ついにそのアルバイトも辞めてしまう。途方に暮れたラスコーリニコフは「一つの微細な罪悪は百の善に償われる」という考えの

          現代の預言書から読み解く令和

          思考と嗜好

          意思決定に関する理論に「仮説志向計画法」*というものがある。 これは一般的な計画作成において、過去の経験や実績に根ざした暗黙の仮説を前提としてしまう問題を指摘し、あらゆる変数を仮説として捉え軌道修正を可能にする手法である。 例えば、アメリカで大きな成功を収めたディズニーは、アメリカでの入場料やホテル建設に関する経験や実績を基にして計画を進めた結果、ヨーロッパでは大失敗に終わった。アメリカとヨーロッパの顧客や商文化の違いを考慮しなかったことが原因であった。 もし、「ヨーロッ

          川端康成とロック

          約4カ月かけて作成した論文が終わった。 紆余曲折あったが, 最終的に自分の納得いく完成度の高いものになったので良かった。 非常に清々しい気持ちである。 今は最近良いことがあったこともあり, 非常に精神的に安定している。 しかし論文を追い込んでいた時は, かなりしんどかった。 何かに執着し, 全精力を注いでしまう癖を直したい。 しんどい時に心の支えとなってくれるのが, 音楽, ロックである。 イライラした気持ちを代弁してくれたり, 迫力ある音で落ち込んだ気持ちを勇気づけたり

          川端康成とロック

          満月

          月は綺麗だ。 普段は気づかれない存在。 太陽よりも弱い存在。 欠けていく存在。 でも 人はそれを見ることを楽しみ, 太陽よりも近くにいて, 必ず元通りになる。 人間は太陽だと思っていた。 照らすことで恵みを与え, 中心となる存在。 それはエゴだ。 歪んでいき, いつかはなくなる存在。 本当に綺麗な人は 月を綺麗だなんて思わないのではないか。 まぁそんな人なんていないのだけど。

          STAY GOLD

          サークルの合宿がなくなった。コロナがなければ、もっと楽しい大学3年が送れたはずだ。新しい日常なんて、クソくらえだ。 俺らの青春なんてどうせ、普通の大人にとって単なる4年間に過ぎない。仕事をして銭を稼ぐ毎日の積み重ねの4年間だ。人生の夏休みがなくなるんだってよ。 テレワークでも生産性を高めて頑張りましょう。現在の環境下で冷静に分析すれば、それは正しい。が、これは感情論である。人と話したい。普通に生活したい。過去と比較して憂鬱になる日ばかりだ。 自分の気持ちが楽になる方法は

          不可抗力

          夜、Linkin Parkの曲を聴いていたら、大好きなドラマの一場面が頭をパッとよぎった。オレンジデイズという恋愛ドラマで、主人公の大学4年生結城櫂(妻夫木聡)と同じく4年で聴覚を失った萩尾沙絵(柴咲コウ)について描いた作品だ。聴覚を失ったことに深いショックを受けていた萩尾沙絵は、自分に降りかかった災難について結城櫂と揉めている中で次のように言葉を交わした。 「なんで?何で私ばっかり。こんな目にあうのよ」 「それ、この間も聞いたよ。一生そうやって、何で私ばっかりこんな目に 

          ロボットを超えて

          このノートは、20歳の大学3年生である自分が今感じていること、考えていること、見えている景色をクラウド上に保存することを目的とする。 おそらく思い出したら目をつぶりたくなるような黒歴史となるであろうが、感情的に誰かを傷つけるかもしれないツイッターと比べたら、まだマシな意見表明の場所かつ健全なストレス発散のプラットフォームであろう。 はじめに断っておくが、このノートは誰かのために書くものでも、何かを意図して書くようなものでもない。そのため特定の誰かを攻撃する意図はない。あく

          ロボットを超えて