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【前半】社会課題解決とSDGsビジネスについて学ぼう・語ろう!―ウェビナーレポート

Hello, people.
ILY, で定期的に開催しているオンラインセミナーhub design night。
第4回は「社会課題解決とSDGsビジネスについて学ぼう・語ろう」

近年、組織の理念や目的に「社会課題解決」を掲げる企業が増えてきています。また、2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs も、徐々に注目を集めるようになってきました。
私たちは、今後こうしたテーマにどのように向き合っていけば良いのでしょうか?ビジネスシーンにおける社会課題解決やSDGsへの向き合い方、SDGs領域での新規事業についてお話を伺いましたので、その様子をレポートします!

登壇者プロフィール

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SDGsという共通言語

葉葺  SDGsについて考えたり議論をしたりすると、モヤっとした感覚に陥る、という人は結構多いんじゃないでしょうか。私はinfocomの仕事以外にも、ワークショップデザイナーとしての活動も行っているので、今日はこの正体についてワークショップの手法を使って考えてみたいと思います。

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まずは簡単な例から二つのものを比較し、類推していきましょう。
上の二つは「COVID19」と「インフルエンザ」。どちらも体内に入り込み、人に感染させるウイルスで見た目も似ていますね。
スパイとfacebook創業者のザッカーバーグはどうでしょうか?「情報を先読みし、目標を達成する」あるいは「仲間を増やしていく」という類似性があります。
それでは、「SDGs」に対応するものは何でしょうか?

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SDGsという言葉が呼び起こす感情には、何だかよくわからない、違和感がある、カッコイイ、あればあったほうがいい、やらなくちゃいけない焦り、といったものがありますよね。
これって「英語」とイメージが近いと思いませんか?
英語もSDGsも豊かになるための手段だし、ビジネスに有効なものです。一方で、習得するには意識が必要ですよね。だとすれば、SDGsとの向き合い方は、英語との向き合い方にヒントがある、と考えられるわけです。

SDGsの知識だけでなく、「イメージ」や「ノリ」も重要な要素

葉葺 それでは、英語をモノにするために必要なものって何でしょうか?単語や文法、発音といった「知識」ですよね。ところが、次の段階としてフランクに英会話などを楽しもうと思ったら、「イメージやノリ」も必要になるはずなんです。
SDGsも同じ。貧困や気候変動、資源の枯渇、不平等への対処など17の目標と169のターゲットがあり、それらは取り組みを進めていくために必要な「知識」です。しかし、自分ごととして捉えられるようにするためには「イメージやノリ」も大切な要素です。
弊社は現在、ITの力を使って企業や団体、個人に対し、SDGsの学習や活動を支援するサービスLookat(るかっと)を開発しているところですが、「知識」と「イメージやノリ」の二つの要素を組み込んだものにしたいと思っています。

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例えば「Lookat socialmeter」は企業のSDGs推進のためのKPI設定や進捗管理、レポーティングを行うとともに、他社の取り組みを紹介するサービス、「Lookat Partners」は企業同士をつなぎ、SDGs商品やサービスの企業導入を推進するサービスですが、どちらも企業向けであり、事業として行っていくための「知識」を共有していくものです。
しかし、「イメージやノリ」といったムーブメントを起こす事業も同時進行で進めていきたい。それが、SDGsへの理解を深める機会やコンテンツを提供するメディア「Lookat world」「Lookat ourchoice」「Lookat family」です。
「知識」と「イメージやノリ」の両輪がうまく回った時、企業や団体、個人の枠組みを超えてSDGsに取り組んでいけると思っています。
ただし、例として挙げた英語とSDGsが大きく違うのは、英語が個人の問題であるのに対し、SDGsは地球みんなの問題であるということ。COVID-19によって、SDGsが大きく後退している今だからこそ、Lookatの開発を急がなければ、と使命感を感じています。

SDGs領域での新規事業への取り組み方

ーSDGsの認知度が低いため、経営層に課題が意識化されていない、役員レベルで説得できない、といったことが新規事業立ち上げの障壁となる企業は多いようです。こうした課題にはどう取り組んでいったらよいのでしょうか?

葉葺 私の場合はプロジェクト立ち上げ前から、防災関連事業などに携わっていたこともあり、社会や環境にアプローチする事業を行っていきたいという思いがありました。ですので、「SDGsビジネスをやろう」と声高に叫んだというより、「やりたいことをSDGsというテーマに落とし込んでいった」という方が正しいのかもしれません。

米田 確かに、そうしたアプローチはSDGsの障壁を取り除いてくれる気がします。SDGsという言葉がなくても社会には解決すべき課題があって、それを解決しようとする人たちもいる。だから、あえて「SDGsで新規事業を作る」と標榜しなくても、目的を達成できるのなら建付けは何でもいいわけです。

葉葺 Lookatのサービスはまさに、こうした「第一歩を支援する」がコンセプトですから、企業や各セクターが抱える課題を解決して、SDGs領域での新規事業を取り組みやすくしていきたい。SDGsは世界が1つになって、同じ方向を目指していくために必要な概念になっていくと思うし、これが浸透していったら、すごいことができるんじゃないかと期待しています。

―後編では、SDGsと資本主義の在り方、国際的なSDGsへの関心についても取り上げていきます!

私たちILY,は、ロゴ制作やビジュアルデザインなどの”見た目のデザイン”にとどまらず、MVV策定や事業・サービスのコンセプト設計などの”コトのデザイン”もご提供しております。お気軽にご相談ください。


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