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どんな奴が連れ去ったのか、泉南郡熊取町小4女児誘拐事件をしつこく考える。

撮影:筆者 2023.6.18

 勝手に散々に考察をしているのだが、まだ執拗にこの事件を考えたい。なぜかというと彼女はまだ生きている可能性が高いからだ。それも含め私個人のバイアスが働いているのだろうが、生きていると考える理由は以下の通りである。
①新潟女児監禁事件の後にこの事件は起こっている。「小さな女の子を監禁することができるかもしれない」というファンタジーを現実に行使できることを証明したとともに、その後大量のフォロワーである「亜種」を産んだ。
②犯人は真性のペドフィリアではなく、チャイルドモレスターの可能性が高い。なぜなら付近で女児を狙った連続したわいせつ犯行がない。さらに、殺してしまったとしたら2人目の犯行が起こっていない。つまり、満足したか、やめてしまったか、できなくなったかだ。

③監禁の目標はずっと一緒にいることである。付近で類似の事件が起こっていないということは新たな子を探す必要がない=監禁の持続に成功している。
④監禁できるだけのスペースが住居にある。それは一戸建てであったり離れのようなものを持っている可能性がある。
⑤クラウンを当時所持しているが、当時の時代には合わず父親(もしくは親類など)の所持していた車の可能性がある。父親のものならばそのまま引き継いでおり、車検などは行ってないだろう。廃車同然で家にまだある可能性も高い。

⑥泉南地域のクラウンを捜索しているが、発見できていないことから県外、最も近いところで和歌山県にいる可能性がある。熊取町は山一つ越えれば和歌山県だからだ。

⑥監禁を継続できるだけの時間的余裕があり、監禁者は無職の可能性が高い。無収入でも監禁を継続できているなら父親、母親どちらか、もしくはどちらも健在だが家には不在で老人ホームなどに入所している可能性が高い。もしくは家庭内暴力などで抑圧されている可能性がある。
⑦犯行当時20代後半から30代だった可能性がある。2003年事件発生当時にその年齢なら現在40代〜50代のはずである。となると、親の年齢は80代となる。クラウンの所持年齢としても適当で、当時クラウンを買えた収入を持っており、さらにその子供が監禁できるだけの資産などを持っている可能性がある。

監禁者がひきこもりである可能性について
 長期的な監禁を可能にするためには、監禁者はかなりの手間と時間を被監禁者にかけないといけない。そのため、無職かそれに準ずる状態でないと1人の人間を長期的に監禁することは難しいと考えられる。地下室などを持つアメリカなどと違い日本の家屋は密集した住宅地区となっていることが多い。被監禁者が大声を出すなどすれば勘付かれる可能性もあるのだ。征服には時間と手間がかかる。では、監禁者はひきこもりなのであろうか。

 2010年の厚生労働省の「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」で使用された定義では引きこもりについて、
「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交友など)を回避し、原則的には6ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念である。なお、ひきこもりは原則として統合失調症の陽性あるいは陰性症状に基づくひきこもり状態とは一線を画した非精神病性の現象とするが、実際には確定診断がなされる前の統合失調症が含まれている可能性は低くないことに留意すべきである」とある。
 ひきこもりがなぜ起こるのか、その原因は複合的であり単純な問題ではない。しかし、何らかの失敗経験をきっかけとしてひきこもりの状態になる可能性が高いと述べられている研究もある。日本においての引きこもりは家族が最も重要な原因の一つであるのだが、戦後日本における一般的な家族の形態は核家族であり、現代日本でのひきこもり問題を起こす社会的背景として見なされている。
 どうやら日本の現代の家族は父親不在と母子の共依存という特徴があるらしい。父親不在により、母子関係における共依存が強化されてしまい、子どもが母親から甘やかされすぎるそうだ。その母子関係における過剰の甘やかしが、ひきこもりの主な原因であることも指摘されており、ある研究者はひきこもりの原因の約 87~88%が甘えに関連すると主張している。甘えは、「対人関係において、相手の好意をあてにして振舞うこと」と定義される。
 「ひきこもりの状態になった年齢」という項目では、内閣府が発表した 2016 年の「若者の生活に関する調査」において最も比率が高いのは「20 歳~24 歳」で、全体の34.7%となっている。 2010年の内閣府の 「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」においては「15 歳~19 歳」で、25.4%となっており、5年ほどでひきこもりの年齢が上昇している。KHJ 全国ひきこもり家族会連合会が 2019 年に発表した「ひきこもりの実態に関するアンケート調査報告書」でも、今後はひきこもりの開始年齢が上昇することが指摘されている。
 少なくとも多くの引きこもりが15〜24歳で引きこもりを開始している。かつては不登校をきっかけとするひきこもりが多かったが、現在は一旦働いたのちに退職し、ひきこもりになる事例が増加している。
 2019年に発表した内閣府の調査結果によれば、 40 歳~64 歳の「ひきこもり中高年者」 の推計は、約 61 万3000人 に上ると言われている。この80歳の親が50歳の子供の面倒を見ることは「8050問題」と呼ばれている。池上(2019)によると、ほとんどのひきこもりの親はひきこもる子の存在を恥ずかしいと考え、周囲に知られないように隠すそうだ。当然だが、ひきこもる子の年齢も高くなると同時に、高齢となった親が退職することにより、経済的に一家が困窮し家族全体が孤立していくのである。
 またひきこもりの者は精神障害を抱えている場合も多い。しかし精神医療機関のデータ上では発症してから治療機関を訪れるまでに、平均 4.1 年がかかるという。これは以前から述べているが、なぜあのような辺鄙なところに誘拐現場があるのかずっと気になっていた。あの路地は七山病院という精神病院に沿ってある。これは偶然であろうか?
 ひきこもりの把握については2009年に設置された「ひきこもり地域支援センター」がその役割を担っている。これは2015年にその運営が開始され、事業の実施主体は、都道府県と指定都市である。
 ひきこもり地域支援センターは、本人向けの第一次相談窓口として、どこから相談を始めたらいいのかを明確にすることにより、ひきこもり本人やその家族により適切な支援を提供する役割を担うものである。 そして、地域の関係機関と連携してひきこもり支援のネットワークを作り上げることや、ひきこもり対策についての必要な情報を提供することなど、ひきこもり本人の自立を推進し、 福祉を向上することが目的とされる。もしかしたら、該当者がこの支援センターでその存在が確認されているのかもしれない。
 では誘拐犯が一人暮らしで、監禁が成功している可能性はあるだろうか。2010年の統計では40〜50代の人で、未婚で一人暮らしをしている人は 206.7 万人とされている。一生結婚しない人を示す生涯未婚率も上昇を続け、2035 年 には男性の約3割、女性の約2割に達するというが、結婚しないことは経済難と関係が深い。 40〜50代で、親と同居している未婚者は263.5 万人とされる。1990 年代に、大人になっても親元で豊かな生活をしている人は「パラサイト・シングル」と呼ばれたが、むしろ親世代よりも経済的に苦しく、同居せざるを得ないのである。
 40〜50 代の未婚の親同居者は、単身世帯に比べ年収 100 万円未満が多い(男性 25.4%、 女性 38.5%)。非正規社員は男性19.6%、女性34.7%。無職は男性18.7 %、女性20.3%とされる。つまりは未婚で親と同居しているものは経済的に困窮していることが多く、人を監禁している場合ではないことが多い。
 ひとり暮らしや高齢者夫婦世帯の場合は、民生委員や地域住民の見守り対象とされ、緊急時の支援リストにも登録され、社会的孤立を防ぐ仕組みがある。しかし、子供が引きこもりであったり、経済的困窮者で同居者でも、こうした世帯は見守りの対象からはずされることが多い。これらの理由はさらに社会的孤立を招く。つまり、社会から相当に見えにくくなる。引きこもり支援センターから当てはまる対象を探しても良いのかもしれない。

チャイルドモレスター、子供に対する性犯罪加害者の属性

 子供に対する性犯罪加害者の類型や特性に関する研究情報については、マサチューセッツ治療センターによる4タイプの分類が近年よく用いられている。それらは、以下の分類に分かれる。
 未熟型:成人との人間関係を築くことが困難であり、社会的に未成熟で、依存的で、臆病で、対人的なスキルも低い。被害者となる子供は性的な対象というよりも仲の良い友人と考える。被害者は女児に限らず男児の場合もある。性的な接触は、その子どもとの関係が築かれた上で初めて行われるが、性交が行われることはそれほど多くない。子供に対して身体的被害を加えることは少ない。
 退行型:社会的に問題がない人物であるように見え結婚していることもあるが、なんらかの失敗体験や自信喪失(性的なものも含む)をきっかけとして子供に対して性的な関係を求めるようになるタイプである。このタイプは、被害者として女児を対象にし、また性交を行おうとする場合が多い。
 搾取型:反社会的なパーソナリティを持ち、自らの性的欲求を満たすために子供を利用するタイプである。彼らは、子供を誘拐し、監禁して、レイプを含む性的行為を行う。子どもの人格には注意を払わず単なる欲求の対象として子供を扱う。
 サディスト型:やはり反社会的なパーソナリティの人物である。彼らは、性的な動機以外にもサディスティックな動機を持ち、これを満たすために子供を誘拐、監禁して、性的暴力行為を行う。全てのタイプの中で最も危険性が高いと考えられているがこのタイプは性犯罪者の2%以下しかいないと考えられている。暴力的なため子供が死亡するケースが多く、一度事件が発生するとマスコミなどで取り上げられることが多い。
 小児性愛者は単純に子供に対して性的ファンタジーを抱くもののことだが、ファンタジーを抱かない成人女性の代替として幼児を対象とするチャイルドモレスターも存在する。ペドフィリアについては研究が進んでおり、モスクワ国立心理教育大学の研究者らは、ペドフィリア(小児性愛者)患者個人の成熟していない部分を特定し、それが未成年者に対する性的魅力へと変化させているというユニークな研究結果を発表している。つまり、小児性愛者は精神的、感情的な成熟度のレベルにおいて子どもに近いということだ。この小児性愛者の自己イメージには幼児性の特徴がより顕著にでていることから、彼らは子どもたちに性的魅力を感じるという。
 これらによれば、日本におけるチャイルドモレスターは未熟型もしくは退行型が多いように感じる。精神的に成熟していない成人がこれらの犯行に及ぶのだ。精神年齢が幼いため、引きこもりになりやすいのも頷ける。また、精神年齢が幼いため社会性が欠如している者である可能性が高い。

なぜ7歳から9歳の子供がターゲットになりやすいのか
 と考えていたが、調べて見るとそうでもない。連れ去りや声かけは大体小学校高学年が多いと思っていたが、これらは筆者のバイアスであった。
 平成19年の警察白書によると「声かけ事案の対象となった子供の学年」(469人)では、「幼稚園児」が5人(1%)小学1年生が74人(15.7%)小学2年生が89人(18.9%)小学3年生が83人(17.6%)小学4年生が78人(16.9%)小学5年生が78人(16.6%)小学6年生が51人(10.8%)中学1年生が11人(2.3%)であり、小学生は学年満遍なく声をかけられていた。
 ただし、年齢が高くなると声かけの数が減っている。おそらく性癖や好みだけではなくチャイルドモレスター達は自分のコントロール化に置けるかにも主眼を置いていると思われる。あまりに幼いと生活の管理の手間と監禁の継続(泣いたり暴れたりして見つかる可能性が高い)に手間がかかる。ある程度大きくなると生活の管理にかかる手間は軽減するが、逃亡の確率が上がるだろう。

小児性愛者の再犯率
 平成27年度の犯罪白書によると、再犯調査対象者の総数1484人のうち再犯ありの者は307人で、全再犯率は20.7%であった。そのうち性犯罪再犯ありの者は207人で、性犯罪再犯率は13.9%であり、再犯ありの者のうちの67.4%を占めていた。
 さらに出所事由別に再犯率を見ると仮釈放者の性犯罪再犯率が10.3%であるのに対して、満期釈放者の性犯罪再犯率は25.4%と高い。やはり満期出所者は開放感が違うのであろうか。
 満期釈放者についてさらに帰住先別に再犯状況を見ると、帰住先が親族等(雇主・更生保護施設・社会福祉施設等を含む)の者では229人のうち72人(31.4%)が、適当な帰住先がない者では113人のうち51人(45.1%)が再犯に及んでいた。何にしてもやはり性犯罪は再犯率が高い。
 調査対象事件で実刑に処せられた者について、調査対象事件の裁判確定から5年が経過した時点における出所受刑者の再犯なしの占める割合は、単独強姦型で97.8%、集団強姦型で97.9%、小児強姦型で100%であった。強制わいせつ型で78.1%、小児わいせつ型で82.1%と再犯率が高い。強姦よりわいせつ型の方が再犯しやすい。
 痴漢型で42.2%、盗撮型で39.3%でありこちらの方は更に再犯率が異常に高い。痴漢や盗撮は性癖のひとつでもあるが、事件が明るみに出ないことも多く(うまくやればバレないかもしれない)それが再犯率を上げているのであろう。
 再犯までの期間も単独強姦型の577日から痴漢型の1491日まで開きがあり、一概に再犯までの期間は平均化できなさそうだ。
 さらに再犯調査対象者のうち、最初の再犯が性犯罪であった者(197人)について、犯行の計画性とその動機について調べた。
 その結果、犯行時に通常の通勤等のルートとは異なる電車に乗って移動していたり,犯行場所の下見をしたりするなどの何らかの計画性や、事前に犯行に関連するような性的な思考や空想が認められた者は,160人(89.4%)であった。結局出所しても依然ファンタジーは増幅し続けているのだ。妄想するだけタダ、ということか。
 再犯の動機についての集計調査の結果は、「性的欲求充足」のほか、「接触欲求充足」が117人、「ストレス等の発散」が70人(同38.7%)、「スリル」が37人(同20.6%)、「支配欲求・優越欲求充足が」12人(同6.7%)「自暴自棄」が8人(同4.4%)であった。性犯罪はいかにストレスにより引き起こされているかがよくわかる。ファンタジーを抱きながら生活しているが、普段は理性で抑えているのだろうが、ストレスによる契機でそれは簡単に表へ出るのだ。この誘拐犯は単純な小児わいせつ型の性犯罪者ではないように私は思う。

地理的プロファイリング
 現在の最新犯罪心理学の最前線では、犯行の状況から犯人の居住地などを統計学的に考える「地理的プロファイリング」という技術が発達しつつある。
 地理的プロファイリングは犯罪発生時の地理状況をもとにして犯人の居住地を推定する、次の犯行地点を推定する、遺体の遺棄場所より犯人の居住地を推定する、犯行形態から逃走経路を予測する、など様々な視点から犯人の行動を科学的に推察する。そもそも地理的プロファイリングは次のような仮定がある。
 第一に、犯罪行動は犯人の中では合理性があり、犯行現場の選択行動は理解可能である。
 第二に、犯罪現場の選択の基準は逮捕につながる危険性と労力を最小限にし、犯行の動機を満たすことである。
 第三に、犯行における行動は過去の経験によって得られた環境の知識とその場における周辺の環境の影響を受ける。
というものだ。
 これらの研究はDavid Canter博士による研究が有名で、博士は同一犯の連続犯行の空間パターンから犯人の居住地を推測する「サークル仮説(円仮説)」というものを提唱している。この仮説は「連続犯の居住地、またはそれに準ずる拠点は、最も離れた犯行地点を直径とした円の内側に存在する」というものである(Canter&Larkin)

これらは更にこのように仮説づけられる。
 第一に、犯人は居住地のような拠点の周辺に関しては十分な認知地図を持っているが、知人が多いため身元がわかる恐れがあり、また警察の捜査が自宅に及ぶ可能性も高くなるので犯行は犯さない。しかし、遠くに行きすぎると、認知地図は曖昧になり、犯行対象を効果的に発見したり、発見されたときに逃げたりすることが難しくなってしまう。したがって最初の犯行は身の安全のために十分離れているが、自由な行動は確保されている犯人にとっての最適距離の場所で行われる。
 第二に、第一犯行現場付近では住民の警戒が強まったり、警察の捜査が行われていたりする可能性が高いため、犯人にとっては新しい危険地域になっている。そのため、危険と行動の自由の最適さを保つために、第一犯行地点とは別の方向で最適距離の場所で第二の犯行は行われる。
 第三に、第三犯行地点は第一、第二犯行と別の方向であり、また拠点から最適距離だけ離れた場所で行われ、第四以降の犯行地点も同じ原理で選択される。
 第四に、このような犯行地点選択行動の結果、連続犯の居住地、またはそれに準ずる拠点は、最も離れた犯行地点を直径とする円の内側に存在するという仮説が導かれる。
非常に合理的で納得できる。犯罪者自身は意識してないかもしれないが、自分が捕まらないように少しずつ犯行地域をズラして犯行に及ぶが、それらは多少なりとも土地勘があるとこを選ぶはずだ、ということだ。
 また Canterはこの仮説が成立しない場合として「通い型犯行」というパターンを提唱している。 これは、拠点を中心にして犯行を行う「拠点型犯行」と区別されるもので、拠点から離れた、ある場所に移動した後に、そこを中心に犯行を行うと いう行動パターンである。この通い型犯行の場合には、拠点が円の中心からずれる傾向が高いために拠点が円の中に存在しない可能性が高くなる。
 痴漢や放火などに多い拠点型犯行と比べ、誘拐事件については可能な限り離れたところから連れ去ると私は考えている。遠くで捕獲した方が確実に自分も含め発見の確率が下がるからだ。しかし認知地図は全く活用できなるためにある程度の土地勘があるところ、例えば昔住んでいた、昔の職場があった、通っていた病院があったなど認知地図が全くゼロではないところを選ぶのではないかと私は考える。さらに、余りにも遠いところは選ばないだろう、何故なら誘拐に成功しても移動中に逃げられたりトラブルが起こる可能性が高いからだ。2時間も3時間も片道かけてよくわからない土地で女の子を誘拐するのは至難の業だ。
 円仮説が成立しない場合のメカニズムに関しては、これまであまり検討がされていないのだがCanterや三本・深田らの研究では道路網の布置や地形の直接的影響、および認知距離のゆがみを介しての間接的影響が指摘されている。つまり、山などの険しい地形や川などはその行動を制限するということだ。やはりそこで重要になるのは地形と幹線道路や高速道路の存在だ。熊取町は大阪南部にあり大阪平野何処にでもアクセス可能だ。しかし、阪南にあるクラウンはすでにそのほとんどに捜査の手が及んでいる。本当に犯人は大阪にいるのか?南側に山一つ越えれば和歌山なのだ。

友梨ちゃんへ。
糸口を見つけて逃げ出して欲しい。
もし今も監禁状態が続いているのなら、拘束の度合いはかなり緩まっているはずだ。そこにいるモンスターはどうせ誰も殺せない。
家族にも、友人にも、危害を加えるような能力はそいつにはない。
同情するような所はどこにもない。

みんながずっと待っている。誰一人として君を忘れていない。


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