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ホール雑記録(仕事の「好き」と「夢」と「現実」編)

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2021年1月20日から歯科技工士としてまた働き始めて9か月後の10月18日。勤めていた職場を退職しました。
改めて「人の為になる物作りがしたい」と志して入社してから、日々技工と社会勉強の日々。
「3年もブランクのある自分を受け入れてくれた職場に、一日でも早く貢献したい!」と願いながら働いていました。

上司から出される仕事と練習の課題に取り組む毎日、自分の中では「教えられた通りの良いワックスアップが出来た!アンダーマージンにならずに綺麗にインレーの研磨ができた!」と自信を持ってチェックに持って行っても「完成させるスピードは早くなったけど、まだ詰めが甘い」、「教えた通りの事が出来ていない」と厳しい叱責を沢山頂きました...。
それは私の将来を強く思っての「優しい叱責」だと感じていたのですが、それを受け止める度に自分の心身を苦しめていきました。

仕事の相談も先輩方に沢山しました。
でも心に抱えている苦しい事「やっぱり歯科技工士は向いていないんじゃないか?」「職場に貢献できなかったら死にたい」等の「弱音」はどうしても打ち明けられなかった。けど「この気持ちを抱えてこそ困難を乗り越えられる、絶対出来るようになる」と自分に言い聞かせながら過ごしました。

ある日、上司に弱音を混じえながら相談しましたら、上司からは「頑張っている、努力している事は知っている。けどそれが報われるとは限らないし、今は学校で勉強している訳じゃないから、今以上によく見て、分からなかったら聞いて努力していかないとね。」と返された時にまだ努力が足りない...!少し心が折れかけました。
今思えば、上司はあの時私には技工が向いていないと見計らったのかな...。

そして10月11日に再び心身共に体調が優れなくなり、そのまま短期的に回復する見込みがなく退職しました。
「短い間だったけど、これから先絶対為になるはずだから新しい職場でも頑張ってね。」
「暫くはゆっくり休んで少しずつでいいから、仕事探し出来るといいね。」と先輩や上司の方から最後の挨拶を貰いました。
色々ご迷惑をおかけしたのに、最後まで優しい職場でした。

退職後、次の就職先を探す中で、もうここまで来たら、純粋に「やりたい事をやってやる!」と覚悟を決めました。
それで自分の予想と違ってもまた自分に合う職探しすればいいし、最終手段としてフリーランスになればいいと思いました()
それで歯科技工士ともう1つ迷っていた甲冑職人の道に進む事に決めました。

自分の地元にある甲冑工房が、あのポルノさんの地元因島の水軍まつりにも使われている甲冑も製作しており、いつかそこで働けたら夢だなーと思ってました!
けど前回は求人のタイミングが合わず、ご縁が無いものだと思い、それでも好きなので休日に甲冑着付け体験に行ったり、お土産屋さんで金襴織りのバックを買ったりと密かに応援していました。

ある時転機が訪れました。
退職後、図書館で履歴書を書いている時にハローワークのサイトを眺めていたら、そこの甲冑工房が求人を出している!しかもやりたかった威しの求人!
急いで図書館を飛び出してハローワークに駆け込みました。
そして手続き→履歴書、職務経歴書を送る→面接→12月初旬から就職とトントンと決まりました🥲
面接をした社長さんはまだお若い方で、「小さな悩みでもいいから何かあったら相談してね」と言ってくださる気さくな方でした。

そして今1週間ほど働いてみた感想ですが、甲冑の勉強をしていてもまだ分からない事だらけで大変ですが、1番にやりたかった事だったし心がとても安定していると感じています。
教えてくださる先輩も「いっぱい覚える事があるけど、少しずつステップを重ねて行けばいいからね。分からない事があったら何時でも聞いてね」「最初の休みは先輩に合わすみたいだけと、何時でも休みたい時は変えてもいいからね」と時に厳しい事もあるけど親切に教えて頂いています!

甲冑職人になる事を反対していた父も、一緒に甲冑工房に行って帰り際に、初めて「あずまのやりたい事をやりなさい。」と言われた時は、ありえなさ過ぎてガチで震えました。
でもそれだけ私の気持ちが伝わったのだと本当に嬉しく思います。


私はいつか本当の甲冑職人になって、着付けも勉強し、甲冑の良さを色んな方に伝えられる人になりたいです!因島の水軍まつりで使われている甲冑を修理するのもしたいな...😌
なんやかんやあって、今自分がやりたい仕事に落ち着けて少し安心しています。
ぼちぼち1歩ずつ職人になれるよう頑張ります!



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