白い悪夢


おいていかないでおかあさん

だめになったわたしを

おいていかないでおかあさん

だめになったわたしを




制服を着こなせないわたしを

心療内科のかえりみち


まるでわたしがうまれたときのような

しろくてまぶしい昼間の中


全部がとまっちゃったような


息の詰まるような平穏な白昼のなかで



前すらまともに見れないわたしの


だらしなく垂れた手を放っておいてくれて
ありがとう


わたしをなおさらみじめにさせないでくれて

わたし

わたし

わたし


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