若手の躍動とディバラへの依存の1月前半【モウリーニョローマ】

ミラン戦以外は無失点、そのミラン戦も引き分けで年明けを3勝1分は上出来の結果。
リフレッシュされ安定した守備陣に対し、攻撃面のディバラ任せ感はまだ強いものの攻撃面に変化はあり、今回はその話と若手の跳躍の話を。

1.サイドチェンジの多用
…左サイドにザレフスキが固定されてから、左で溜めて右へサイドチェンジというパターンが増加した。
個人的にサイドチェンジから個で突破する形は大好きなので、ただただ個人的に見てて面白かった。ディバラが結構ザレフスキを見ているというのも面白い発見だった。
左から右へもサイドチェンジも有り、サイドを広く使おうという意識を感じた。

2若手の躍動。
…ここ4試合は若手の台頭が目立った。タヒロビッチに始まり、ザレフスキ、ボーヴェ、クンブラとここのところ先発し印象に残った選手を紹介。
ザレフスキ…ポルトガルの遠征辺りからフィジカルコンタクトを厭わなくなった気がする。現状フィジカル負けしないわけではないが、確実に上半身が強くなっていて、1対1の守備で負けなくなっている。プラスして自陣では少ないタッチで前にパスを出す意識が強くなっており、ザレフスキがボールを持った時の周りの動きも変わっていて特に降りてくるタミーへのパスは俊逸だった。左サイドから切れ込んでのシュートも増えてきていて、ディバラに次ぐ得点源になりそうな気配。守備時にDFラインに吸収されてしまう場面が散見したけど、後ろの指示なのか、自分での判断なのか、戦術的には前にボールを持っている選手がいたら遠くてもプレスのはずなのでそこが少し怖い。

ボーヴェ…ザレフスキと同じくポルトガル遠征辺りからフィジカルコンタクトを厭わなくなった印象、というかボーヴェに関してはむしろ自分からコンタクトするようになったし全然負けず、自信溢れる印象になった。ついこの前のジャパンツアーくらいまでは正直セーフティにショートパスを繋ぐだけの面白くない選手だと思っていたのだけど、全く変わった。奪えて正確にパスを供給できる怖い選手になった。

クンブラ…イバニェスの累積があり、フィオ戦で久しぶりの先発。イバニェスのように楔のパスをかっさらって攻撃に繋げるというところまではいかなかったものの、これまでのようにDFラインで待たず楔をうけようとするFWについていくことはできていた。1対1の守備の強さは相変わらずで、安定した足元の上手さも見せていた。スタメンはまだ難しいかもしれないがローテーションにしてもいいなと感じた。

タヒロビッチ…ようやく表れたDFラインの前のスペースをケアできる選手。スペースを埋める意識が高く、ミドルを打たせないのが印象的だった。ジャパンツアーでは後ろから長いスルーパスをだすことが得意な印象だったが、守備面の良さも見えた。
中盤は層が厚く、今後はクローザー的な扱いが多くなりそうだが、戦術には一番マッチしているから出番は増えそう。

今後
個人的にはやっぱりザニオーロに得点源になってほしい。今までモウリーニョ下ではポグバやデレアリが不貞腐れていたけど、ザニオーロには強いパーソナリティがありながらもそれを良い方向に変えようとしているように感じるし、守備や仲間への指示だしを積極的にする姿はバンディエラの風格を感じる。ただただ結果を残してほしい。
それも含めまだ攻撃はディバラ依存が激しく、特にフィニッシュは喫緊の課題である。ザレフスキが覚醒するか、個人的にはショムロドフに期待しているけど、ディバラとの相性ではフィオ戦で2アシストのタミー。…やっぱりザニオーロに頑張ってほしいなぁ。


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