リアコになったかもしれないと思った夜

誰かのオタクをしていると、リアコという言葉を1度は耳にすると思う。

聞いたことあっても、なるなんて1ミリも思わなかった。自分には無縁だと思っていたあの言葉。

そんな私がリアコかもななんて、布団の中で涙を流した夜のことを鮮明に覚えてる。

この界隈にはXの大手情報垢がプロフィール欄にリンクを張りつけ、そこに匿名で送られてきたメッセージを流すというものがある。(他界隈にも存在しているかも💧)例えば、「◯◯くん 春 月9主演」や「□□(グループ名) 冬 4大ドームツアー」など。多少は厳選しているだろうが、正誤に関わらずとにかく送られてきたものを流すというシステム。過去に盛大に外しているものもあれば当たっていたものもあるので信じる人は一定数存在している。


ある日そこに流され話題になったのが、イニシャル△ 明日正午熱愛 というもの。(イニシャルは隠します)

それがなんと推しくんのイニシャルだったから私は酷く焦った。引用をみてみても、推しくんの名前ばかりが目に入る。
推しくんに熱愛が出る人では無いことはわかっていた。いつもファンを安心させる言葉をくれるあの推しくんが。

あの時の私は推しくんのことを信じられなくなっていた。(今考えればファン失格。推しのことはいつでも信じてあげようね、みんな。)
というのも、半年にも満たない短い期間に推しくんのグループ内でメンバーの約半分の熱愛が出たからだ。
某ニュースサイトのアカウントから予告があり熱愛が出ると、また推しグルから出たりしないよね？という淡い期待も打ち砕かれる。

そんなことが何連続も続いたもんだから、ファン騒然。もはや笑ってしまった。そんなに連続して出るなら今はあのグループが記者に狙われてるよね、次も出るならあのグループだよね。という認識を持ってしまった。

その日の夜は布団の中で泣いた。推しくん、「アイドルだから」なんていって本当は彼女がいたりするんじゃないの。いないわけが無いよね、あんなに素敵な人に。その甘々な声と笑顔で「好き」って言ってるんじゃないの。推しくん、彼女がいたらとことん甘やかすって雑誌で言ってたな。ずっとくっつくとか、毎月の記念日にお揃いのものを買いたいだとか。

はい、皆さんお分かりの通り

リアコ拗らせ女の爆誕

 です。(ここで初めて自覚)

彼女いるのかな、なんて考え出したら終わりなんですリアコは。1人で静かに泣きながら3時くらいまで起きてましたよ、、次の日は目が腫れるし寝不足で頭が痛くて散々。

結局、熱愛は出なかった。安心を得たと共に私がリアコであるという証明をしてしまった。

ほんとに毎日推しくんと付き合いたいって思ってる。私が目を惹くくらい美人で、あなたの事を知らなくて、もう少し早く生まれてたらなにか変わってた？···いや、何も変わってないんだろうな。

きっと推しくんは推しくんのことを知らない女の子と恋に落ちて、幸せになるんだと思う。推しくんの知名度的にそんな子は絶滅危惧種ですけどね。

あなたのこと知らなかったら、幸せなのかな？
こんな苦しんだりしないのかな？

そんなことも何十回も考えたけど、やっぱり私は推しくんを見てるだけで幸せになれる都合のいい女なのだ。

太陽なような眩しい笑顔も、

推しくんが居ない現場でも話題に出るくらい一途で優しい性格も、

ちょっとだけ天然なところも、

遭遇情報でいっつもなにか食べ物を持ってるところも、

歌もダンスも小さい頃から向き合っていた努力家なところも、

メンバーだけじゃなく、周りのたくさんの人から愛されているところも

些細な仕草ひとつひとつが、私を幸せに、笑顔にしてくれる。辛いことがあってもいつの間にか口角が上がっちゃう。
そんな存在に一生のうちに出会えるだけ私はツイてると思う。なにかの巡り合わせで推しくんに出会わせてくれてありがとう。心からそう思ってるよ。

結局何が言いたいかって言うと、推しくんのことがだいすき。ってこと。あの笑顔に今までどれだけ助けられたか。推しくんに出会えて間違えなく幸せだし、どこまでもファン想いな推しくんにはいつかちゃんといい相手を見つけて幸せになって欲しい。それが私では無いことは痛いほどわかってる。むしろ私みたいな人間を選んで欲しくない。、、矛盾してるね。

本心だよ、ちゃんと。