Bloodstained: Ritual of the Night / んま~い?

悪魔城度 : ★★★★★

30時間程度、ハードの途中までプレイした感想。

難易度曲線が歪

とにかく二段ジャンプを覚えるまでが探索的にも戦闘的にもキツく、その前後に強めだったり不快なボスが固まっているのでここで投げる人も多いと思われる。

しかし二段ジャンプを覚えると、ジャンプ・二段ジャンプでかわす他にも急降下キックでタイミングをずらしたり敵を蹴ったりすることも可能になるため、簡単になりすぎるとまでは言わないが難易度がかなり減少する。

進行上必須なある能力を手に入れるとさらに難易度は下がり、何もしてないのに敵の攻撃をあんまり受けないなんて事も……

いわゆるスキルであるシャードも使いこなし次第ではボスのノーダメクリアを容易にするくらい強力だったり、逆に使い道が見当たらない・限定的なものが多数存在してバランスが悪い。

謎解けない

難易度曲線の話にも繋がるのだが、謎解き・探索が不条理で、ノーヒントなものも複数。ぶっちゃけ詰まったら攻略を見てしまった方がストレスを溜めずに済むのはいかがなものか。

詰め込みすぎ

難易度曲線の話にも繋がるのだが、要素はかなり詰め込まれている。たとえば攻撃手段のシャードですら3種類全てを使いこなしている人は少ないのでは?

それでいて一周のボリュームはそれほどでもない(プレイ時間換算で10~15時間程度と思われる)ので、何というか疲れる。

いいところ

なんか悪いところばっかり書いてしまったのでいいところも。

操作感が絶妙

いわゆるメトロイドヴァニアには操作が固いものも存在し、そういうのは触っただけでうんざりしてしまうのだがこの作品は本家だけありキビキビ動いてくれるので楽しい。カサカサ走法やドゥエといった高速移動手段も面倒くさいと面白いのちょうどいいところのギリギリにある感じ。

アイテム集めが楽しい

ドロップアイテムの逆引き機能が存在するので、アイテム集めも攻略に頼りっきりと言うことはなく地力でなんとかなる範疇。特に錬金・分解は上手に使いこなすと攻略のバリエーションが広がるはず。

好感が持てるキャラクターたち

キャラクター造形はよくできていて、嫌なキャラクターというのが存在しない。さりげないが重要。ただ魅力的とまでは行かないかな。

詰め込まれている

これは評価点と問題点表裏一体なところ。いっぱいある必殺技もシャードもクリアするだけならあまり使いこなす必要はないのだが、使いこなそうとすれば「シャードをばらまきながら高速で飛び回り、敵の攻撃は全てガードして敵の隙には欠かさず必殺技をぶち込む」と言うような華麗なプレイも可能で、そこに至るまでの操作難易度もそれほどではないので爽快感がある。

また難易度の幅広さにも繋がっていて、料理を使えばぐっと難易度は下がるし、逆に回復アイテムを封印すれば高めの難易度でプレイ可能。それでも物足りないというのならハードモードやLv1固定の最高難易度が存在していきなり解放可能なのでやりこみ派も満足なはず。

おまけモードも斬月モード・タイムアタック・ボスラッシュ等々、書き切れないくらい豊富。でもランダマイザーモードは元の実装予定(マップもランダムなローグライクモードの筈だった)を知ってるとさみしいかも……そのせいで微妙な使い勝手のままなシャードもあるしね。

まとめ

いくらIGAキュラといえども、実際はIGA半分コナミ半分ぐらいのバランスだったのだなぁと確認させられる作品。面白いけどね。

あと、冷静に振り返るとあまり「夜の儀式」要素はない。月は関わっているのだが。

2021/11/19 追記 : 実績をコンプリートしたので、それに合わせてちょい追記。

画像1

およそ35時間、まあまあ面倒くさいのでやりがいはある。おまけモードやハードモードをやる必要がないのがGood。それらも影響してフルコンプ実績のグローバル実績達成率は7.1%(2021/11/19)なので割と高い部類だろう。

ハード→ナイトメアで気付いたのだが高速移動シャードが引き継ぎできてビックリした。超便利。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?