「きく」ということ。
きいてくれて良かった。
聞いてくれて良かった。聴いてくれて良かった。きいて(尋ねて)くれて良かった。
ベッドに横になりながら、肌に触れられながら、視界は遮られ、ふいに何気なく、思いもよらずかけられた言葉に、
私がずっと人前では無意識に鎧をかけてきていた部分が、ひっかかれて、はがされて、思いもよらず、感情が気持ちが想いが涙とともに溢れ出してしまった。
…って、とある鍼灸治療院の施術中の話。
意識はあるけど、寝ているという無防備な状態で、ただ、そこに自分があるだけの状態で、視界もない、ただ自分がいるだけの状態で尋ねられた質問に、
「答えはすぐには見つからないかもしれないし、唯一の正解があるわけじゃないだろうけど、でも、自分なりの答えはあるんじゃないかと。
私には、自分にとっては、(そこに立ち向かうことが)必要な過程なんだと思います。」
真っ暗闇の中でそう答えられた自分が、ちょっと嬉しかった。そんな日。
きいてくれてありがとう。
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