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FM音源のディチューンについて調べる

はじめに

今回は結果のみ。映像・音声無し。

YM2612側のディチューン(DT)の仕様については、過去に調べてあります。
(正確には「YM2151」というFM音源チップについての仕様ですが、ほとんど同じ音が鳴るそうです。YM2151はパラメータが1つ多く、同時発音数は2つ多い8音だそうです。)
DTの値は、±0を基準にして上下3段階ずつ、合計7段階しかないです。その時の周波数も計算で決まります。

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ML=0(倍音0.5倍)のとき、上の表の通り、ML=1(倍音1倍)以上は上の数式の通り。

これが、 reface DX 側のDTUNEで上のどれに一番近いかを調べました。

オペレータを4つも使うと結果が発散しそうなので、実質1個だけの使用でやってみました。
・ TL=127, 127, 127, 0
・ アルゴリズム: (1)→(2)→(3)→[4]
・ ML=1, 1, 1, 1
・ DT=0, 0, 0, 0〜7

refaceDX側では

refaceDX のDTUNEパラメータは「+63 〜 -64」と幅が広いです。予想としては、YM2612のDT値を8倍くらいするのだろうと考えられますが・・・。

実際にやってみました。
・ LEVEL=127, 0, 0, 0
・ アルゴリズム: [1]←(2)←(3)←(4)
・ FREQ=1.00, 1.00, 1.00, 1.00
・ DTUNE=?, 0, 0, 0

FREQ=1.00に設定したオクターブ6のドの音で調べてみました。

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結論: 範囲狭っ。

てっきり、DT=3のときはDTUNE=+63とかなるかと思っていました。YM2612ではDTの値を弄っても、周波数はほんのちょっとしか変わらないということです。

ということは、reface DX ではディチューンの周波数をYM2612のそれよりも激しく変化させることが出来る訳です。

倍音が高いと

YM2612のMT=15、reface DX のFREQ=15.00でやってみました。後のパラメータは上と同じ。でも問題点が。

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だんだん表が雑になりましたが、オクターブが低いとき、DTUNEの値の差はどんどん広がるということです。

ということは、低い音程で鳴らす用の音は、DTUNEの幅を大きめに取ると良いということですね。まあ、1つの音色で鳴らす音程の範囲はせいぜい3オクターブくらいなので、そんなに困ることはないでしょう。

以降は、途中の周波数についても調べていきたいと思います。

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