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N.Flyingの「Amnesia」は人生の讃歌だ。

タイトルを聞いた時から、ティザーを観た時から、待ちに待っていた「Amnesia」のMVが公開されて興奮が凄いので、Kick-Assぶりに感想を投げます。

まずタイトル。
「Amnesia」=記憶喪失。
日本語曲ではどちらかというと前向きめな曲を書いている印象が強かったので、ついに…ついに後ろ向きに悲しさ前回の曲を…!?と思いました。
記憶喪失というと悲しいイメージが大かったので…。
でもティザーを聞いてみて驚き……驚きました。
思っていたような悲しい歌じゃなくて、全てを肯定するような…讃歌のような曲調だったんです…人生………。

話が始まらないので、歌詞をメインにMVの映像と組み合わせながら感想を書いていこうと思います。

教えて欲しい愛の意味。

Tell me why Tell me why
Well I don’t know why, but I'm always thinking about you
Let me know Let me know
The meaning of love
Show me the way for foolish (Hey)

冒頭の英語部分。
「理由を教えて。どうしてかよく分からないけど、いつもあなたのことを考えている。」
「教えてほしい、愛の意味を。愚かな道を教えてくれ。」

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Tell meとLet meの違いはTellの方が「是非教えて」っていう感じで、Letが少し控えめだそうです。
ここで好きなのは「愛」を愚かなものだとしているところです。まるでアダムとイヴ……。
ここの背景がDNAのようで幻想的で、物語の始まり…生命が生まれたところからの話のように思えました…。
冒頭の巻き戻すような音とかをみると、ちょっと映画のフィルムを再生するような感覚にもなって、例えば誰かの人生の映画を再生し始めるかのような、そんな感覚。

何も分からない時期

One day in the morning 雨上がりに
Here comes the sun 見てごらん (Hey look up at the sky)
何を求め どこへ行くの?
Doesn’t matter 分からない

誰のための人生?(Hey)
精一杯 泣いて笑って I couldn't get anywhere
変えられない運命?(Hey)
試行錯誤しようとして I make a mistake again

ここの歌詞の雰囲気がBROTHERHOODの曲を思い出すな…と思いました。
個人的に、BROTHERHOOD曲はまだ世界を知らない若者たちが少しずつ壁とか闇とかに遭遇して成長していくような…そんな雰囲気を持っているんですが…。

誰のための人生?に惑わされている可能性もありますが、特にSongbirdの雰囲気を感じました…Songbirdの前半。少し怖くてまだ怖い時の頃。
でもちょっと曲の感じはColorとかDelightのような…。

生命の神秘と宇宙

What am I gonna do?
生命の神秘と宇宙
まるでポーカーゲーム It’s just all the same
正解はI don’t know yet (Oh!)

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ここはとにかく映像が好きです。生命の神秘と宇宙で花が開くタイムラプスはそれなすぎる。
僕はなにしたら良い?って聞いたり、ポーカーゲームみたいで全部全く一緒だ。っていったり、正解は”まだ”分からない。
もう…ここ…私の好きなSongbirdの「まだ怖いけど」と共通する感じがある…。
正解はいつかわかると思うけど、まだ分からないっていう…ことでしょうか…。
ポーカーゲームみたいでみんな一緒なのは周りの人間のことでしょうか…、嘘をついて生きるような世界と、回れ右してみんな同じような生活をしているような世界……。
自分がどうしていったらいいのかも、何が正解かも分からない…という…世界観ですか…?

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正解はI don't know yetのところで花が破裂するのも……切なくて良いです……
画面の黒の比率が増えて、次のサビで一気に色が出てくるのも良い……。
この辺りで楽器の音も小さくなって、サビが始まる前に1拍無音があるのも…この感じ…結構N.Flyingの曲で多いんですけど……めちゃくちゃサビで引き込まれるので凄く好きです…。ぞわってする。

人生を彩るファンファーレのような

Tell me why Tell me why
覚えては忘れていく愛の意味
Let me know Let me know
傷付けて気付く I know what you mean

胸に残る Heartache (Hey Hey Heartache)
君に出会うまで
魂を燃やせ (Fi Fi Fire up!)
It’s the only proof of my life (My life)

このサビからファンファーレのような音が入ってくるのが本当に好きです。
ティザーの時からこの音は聴けたんですけど、私はこの音で「人生の讃歌だ…」と亡霊のように呟き始めました。
進め!!というような後押しじゃなくて、称賛のようなメロディを感じる……。

ここの歌詞が「Amnesia」の意味のところですね…。
覚えては忘れていく愛の意味…傷付けて気付く…。これこの…曲の主人公めっちゃ色んな…恋愛を…したって感じしますね。
一人の人かもしれないし何人かもしれないけれど、とにかく愛して愛されて傷ついて…としている訳で。
前に傷付けてもうしないと思ったのに、それを忘れてまた…というような話もありそう。

It’s the only proof of my life=それが僕の人生の唯一の証拠だ
の歌詞をみると、色んな愛を知ったり忘れたりしても
胸に残った、心に残る”君”に出逢うまで生き続けて、君に出逢うことが人生の証拠になるという……こと………?
壮大な愛のお話じゃないですか。
「君に読む物語」観ました???もはや世界観が映画。大恋愛の映画。

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サビの画面はシンプルに「色」だけなのが多いのもめちゃくちゃ好きです。
このMV通して思うんですけど一番引きの絵が本当に綺麗………。

近づくほど離れていく

近付くほど離れていく
僕らは Sun & moon (We’re the sun & the moon)
生まれてから散り行くまで
How many times do you make me smile?

不確かな可能性 (Hey)
真実さえ信憑性なくなりそうさ
歌いながら行こうぜ (Hey)
Stand by me 何回も聴かせて Damn please

2番Aメロ好き……………。
というかフェスンの高音の伸び終わりにそのまま始めるスンヒョプの低音が心地良すぎるんですよね…。
ここの歌詞をみるとやっぱり1人の女性との話なのかなぁという印象。出逢う前から出逢って一緒になるまでの人生……映画じゃないですか……。
How many times do you make me smile?
この一文最高に愛っていう感じします。「君は僕を何回笑わせるの?」ですよ。生まれてから散り行くまで。生涯を共にする”君”を見つけている……。

でも不確かで、確かに感じる「愛」という信実さえも信憑性がなくなりそうな時があって、でも歌いながら…横にいて欲しくて、何回も確かめたい……。
「Damn」が「くそ」とか「ちくしょう」というようなスラングだったんですけど、Damn pleaseは多分「マジでお願い」という感じの…ニュアンスになると思うんですが…。
確かに感じている愛が永遠なのか不安になって、何回もそれを確かめたいという強い気持ちがすごい……ある気がして苦しくなってきました。大恋愛じゃん……。近いうちに「君に読む物語」を観ます。
あ…でももしかしたら「アバウトタイム」が近いのかもしれない。スンヒョプも好きだと言っていた…。これは近いうちに観ます。
アバウトタイムの公式サイトに行ったら「かけがえのない人たちへの愛を解く人生讃歌。」と書いてあったのでまさに…まさに……という気持ちになりました。観ます。

創造のシンボル

それは理屈じゃない I cannot understand (I cannot understand)
まるで記憶にない Just like amnesia (It’s just like amnesia)
いつも気が付けば We could had have it all (We could had have it all)
Everybody loves somebody in all ages In all ages

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ここで映像がまたガラっと変わって……。
スンヒョプとフェスンの掛け合いの良さは全世界に知れ渡るべき……というところです。
理屈じゃないし記憶喪失みたいに残らないけど、気がつけばみんなが持つことができて、誰もが誰かを愛していると…。

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そして出てくるクジラ。サムネイルにもなってるクジラ…。
シロナガスクジラは「神の最高の創造物」「世界の象徴」と言われていたり、クジラの中から生命が産まれたような話は色んなところであるほど、「肉体と創造のシンボル」といわれているそうです。
なんか……こう……まとめられないですけど…生命の象徴に手を伸ばす…生命の象徴を背負ってるの……かっこいい……。

知りたい 触れたい
いつでも側にいたい
Even if you get lost Everything is gone
I’ll never let you go again

フェスンの声と少しのスンヒョプの声、ギターだけの時間。
他の曲でも時々あるけどどうしてこんなにも美しいか……というほど綺麗で好きです。
あとこういう時のジェヒョンとドンソンの待ちの姿勢…?めちゃくちゃかっこよくて好きです。
もし君が全てを失ったとしても、もう二度と離さない…。
不確かだったものが確かなものに変わったイメージでしょうか…めちゃくちゃいい。

答えはいつもあった

Realize! Realize!
1つだけ 答えはいつもあった
Bring it on! Bring it on!
求めては掴めない Like a wave

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最後の盛り上がりにむけてのドラムが本当に…本当に好きです。
静かにだけど確かに盛り上がって、でも一旦間があって、そのあと開放するように音が広がる……これもN.Flyingでよくみる(聴く?)んですけどめっちゃ好きです。

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そしてこの大サビ前のチャフンの振り下げの良さ………ありがとう編集……。
答えがあったのに気付いて、かかってこい!と叫んで…。
一気にあがる花火がめちゃめちゃ綺麗だし…ここからの色は全部はじけていて人生讃歌……。

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ここでチャフンとジェヒョンの表情がよく見えたりするのがまた良い……良いですね………。
一曲を通して愛に悩んで愛に気づいて…人生の意味を確信した………。

見れば見るほど美しいし、聴けば聴くほど美しい人生讃歌……。
今までとはちょっと違う新しい雰囲気で壮大な感じのメロディだなとも思うんですが、、やっぱりこの世界観というか、一曲の中で成長したり気付いていくような世界観はN.Flyingらしいし最高だなと思いました。
今まで聴いた愛の歌で一番……スッと入ってくるような気がします。
7/1がより楽しみになりました。ありがとうN.Flying…。

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