誰が第二の攻撃の核になるか【モウリーニョローマ】


ナポリ以外は負けなしという理想的な1月を過ごしたローマ。
ディバラの復帰はやはり大きく、キープでき、決定機を演出でき、自分で決めれる、モウリーニョのサッカーの攻撃面をうまく体現している気がする。
攻撃陣はさらにエル・シャーラウィがボールを失わなくなり、ザレフスキのプレーが明確になったことで厚みを増している。特にザレフスキが1タッチでエイブラハムに縦パスを入れられるようになったことはエイブラハムが決して能力が低いわけではないことを証明した。
とはいえ、攻撃面でディバラ依存であることは変わらない。ELがスタートして出場数が増えればまた怪我で離脱する可能性は高いし、怪我する前提でいた方がいいと思う。
ディバラが離脱してから明らかに得点がとれなくなったシーズン前半戦を繰り返すわけにもいかず、ディバラがいない時、というかディバラが健全でも他の攻撃のオプションはほしいところということで考えていきたい。

1.ザレフスキのミドル
プレーがはっきりしたザレフスキ、自陣では早めに縦パスを入れること、相手バイタルエリアではミドルを狙うこと。ドリブルの先のプレーに不安のあったザレフスキはこの2つでボールを失わなくなり、左サイドの組み立てとフィニッシュに貢献できるようになってきた。
今のところはミドルが決まってなくて独善的なシュートで終わっているように見えるが常に上隅ぎりぎりを狙っていることはむしろ好感がもてる。決まり始めれば第二の得点源として期待は高い。

2.エイブラハムの一人立ち
前述したザレフスキからの縦パスが入るようになったことで孤立することが減った。背負って受けることができないが、1タッチの判断、正確性はディバラとの相性が良い。
もっと裏へ抜ける動きが欲しいところではある、今のところ右サイドからはディバラに入らないと攻撃が停滞してしまうのでマンチーニからの縦パスを受けられるようになりたい。

3.エル・シャーラウィの決定力
夏の移籍でアフェナ=ギャンを放出してエル・シャーラウィを残した判断にすごく懐疑的だったが、この2か月くらいでそれを払しょくした。判断が格段に良くなり、ボールを失わなくなった。判断が良くなっても別に効果的なパスをするわけではないのだけど。全盛期の速さは失われている印象だが、ドリブルでいけるかどうかの判断がよくなり無駄に突破してボールを奪われることが減った。
なにより決定力があり、ゴールエリア内では確実に枠を捉えられるのがエイブラハムにはない特徴。守備面でもインターセプトに目覚めてきて左WBとしても計算できることで、前線で起用されることが少ないのがもったいない印象。

4.ベロッティ、ソルバッケン、
ベロッティは最近途中出場が増えているが、守備を頑張っている印象しかなく、まあ時間が短いというのが多いんだろうけど。ソルバッケンはいまのところ最後2、3分くらいに出てきて、すげぇ下がってくるんだけどポジショニングに困っている様子。

5.ボーウェとペレグリーニ
厳しい守備、負けないフィジカルで守備面に貢献できるようになって自信がついている印象のボーウェは個人的にはシャドーの1STチョイスになりえる存在であると思う、そしてペレグリーニをボランチに下げれば、ペレグリーニの3列目からの抜け出しがより映えるじゃないかと思う。ペレグリーニがぬけたスペースはボーウェが埋められるし、なんなら後ろに3人もCBいるんだからそこはリスクを冒してもいいんじゃないかと思う。

6.ザニオーロ・・・
いや、可能性は少ないとは思うんだけど。決定力に目を瞑ってもやっぱりあのキープ力、裏への抜け出しは組み立ての工程を無理矢理スキップできるから貴重である。守備面も熱心にやってたし、諦めきれないけど無理なのかなぁ・・・。


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