イラストレーターがインスタグラムで仕事が来るか２年半やってみた
こんにちは、イラストレーターの常盤クニオです！
イラスト専用でインスタグラムを始めて２年半ほどになります↓
けしてフォロワーさんが多いわけではないんですが、インスタグラム経由でお仕事をいただくこともちょこちょこ増えてきたのと、分かったことがいくつかあったので（本当にちょっとだけですけど…笑）、なにか参考になればと思って筆を執ってみました。
イラストレーターにとってのインスタグラムとは？
インスタグラムに「#イラストグラム（#illustgram）」というハッシュタグがあることからも分かるように、イラスト専用のアカウントとして投稿されてらっしゃる方は非常に多いです。
もちろん様々な目的で皆さん投稿をされてると思うのですが、個人的にイラストレーターがインスタグラムを使うことで得られるメリットは以下のことかなと思います。
フォロワーが少なくてもイラストを見てもらいやすい
インスタグラムの特徴でもあるハッシュタグ。Twitterとの大きな違いはこの仕様だと思います。
Twitterでもタグで検索したりすることはあるかもしれませんが、どちらかというとリツイートやいいねなど、拡散力のある機能のほうが強み。一方のインスタには拡散力はそこまで無いものの、影響力のあるハッシュタグをつけておくことで、そのハッシュタグ自体をフォローしている人のタイムラインに自分のイラストが流れてくる。
初動でいいねが付きやすいというのは自分自身の自信に繋がります。Twitterでなかなか反応がなくてやる気が出ない…という方は、自分自身へのカンフル剤としてインスタグラムを新しく始めるのも良いかもしれません。
ポートフォリオのように見返してもらいやすい
イラストレーターだけではありませんが、クリエイターにとって名刺代わりになるのはやはり「ポートフォリオ」ですよね。
インスタグラムは見て分かる通り、ホーム画面自体がポートフォリオのようになっていて、かんたんに作品を見返すことが出来ます。
僕の画面はこんな感じです。イラストと背景の形を統一することで、画面に統一感を持たせています。これはタイムラインで継続的にイラストを流すことで、アカウントを覚えてもらいやすくするためにこのようにしています。
インスタグラムの良いところは、こうしてプロフィールを見せるだけではなく、全てのイラストをいっぺんに見てもらいやすい仕様になっているところですね。ポートフォリオサイトを作っていない方は、ひとまずインスタグラムだけでも始めてしまって、イラストを一箇所ですぐに確認できる場所として使うことをおすすめします！
トレンドがTwitterより追いやすい
これは個人的に感じたことですが、ハッシュタグをフォローするとそのハッシュタグがついている投稿もタイムラインに流れてきます。そうするとインフルエンサーの投稿だけではなくどんなイラストがトレンドなのか、ジャンルに絞って追えるという意味ではTwitterよりも追いやすいなと思います。
投稿後に再編集ができる
これはTwitterと大きく違う点ですが、インスタグラムは投稿後に文章を再編集することが出来ます。タグの付替えなども可能ですが、投稿した時間順に並ぶので、タグを再編集したからと言って最新に上がることはありません…が、投稿時に慎重になりすぎずに済むのもインスタグラムの特徴と言えると思います。
と、ここまでいいコトだけ書いてきましたが、もちろんメリットだけではありません。デメリットもあります。
拡散力に欠けるので投稿のタイミングが重要
インスタグラムの特徴でもありますが、一度投稿してしまうとTwitterのようにリツイートして最新のタイムラインに乗せることが出来ません。つまり、一度投稿してしまうと鮮度がどんどん落ちていき、埋もれていってしまいます。どのタイミングで投稿して多くの人の目に触れてもらえるようにするか、これは非常に重要です。
色々と試してみた個人的な感覚ですが…
やはりインスタグラムを見られやすいのは朝と夜に集中していると思います。現状、勤務形態が色々と変動している世の中ですので、一概には言えませんが、投稿におすすめの時間帯・曜日は以下のとおりです。
【ターゲットを社会人に設定している場合】
平日朝：６時半～７時半迄に投稿しておくと通勤時間帯に見てもらいやすい
平日夜：１８時２０分前後に投稿しておくと帰宅時間帯に見てもらいやすい
土日夜：１９時３０分～２０時頃に投稿しておくと見てもらいやすい
ちなみに平日であれば金曜日の場合はこの時間帯には当てはまらず、休日と同じ時間のほうが反応が良い気がします。
また同じ休日でも、土曜日よりも日曜日のほうが反応がよく、２１時をすぎるとびっくりするくらい反応が落ちます。休日の朝はあまりおすすめしません。
これはターゲットによって変動してくると思います。
例えばインスタをよく使うような学生がターゲットであればもっと遅い時間帯のほうが見られやすいかもしれませんし、専業主婦だったらお昼の時間帯も狙い目かもしれません。海外の人向けであればそもそもこちらの時間でいうと夜中でなければ反応がないかもしれません。自分のイラストの雰囲気と投稿する時間帯、またどんなタグを付けるか？を考えてみると良いかと思います。
タグを考えるのがすごく大変
インスタグラムはタグが全ての鍵を握っているというのは感覚的に理解できたかとは思いますが、そのタグをどうやってつけるか？というのは難しいところです。
というのも、人気のあるタグは多くの人にリーチできる反面、すぐに違う投稿が最新に上がってきてしまうため、埋もれやすいんですね。
かといって人気のないタグは当然需要があまりないわけですから、埋もれづらい反面、そもそも見てもらうチャンスが少ないわけです。
人気タグをつけつつ、ニッチなラインを狙って行くと良いと思います。
ちなみに #Illustration なんてタグの付いている投稿はすでに１億を超えていますし、１秒間に何枚も投稿されています。
イラストレーターがつけているおすすめタグ
#illust #illustrator #illustration #イラスト #イラストレーション
#イラストレーター #drawing など…
「イラストレーターと繋がりたい」などのタグも人気だと思いますが、仕事用アカウントとしてであれば、自分のターゲットがどこなのか？を考えていくと良いと思います。
ちなみに参考になるのは、業界のトップを走っている方ではなく、自分と同じ業界を狙っているイラストレーターさんがどんなタグを付けているのかを見ることです。トップを走っている方はタグをあまりつけなくても多くの人に見てもらいやすいですから、狙っている人を見ていきましょう。
フォロー管理が大変
これは考え方にもよりますが、フォローしてフォローバックしないとすぐに去っていく方がTwitter以上に多い印象です。（特に海外の方が多いような…）
数字を意識するのであればそういった方々もとにかくフォロバしてもいいかもしれませんが、きちんと見てくれるファンや自分も繋がりたいと思う方、こういった方々を大切にしたほうが長く続くかなと思います。
また、フォロー管理用のアプリもありますが、軒並み海外製で不正ログインされるトラブルが多く、個人的には使うのはおすすめしません。（そこまでしなくても良いですよね。）
でも結局大事なのは継続性
色々と書いてきましたが、結局大事なのはどんなSNSでもそうですが、継続性です。
ちょっと苦しい時期もあるとは思いますが、例えば１日１枚でも、１週間に２～３枚でも、継続的に新しい作品を投下する時期を作る。そこに自分が得意なジャンルをかけ合わせたり、タグを絞り込んでいくことでだんだんと認識されるようになってくると思います。
広告系、特にインフルエンサーと呼ばれる人たちの拡散力を頼りにしたい企業はたくさんあると思いますが、そういったお仕事でなくても、継続的に強いジャンルについて投稿を続けていくことで自ずと目にとまることが増えて来るはずです。
インスタ経由の仕事について
さて、肝心の仕事についてですが、イラストをTwitterにも継続して投稿することで、「女性のイラストを描く人」という認識を今まで以上に強くして頂けるようになりました。
やはりこの継続的な投稿と、属性の認識をしていただいたことが功を奏し、ファッション系のお仕事もポツポツいただくようになりました。
ファッション以外でも、雑誌のカットやPR案件、展示会のお誘いなど（これは営業されている側ですが・・・笑）も右肩上がりに増えてきた印象です。
初動０の状態から２年半で少しずつ育ってきているので、一応今のところはうまく言っている・・・と言ってもいいのかなと思います。これに関してはフォロワーの数が全てではないと思いますが、１投稿あたりの反応数やコメント数、作品クオリティなどがモノを言う感じかなと思います。
すぐに仕事が来るようなものではありませんが、それ以外にもサンプルとして出せる作品も増えますし、シンプルに反応がもらえるだけでも自分自身の励みになるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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