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メモ・・・_φ(・_・ (丸谷元人さんより)

( 下記は丸谷元人さん情報よりの抜粋です。情報的には少し前の話になりますが、マスゴミが真実を報道しないので、これらの話を知らない人は多いと思いのではないでしょうか。特に、今のマスゴミの情報をいくら聞いても、捏造情報ばかりで…視聴者はドンドン洗脳されてしまいます。テレビ・ラジオの嘘には要注意です。)

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・ぼう‐りゃく【謀略】人をおとしいれるはかりごと。策略。「〜をめぐらす」「〜事件」 

・はく‐しょ【白書】政府の公式の調査報告書。「経済〜」 [広辞苑 第七版]

日本には、世界の謀略について調査・報告をしている「白書」は存在しません。しかし、わたし たち日本人の知らないところで、「誰かの『はかりごと』で世界は動いている」という事実は存在 します。

本書でも触れましたが、テレビや新聞などのメディアで報じられる残酷な戦争やテロ・事件の大半は、ごく一部の強力な権力者たちの思惑やはかりごとが複雑に絡み合って生じた結果です。にわかには信じがたい、ショッキングな筋書きに沿って、日本人の想像をはるかに超えるような出来事が今、この瞬間も起きているのです。

それにも関わらず、世界の裏側で起きているそんな事件の真相や、誰かの隠された思惑を読み解く方法はおろか、ありのままの情報でさえ大手メディアから十分に報じられることはほとんどない、と言っても過言ではありません。

もし、あなた自身や家族、友人、同僚が、そんな身の危険に関わるような情報を知らないまま海 外に出かけてしまったとしたら、想像もしなかった誰かの思惑によって仕組まれた事件に巻き込ま れてしまうかもしれません。あるいは、もし日本政府や日本企業が国際社会の裏の実態を知らずに 諸外国と向き合っていたとしたら、日本は官民ともに世界の動きから置き去りにされ、経済的な被 害のみならず、無用な血さえをも流し、やがては国家そのものが弱体化することで、国際社会のな かでその存在感を急激に失っていくかもしれません。 「不謹慎な話だ」とお叱りを受けるかもしれませんが、万が一に備えるための本物の情報にすら、 簡単にはたどり着けないのが現代の日本です。

本書は、そんな悲劇が起きぬよう、『多くの日本人に世界の裏側で起きている真実を知ってほし い』という思いから、危機管理コンサルタントである丸谷元人氏の協力を得て作成しました。

丸谷氏はグローバル企業の危機管理要員として、世界中のテロ現場や紛争地域を歩き、誘拐や殺人、部族抗争や襲撃など、数々の事件に対峙してきた危機管理の専門家です。誘拐・人身売買や国際詐欺、武器・麻薬密輸などを一大ビジネスにしている地元マフィアや、時に暴力的になる地元労働組合などへの情報収集分析や交渉、犯罪予防活動のほか、一年で八〇〇〇人もの民間人を殺害した国際テロ組織や重武装の民兵組織に備えた対人警護や石油施設警備など、高い危機管理能力と情報分析のスキルを求められる業務を担当してきました。

世界の裏側で起きている事実に関するその豊富な知識と現場経験は、グローバル企業での危機管理対策実務のみならず、陸海空自衛隊の将官経験者や、防衛大学校等での講演も依頼されるほどに信頼を得ています。

わずか一一四ペー ジの小冊子でご紹介できる事例は、世界の裏側で起きていることのほんの一部に過ぎま せんが、少しでも世の中の真実を知ることで、情報に対する感度が高まり、考え方やニュースを見る目が変わるきっかけになれば幸いです。


🔴   第1章 : 世界の現実を忘れてしまった日本人


・「インテリジェンス」と「インフォメーション」の違い

みなさんは「インテリジェンス」と「インフォメーション」の違いをおわかりでしょうか?日本語にすれば、両方とも「情報」となりますが、じつはこの二つには明確な違いがあります。

インフォメーションとは、もともと「何かに形を与える」ことを意味する単語です。物事に形を与えてまとめていく。そうしてまとめられたものが「情報」なのですが、それとインテリジェンスの違いは、そこにちゃんとした「分析」や「知恵」が入っているかどうかということです。

たとえば、ある店でリンゴが一個一〇〇円で売られているとしましょう。隣の店では一個一二〇円で売られています。これは単なる「インフォメーション」です。

しかし、そのリンゴを見比べて、実際に触り、分析してみた結果、「一二〇円のリンゴのほうが 価値が高い」と判断するのが「インテリジェンス」というわけです。このとき値段だけを見て、「一 二〇円より一〇〇円のほうが安いから、一〇〇円のリンゴを買おう」と短絡的な判断をしてしまう のは、インフォメーションにすぎません。

なぜ、こんな話をするのかというと、多くの日本人にとって「情報収集」というのは、ほとんどがインフォメーションの寄せ集めにすぎないからです。

発生からもう何年も経ちましたが、かつて、シリアで二人の日本人がイスラム国によって斬首さ れるという痛ましい事件が起こりました。このときも政府によって情報収集がおこなわれましたが、 次に同じことが起こらないようにするにはどうすればいいのか、もしくは、なぜこうした事件が起 こってしまったのか、IS とは一体何者で、誰が資金や武器を提供していたのかというインテリ ジェンスにはほとんどつながりませんでした。対策はせいぜい、シリアに行こうとする日本人 ジャーナリストからパスポートを取り上げたり、トルコ国境からシリアに行こうとする日本人を強制送還した程度でしょう。

情報収集というのは、決してインフォメーションを集めるだけではありません。そこでインテリジェンスをおこなわなければ、やる意味がないのです。その情報収集の結果、どんな分析がおこなわれたのか、あるいは分析するところまで本当にできていたのか、さらにはその分析の結果、政府として何が得られたのかということは、私たちにはわかりません。成果が発表されることはほとんどないからです。

あの事件で、イスラム国の連中が一体どういう人たちで、どういう意図をもって「斬首」という 発想になったのか、そしてこの事件の根本はどこにあるのかというインテリジェンスは、少なくと もわれわれ一般国民には得られませんでした。おそらく、政府機関に勤務する人たちの大半もわか らないのでしょう。そもそも対外情報機関がないような状態で、「わかれ」ということ自体が酷な 話なのかもしれません。


・華々しい言葉の裏に隠れた“地味で地道”な作業

私がみなさんにお伝えしたいのは、「ひと昔前とは、時代は完全に移り変わっている」というこ とです。

時代が変われば、当然ながら新しい状況が次から次へと生まれてきます。そのとき、それに対応 するには、必ずいくつもの試行錯誤が伴います。つまり、これからの時代は、「次に失敗しないた めにどうするか」「なぜ、この現象が起きたのか」というインテリジェンス― 分析の蓄積― が 非常に重要になってくるということです。

もちろん、そのやり方には明確な答えはありません。ある分析は成功するかもしれませんが、ある分析は失敗するかもしれない。そういう実験を何度も重ね、日本政府、日本国民、日本社会全体、そして日本企業のなかで、それらを地道に蓄積していく。そうした分析の蓄積こそが、組織や国家の「強さ」につながっていくのだと思います。

近年、「インテリジェンス」という言葉が、スパイ活動を連想させる形で急に巷に溢れるように なったため、あたかもその仕事が「007」の主人公のような派手でカッコいいもののように感じ られている向きもあるかもしれません。しかし、じつは「インテリジェンス」というのは、非常に地味で地道な作業です。ひたすら情報を集め、分析し、試行錯誤を重ねて、それを次の分析に活かす。そんな終わりの見えない、あまりに地道で時に報われないとさえ感じられるような作業なのです。

まず、みなさんに心がけて欲しいのは、大手のテレビ・新聞などのメディアから与えられた報道 を、検証することもなく、すぐに信じ込まないことです。👈👈👈私の場合、新聞の一面などでドーンと大 きく扱われた記事は、ざっと見回しはしても、あまり深く読まないようにしています。なぜなら、 その記事に書かれた内容は、今この瞬間の社会、もしくは世界のトレンドたろうとしているものに すぎず、実際にそのできごとの裏で起きている真の潮流とは、直接、関係がない可能性が高いから です。

私はむしろ、紙面のなかにある小さいベタ記事のほうを注意して見ます。気をつけないと見逃してしまうような小さな記事ですね。すると、それが一年後、二年後に非常に大きな意味を持つということが多々あります。こんなふうにニュース・情報への接し方について心がけておくと、いろいろなものが見え始めます。


・謀略アレルギーに陥っている日本人💦

理由はあとでお話しますが、北方領土にしろ、竹島や尖閣諸島にしろ、これらの問題の背後にアメリカがいたというのは、間違いのない歴史的事実です。私がそのことを説明すると、たとえ高名 な方であっても、「じゃあ、アメリカというのは悪い国じゃないか!」と反応する日本人は多いも のです。

しかし、これは「良い悪い」という観点で括れる話ではないのです。戦後のアメリカの帝国主義的な世界支配というのは、まさにこういうものだからです。

仮に、日本が第二次大戦で負けず、アジアを中心に巨大な帝国を築いていたとしたら、そんな帝 国の権力と自国の国益を守るために、今まさにアメリカと同じようなことをやっていたかもしれな いのです。「日本は絶対にそんなことをしない」とは、とても言い切れません。

実際に、戦国時代の武将などは、みな同じようなことをやっていました。日本でも、かつては謀略やスパイ活動は日常茶飯事だったのです。問題は、われわれがこうした「謀略」というものの存在を忘れてしまったということ。あまりに平和ボケしてしまったので、そういう情報を聞いても受け付けられず、感情的に反応し、見ないようにしてしまうのですね。 💦

そんな心優しい日本の人々をなだめるために、メディアはいろんな情報をオブラートに包んで発 信してくれます。われわれはそれを聞いて、「今日も世の中は平和だ」「少なくとも日本は平和だ」 と安心しているのです。でもそれは、砂漠にいるラクダと同じじゃないかと私は思います。

ラクダは、砂漠を歩いているときに毒を持ったサソリが目の前にあらわれると、砂のなかに頭を突っ込んでしまうそうです。怖いから見ないようにして、目の前の危機をなかったことにしてしまうのですね。しかし、危機は引き続きまだそこにあるわけです。

日本人の平和ボケも、ラクダの平和主義と同じです。現実に、危機は「そこ」にありますが、砂漠に頭を突っ込んでいる以上、何も見えませんから、「危機はない」と思い込んでしまうわけです。 それが戦後七〇年以上も続いてきた、今の日本の平和ボケの本質ではないかと思います。

力のある国々は、地下資源など、世界中でさまざまな権益を獲得するために、謀略を使って外国 政府を転覆させたりしています。最近、そういう行為を正当化するための“口実”として使われる のが「市場原理主義」という言葉です。 「市場原理主義」とは、ミルトン・フリードマンというシカゴ学派の有名な経済学者が提唱したも ので、「企業がどんどん利益を追求していけば、必ず“神の見えざる手”が市場を差配するから、 うまくいく」という、少し乱暴な理論です。二〇〇〇年代、日本国内でもかなり喧伝されました。

しかし実態は、それを実行した中南米では見事に一パーセントの超大富豪と九九パーセントの貧困層に分かれてしまうなど、非常に大きな問題が生じているのです。八〇年代の中南米では、市場原理主義の経済理論に忠実な政策・改革がおこなわれてきました。そして、この現状に腹を立てた人々が、あらゆるところで反政府ゲリラとなって立ち上がり、治安まで悪化しています。

今日の中南米に「反米的」と言われる政治家が多いのは、彼らが若いときにそれだけ苦労したと いうことです。「市場原理主義」という口実を使った資源目当ての謀略に、ものすごく苦しめられ たというのが実態なのです。


・目には見えない現代の戦争の一形態、「条約」

最近になって登場しているのが、各種の「条約」です。条約というのは、現代の戦争の一つの形態だと私は思っています。日本であれば、少し前に議論されていた「TPP」条約が当てはまるでしょう。

TPPについては、国民のなかでも「賛成」あるいは「反対」という意見に分かれていましたが、私の意見は「判断のしようがない」というものです。というのも、われわれ国民がその中身を知ることができないからです。

もしこれが日本の国益にかなうものであれば、当然、賛成します。ところが、公開されていた情報では、条約を結んでから四年間は、国民にその内容を開示してはいけないことになっているのです。すべては完全な秘密交渉であって、政府の何人が実際にその内容に接しているのかも不明。しかも、その契約書は英語で四〇〇〇ページ以上もある。それでいて、一度条約を結んだら二度と取り消せないという恐ろしい条項まであったとささやかれていました。

TPPの最大の問題は、われわれがその中身を知ることができないという点にあります。中身を 知らないのに、どうやって判断するのか。「良いも悪いも判断できない」としか言えません。賛成派の政治家や大手メディアはいろいろと煽っていましたが、彼らは一体、どこまで知って騒いでい たのでしょう(詳しくは第三章を参照)。

このように異常なほどの秘密主義のまま、今後もこういうワケのわからない条約が結ばれていく ようであれば、これはもう江戸時代の終わりに幕府が結んだ「不平等条約」の再来だと思います。

秘密交渉ではなく、重要な内容がしっかりと開示され、国民が内容を理解してすべての疑問が払 拭され、そのうえで「やはり日本にとって素晴らしいことだ」という結論が導き出せるのなら、大 いに賛成できます。しかし、内容もわからないのに、「テレビが言っているから」「有名なエコノミ ストが言っているから」「政治家が言っているから」というだけで賛成してしまうのは、「インテリジェンス」の風上にも置けません。白紙委任状に実印を押すのと同じことです。

今日でも、このように目に見えない戦争がおこなわれているのです。


・「通貨」を押さえた者が世界を制す

世界の大きな潮流に目を向けると、あれだけ勃興していた米国がどんどん弱体化しているというのは、オバマ前大統領が「もう世界の警察はやめた」と発言したとおり、もはや誰の目にも明らかでしょう。

一方で、欧州ではドイツ・フランスを中心とするEUが、アメリカに奪われた覇権回復を虎視眈々と狙っています。さらには、新興国は勃興するのが常ですから、冷戦終結後の唯一の超大国であったアメリカの没落によって、今後の国際情勢は群雄割拠の時代に入ろうとしていると考えられます。

こうした各国の覇権争いを制するものは、一体何でしょうか。私自身は、「武器」でも「政治力」 でも「平和」でも「正義」でもなく、「通貨」だと考えています。つまり、「カネ」がこの世を支配 しているということです。

今、世界の基軸通貨は、間違いなく米ドルです。しかし、通貨供給量だけにかぎると、ユーロのほうが多くなっているのです。少なくとも欧州は、何とかして米ドルの基軸体制を崩し、ユーロを基軸通貨の一つにしたいと考えています。

それを指し示しているのが、イラク戦争です。おそらく、メディアの報道を見ていた方は、イラク戦争の最大の原因はサダム・フセインが隠し持っていた「大量破壊兵器」だと思っている方が多いでしょう。

しかし、本当の原因は違います。日本ではほとんど報道されていませんが、イラク戦争の最大の原因の一つは、故・サダム・フセイン大統領が石油の決済を米ドルからユーロに変えてしまったことなのです。  👈  

今の米ドルには金(ゴールド)の裏づけがなく、代わりに石油という資源が事実上の裏づけに なっています。その結果、石油決済は米ドルでおこなわれるようになり、石油消費の増大とともに 米ドルは強くなってきました。

フセイン大統領は、その石油決済通貨をユーロに切り替えてしまったわけです。そんなことをされれば、米ドルの信用性が一気に凋落してしまうため、アメリカにとってはどうしても許せません。
その結果、イラク戦争が起きたというわけです。

おそらくはユーロとフセインが組んで、米ドルの弱体化を図ったのではないでしょうか。イラク戦争のとき、フランスの外務大臣とアメリカの国務長官が電話で大ゲンカをしたそうですが、それもこうした背景があるからでしょう。


・トタル会長の不審死の謎

二〇一四年七月、フランスの石油メジャーであるトタルの会長が、「そろそろ石油の決済に米ド ル以外の通貨を使ってもいいんじゃないか」と言い出したことがありました。
もともとフランスは歴史的にロシアと非常につながりが深く、彼自身もプーチン大統領ととても仲がよかったそうです。そこで彼はこの発言のすぐあと、二〇一四年一〇月にモスクワに招待され、プーチン大統領から歓待を受けました。

ところが、その帰り道、モスクワの飛行場から自家用機で飛び立とうとしたところ、滑走路上に侵入した車両と衝突して機体が爆発炎上し、そこで死亡してしまったのです。米ドルに挑戦する発言から、わずか三カ月後の話です。

トタルという巨大な石油メジャーの会長でも、米ドル基軸を崩そうとすると悲惨な最期が待っている......。それがこの世の現実なのかもしれません。 👈

アメリカは衰えつつあるとはいえ、まだまだ強国で、軍事力もあります。ところが、欧州はいくつもの国の集合体なので、なかなかまとまりにくい。そこで、欧州を引っ張っている国々は、力のあるロシアを取り込みたいわけです。

また、力を持ち始めた中国にテコ入れするという動きもあります。ヨーロッパの中心であるドイツの経済が、なぜあれだけいいかというと、中国でドイツの車や製品が大量に売れているからです。
ドイツの自動車産業からしてみれば、もし日中関係がよくなって、中国でトヨタ車が人気になっては困ってしまう。中国ではベンツやBMWが富裕層のあいだで大量に売れていますが、それによってドイツ経済が支えられているという側面があるのです。

ですからユーロは今、ロシアに接近し、警戒しつつではありますが、中国にも接近し、人民元のSDR化やAIIB(アジアインフラ投資銀行)を支持しているのです。これはもう完全に米ドル覇権に対する戦いです。

一方で、新しい戦いの現場は今、中東に広がっています。そしてその次は、世界最後のフロンティ アと言われ、これからの資源戦争の中心の一つになるであろうアフリカです。

第二次世界大戦後、アジア・中東の多くはアメリカがずっと支配してきました。そして、いくつかの国々はソ連が取りました。そして少し乱暴な見方をすれば、インフラもほとんどないようなアフリカをはじめ、残った余りものの地域を、旧宗主国のフランスが獲得したというような実態があります。

しかし今、そこにアメリカがどんどん入り込もうとしています。そしてロシアや中国と暗闘を繰り広げている。それが、世界で起こるさまざまなできごとの背景にもなっているのです。

(つづく)


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