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尻出しで用を足し

スーパーのトイレに入ると、大学生くらいの青年がお尻が出るほどズボンを下げて用を足していた。お風呂以外で人のお尻を見る機会もなかったので、それなりに驚いた。しかも、こちらを振り向くとヒゲを生やしていたことにも驚いた。

ヒゲ生やして尻隠さず状態。偏見ではないが、外でヒゲを生やして生活をしている人は、ガテン系の喧嘩自慢、結婚も早いしお酒を飲めた量が漢の強さの象徴ととらえていて、いわゆるオラオラ系のジャンルに入る人だと思っていた。そんな人がお尻を出しておしっこ。オラオラ系と尻出しおしっこは対局にあるはず。愛の反対は無関心。オラオラ系の反対は尻出しおしっこ。そう世界はなっているはずだ。

ただ、こういう人こそ家では甘えん坊で、女性の母性本能をくすぐるテクニシャンな面もある。もしかしてその一面なのかな?本能的な顔つきに反して、天使のような可愛いお尻。確かに、お尻は綺麗だった。そこまで覚えてはいないが、異常に汚かったら汚さに意識を持ってかれているはずだが、自分の記憶にはお尻を出してこちらを振り向いているヒゲの男ということだ。まったく、僕は君のテクニックじゃ振り向かないぜ。

家のしつけが厳しい家庭だった可能性もある。数多のしつけをされている中で、トイレはこうするのよとズボンを下まで降ろされていたことが今に繋がっているのかもしれない。大事なのは、ズボンじゃなくて漢を出すことなのに、真面目なもんだから、まずはズボン、次に漢。これが染みついてしまっているのか。
そう思うと、今日出会った彼はワイルドさと愛しさと真面目さとを持ち合わせた人だったんだな。

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