モウリーニョローマの前半戦をフワッと感想
久しぶりに書く。もはや分析でもなんでもない雑文で、調べても読み返してもないないので要注意。
ローマ、前半戦は徐々にトーンダウンした印象、場面分けすると3つ。
・好調だった序盤
・ディバラとスピナが欠場し攻撃が停滞した中盤
・色んな若手が台頭しながら決定力不足と守備陣の疲れの見えた終盤。
そして相変わらずの決定力不足。そして組み立ても少し停滞。
好調だった序盤
とにかくディバラが全てを決めていた。右サイド寄りのライン間で受け、ラストパスなりシュートを打つなりする。左サイトではスピナがとりあえず縦に単独突破して、決定機というか、脅威を与える。フィジカル的なところはザニオーロが担い、ペッレグリーニが飛び出てきて量を増やす。
守備面ではどんなところでも縦パスに厳しくアプローチするという新要素が3CBにきっちりハマり、ボールを前で奪う機会が増えた。そこを崩されてもバイタルで潰すことは昨シーズンから変わらず、堅牢を極めた。
個が集団を理想的に作っていた。
ディバラ、スピナの欠場
ディバラの欠場の破壊力は大きかった。代役としてペッレグリーニが一つ前にポジションを移動し、ボランチにはマティッチが入ったが、ペッレグリーニには残念ながらライン間でボールを受けて前を向く手段があまりなく、マティッチはボールをパスなりドリブルなりで前に運べるもののフリーランニングで飛び出すことはなく、攻撃面の魅力的な質と量が共に減っていった。
ボールを預けられて、単独で打開のできるザニオーロに自然とボールが集まるようになったが、残念ながら最終局面のクオリティに欠けた。
同時にスピナも欠場が目立ち、いよいよ攻め手に欠け、数少ない決定機もエイブラハムやザニオーロがびっくりするほど外して行った。
若手の台頭、守備陣の疲れ
戦力の固定化を好むモウリーニョが少しずつ色んな戦力を使い始めたのは、モウリーニョがレッドカードで欠場した2,3試合くらいの時、早い段階で交代策を使い、色んな戦力を見せた助監督のフォーティのおかげなのかもしれない、とか思ったりする。
余談だが、今シーズンから?な気がするけど後半はフォーティがでてきてモウリーニョがベンチに座っていることが散見された。でも抗議はモウリーニョがしてモウリーニョが退場するのだ。かっこいいぜモウリーニョ。
まあ憶測は置いといて、まず存在感を見せたのがカマラ。
基本的には戦術を重視し、奪える時には最前線で奪いきっちゃう。まあ失敗することも少なくはないけど、それで失点したケースは無かったと思うのでコストパフォーマンスは素晴らしい。自分でも決めれるしで、戦術パターンにはならないまでも攻撃のオプションの一つにはなった。
あとはボルパト。キレの良いドリブルで突破して、フィニッシュまでいく。ELで調子を上げて、シャドーの一角を担うようになった。でも今のところは一発屋の様相を出ず。
ボールを足下でもらってドリブルで抜きにいく、の一芸では厳しい気がする。
そしてザレフスキ。正直昨シーズン程のインパクトはない。なんかロストが多いし、決定機を演出した覚えがない。縦パスにアプローチする、という新しい要素に全くついていけず、去年は良いポジショニングで凌げてた守備面でも楔にあたりにいかないといけないこともあり、フィジカルでボロボロにされる場面が多かった。
1試合だけシャドーで起用されてたと思うけど、やっぱり左WBでは活かしきれないんじゃないかと思う。
で、ほぼ毎試合固定された3CBは、毎試合ハイパフォーマンスを見せていたものの、徐々に綻びを見せ、毎試合1失点するようになった。正直それでも完璧と言っていいのだけど。
ELもほぼ変わらなかったから、怪我しなかっただけ褒めるべき。イバニェスなんて日本に来てまだ試合出てるし、なんかクオリティ上がってるし、なんなんだ一体。
ということで疲れるのは止む無し。層の薄さを露呈したって印象。
そんな感じでローマの課題は
1. 得点力不足、もしくはディバラがいない時の代案、代役不足。
2. CBの層不足。
の2点。
1. 得点力とディバラ。
今更になってムヒタリアンの抜けた穴のデカさを思い知る。派手さはないし、フィニッシュはできないものの、ボールを安全に運べて、ほぼ全試合出て、守備もできちゃって。ディバラも怪我さえなければ全然クオリティは上なんだけど、現状だとこれからも細かい欠場がちょこちょこ出そうだし、そうなるとムヒタリアンの方が良かったよなぁ、となりかねない。
そこら辺の役割がワイナルダムにはなりそうだから後半戦の攻撃面は少し希望が持てそう。
あとはザニオーロが独力でフィニッシュまで持っていけるようになれば最高なんだけど、最近のザニオーロはファールもらったりCKに導ければ合格としているような気がして、なんかなぁと。チーム的にはいいんだろうけど、ザニオーロ自身の成長にはなってないよなぁと。守備も精力的こなして、味方の動き見て守備のアプローチもしたり、独断的なところが少なくなったり、チームプレーを意識し出しているんだろうけど、うーん。
最近の親善試合を見てるとエルシャーラウィがキレキレのドリブル見せてる、裏狙う意識もあるし、得点も決めてる。2トップ採用時限定にはなるけど、オプションにしておくのももったいない。
2. CBの層不足
補強してください。としか言えない。
ビーニャをCBとしてELで使ってたけど、どうだったんだろう。序盤に怪我で離脱したとは言えクンブッラが全く使われなかったのがなんとも。まあマリノス戦で(グランパス戦だったか?)ペナルティエリアのちょっと前くらいで構えてるのを見た時は戦術理解がまだだな、とは思ったけど。
1対1の強さとか、個人的には好きなんだけどねぇ。
現状ではレギュラーの誰かが怪我したらマティッチを据えるのが1番安全な気がする。
補強を考えよう。
ということで、補強ポイントは第一にCB。条件的にはある程度の予測と機動力を持つ選手、足下は問わない。そしてカルスドルプが抜けるらしい右SB、…てかカルスドルプ、確かにあの怒られてた試合は酷かったけど別にそれまでは悪かった印象ないってか、むしろだんだんアーリークロスが合ってた印象だったからびっくりなんだけど。…で右SBはチェリク悪くないけど左でスピナやザレフスキが突破できるのを考えると右にも攻撃にアクセントを加えられる選手が欲しい。クロスが上手だと尚よし。
得点力に関しては現戦力を整理してからでないとダボつくのよね。個人的にクリロナ来たら楽しいと思うけど、私が楽しいだけで誰もハッピーにならない。クリロナがミランのイブラ的ポジションになんねぇかなぁと。
まず年俸的に無理なんだろうなきっと。
そろそろモウリーニョ下の日本人って見たいんだけどね。合うと思うんだよな。
ということで、戦術的には現状維持、戦力にしてもバックアッパーレベルで良いとは思う。
ではm(__)m
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