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【MTGアリーナ】第3回タイムレス雑感&サンプルデッキリスト集



■はじめに


皆さん、タイムレスやってますか???

私は1日65536時間プレイしています。
先1ダリチュネクロや3T原始のタイタン原野原野等の理を逸脱したカードパワーの暴力による蹂躙は疲労回復・アンチエイジングに高い効果が期待される一方、相手の先2血染めの月やコジ審ラガバン囲いジャージルの様な倫理規定に接触しかねない非人道的所業はアンガーマネジメントの訓練に貢献するため、日常のストレス発散及び自分磨きの両面に寄与する素晴らしいフォーマットだと言っても過言ではありません。

また、Twitterを見る限りタイムレスの大会も有志により複数回開催されている様で、未開拓環境に対する様々な意欲作は動向を見ているだけでも楽しめます。
全世界のアリーナジャンキーの集合知はどんな最強結論デッキに辿り着くのでしょうか?
非常に興味深いです。

前置きはこの辺にしていつものラダー雑感とサンプルリスト紹介に移りたいと思います。
前回同様、本文無料+有料部分はオマケのインポートリストの構成です。

■ランクマッチ雑感


・ジャンド、流行る

前回のタイムレス記事においてオークの弓使いの隆盛について記載しました。
その傾向は依然変わらず猫も杓子も弓使いを投げてきます…が、採用しているカラーリングに変化が見られた印象です。

先週時点では宝船の巡航擁するグリクシス系が多かった印象ですが、オークの投げ合いが頻発する環境での3ドローはオークが直撃すると大惨事になるのは想像に難くないかと思います。
また、デッキの潤滑油たる渦まく知識もオークの弓使いが直撃するため、環境的に大きなリスクを有しています。

そこでグリクシスと並び俄かに台頭して来たのがジャンドになります。
オーク合戦でのウィークポイントになる青を廃し、リソース確保は探索するドルイドが担います。相手のオークの弓使いをスカすリソース補充カードであり、クリーチャー面も軽量スペルの連打で容易に無視できない脅威として運用可能です。

また、ジャンドの強みはそれだけではありません。

誰?

アリーナオリカとしてヒストリック環境を蹂躙した実績持ちであるジャーシルは、一度生存すればハンデスや除去→オークやドルイドとフェアデッキ同士の消耗戦において優位に立て、ハンデスを使いまわせる性質上全対面において強力な化け物カードであり、紙環境で禁止された化け物達に全く引けを取りません。

さらにミンスクとブーも明らかにおかしいカードパワーを有しています。
4マナPWがそのターン中に4/4速攻トランプルを供給する時点で何かがおかしいのですが、ターンを跨げば大量アドバンテージかチャンプブロックを許さない高打点クロックに繋がりゲームを完全に破壊します。

性質上単体除去には弱いのですが…そもそもハンデスや軽量脅威の山に対して単体除去を温存しながら立ち回るのが困難を極めます。

妨害と脅威の両方が高水準、かつ押し付けも継戦能力も高いジャンドは紛う事なきtier 1デッキでしょう。

・原始のタイタン、動く
古来よりミッドレンジを滅ぼす存在といえば土地コンボと相場が決まっています。

その史実になぞられてかは知りませんが、ジャンドに次ぐ遭遇率を誇るデッキがタイタンオーダーです。

自然の叫び声が聞こえたら、逃げろ。
(手遅れ)

デッキ構造は非常にシンプルで、ひたすら土地を高速で並べて原始のタイタンを叩きつけて死者の原野を並べて圧殺するというものですが、フェアデッキの干渉を受けづらい土地をフューチャーしたデッキであり、土地さえ並べておけばトップデックの1枚でゲームを破壊可能とミッドレンジに強い構造です。

さらに自然の秩序や沈んだ城塞+ギャレンブリグ城経由の最速3T目タイタンはアンフェアの領域に頭まで浸かっており、カウンターデッキには魂の洞窟、軽量クロックには爆発域とキラーカードたる土地も有しており不器用な構造からは想像も付かない狡猾さも兼ね備えています。

加えて樹上の草食獣の1マナ0/3のスタッツが地味に偉く、相手のラガバン押し付けやオークによるライフ詰めを押し留められるため、序盤の潤滑油でありながら出涸らしの肉も相手のカードとしっかり交換可能です。

以上の様なポジティブ要素はありますが、何だかんだ言って構造上引きへの依存度はそれなりに高く、マリガンで薄まったハンドに囲いが炸裂しその後鳴かず飛ばず…といった負け方もそれなりにあるかと思います。
また、耐え抜くもの、母性樹や産業のタイタンがあるとは言え血染めの月は相応に刺さり、自分より早いコンボの押し付けに抗う余裕はありません。

フェアとの遭遇率が高いと感じたら十分使用を検討出来るアーキタイプかと思います。
他フォーマットで使用不可能なカードを軸に出来るので新鮮さもありますしね。

・暗黒の儀式、強いんだ
アンフェアと言えば、レガシーのアンフェア御用達のこのカードも忘れてはいけません。

どのイラストが一番好き?

1枚損と引き換えに一時的に多量のマナを供給してくれるカードでありますが、大体の場合ネクロポーテンスや一つの指輪等で莫大なリソース補充に繋がるため、本当にこんなにお釣りをもらって大丈夫なのか?と会計を担当していたスタッフの不手際を心配するレベルです。

また、着地点が大量ドローのためマリガン耐性が高く、4マリガンの沼暗黒の儀式ネクロポーテンスの3枚キープは実質0マリガンであり、なんならポイントで10万円分くらいキャッシュバックされています。

その後の展開はハンデスや除去をばら撒きつつリソースを回復し消耗戦を仕掛けるもよし、パーツを掻き集めて霊気貯蔵庫などを用いたコンボに繋げて焼き切るもよし…と、資本があれば大体の事はできてしまう現代社会を体現するかの様な自由度を誇るため、暗黒の儀式絡みのアンフェアデッキは開拓が楽しみな分野になりますね。

というわけでジャンド、原始のタイタン、暗黒の儀式の3トピックを取り上げつつサンプルデッキ紹介に移ります。
何と今回は7つもあるぞ!
本当はサイドも映したいんだけどスマホの画角の限界なんだよ!

■サンプルデッキリスト

・ジャンドミッドレンジ

タイムレス環境のA定食

上のトピックで紹介した王道ミッドレンジです。
大体上で説明した通りですが、ジャージルのスペックをフルで活かすためには墓地に落ちやすい2マナ域が必要な印象を受けたのでむかしむかしと悪魔の教示者を採用しています。
3マナ域はジャージルのみですが、1マナスペル→2マナスペルまで再利用出来れば十二分なバリューと判断して探索するドルイドのヒット率を上げるために軽いカードを多めに採用しています。

サイドからは各種多色デッキ及びタイタン系へのキラーカードとして血染めの月を多めに積んだ関係で基本土地多めの構成です。
まぁショックランド足りてないんですがね。

対タイタンオーダーは軽量クロックの通りの悪さと終着点の太さの差から不利に見えますが、基本的にミンスクとブーに抗えない構成のためタイタン前にミンスクとブーをキャスト出来ると割と勝ちます。

とりあえず勝てるデッキをお探しの方にオススメですね。

・タイタンオーダー

緑一色


こちらも上述のトピックで取り上げたサンプルデッキです。

激情の共感者は原始のタイタンをサーチできるカードでありながら、自然の秩序のタネやラガバンへのブロッカー等複数の用途を持てるナイスカードです。

このデッキの軽量クリーチャーは出た時点で仕事を終えている分際で放置すると自然の秩序が飛んできてゲームが崩壊するので、処理を強要される非常にウザい構築にフィットした存在です。

サイドボードには軸ズラしに名もなき都市の歩哨をフル投入しています。
タフネス4は稲妻圏外となり、除去がサイドアウトされていれば強靭なスタッツで軽量クロックの攻撃を受けつつアドバンテージを稼ぐ事が出来ます。

様々なバリューランドを採用出来るため、他のデッキに比べて構築で悩む箇所が多くなります。青系が多いなら魂の洞窟多め、軽量クロック擁するデッキなら爆発域多め等…。
青をタッチしてメインボードにオーコを採用する構築もある様です。

ちなみに夢を引き裂くものアショクがあり得んレベルでブッ刺さるため、キャストされたら大人しくご使用中の電子媒体を破壊しましょう。

・黒単ネクロリング

画面越しでも伝わる邪悪さ


ついでに暗黒の儀式枠からも一つ紹介。
大体上で説明した通り、暗黒の儀式からネクロや指輪の大量ドロー置物を高速展開しつつ圧倒的な妨害物量で相手のリソースを枯渇させて締め上げます。

アリーナでも数少ない大量マナジャンプを使った理不尽系デッキでありながら、一度大量ドローを経由するためマリガンに強いのも強みの一つです。
邪魔になったネクロは鏡に願いをの協約コストにして骨の髄までしゃぶり尽くしましょう。

凶悪な爆発力と妨害性能を持ったデッキですが、ライフが資本のため前のめりに顔を詰められると序盤のネクロや指輪のドロー内容に依存したりはします。
また、リソース補給を大振りなアクションに委ねているため、ハンデスを引き込めていないとカウンターデッキの前にモジモジ…と言う負け筋も。

しかしながら全フォーマット出禁クラスの暗黒の儀式+ネクロ各4枚採用は非常に魅力的であり、一度使うとあまりの射幸性の高さに「本当にこれ合法?」とすこぶる不安になる事請け合いです。
この国でたまたま合法なだけで他の国でやったら死刑です。

・ジャンドスニークオーダー


漢の浪漫、踏み倒し


前回のnoteで騙し討ちの構築を模索していましたが、ランクマッチでエンカウントして良さそうに思えたのがジャンド型です。

自然の秩序とハイブリッドしており、4マナで通せば勝ち得るカードを8枚搭載しています。
かなりの頻度で思考囲いが飛んでくる環境において1種類のカードにプランを委ねるのは厳しいものがあり、トップデックの1枚で勝てる可能性を上げる自然の秩序とのハイブリッドは理に適っています。

序盤の攻防用の妨害札もジャンドベースなのでオークの弓使い等選択肢が広く取れるのがいいですね。

アリーナオリカのチーム結成はタイムレス制限カードの万能サーチ悪魔の教示者の下位互換…とは言え特にデメリットも無く山札の上から10枚以上から好きな一枚をサーチ出来る掘削性能は同じ2マナ域の衝動等と比べると破格であり、騙し討ちやその弾丸、自然の秩序辺りから1枚程度は捲れるでしょう。
追加の土地が欲しいハンドならほぼ確実に引き込めますね。
ついでにこの性能でアンコモンなのもレアワイルドが節約出来て助かります。

サイドボードには血染めの月を厚めに採用し、メインボードは基本土地で回せる様な構成にしています。メイン月もいいのですが…コジレックの審問が無駄に当たったりと不便な場面が多く、1枚勝ちが見込める対面で使う方が効果的かと感じます。

・トライバルZOO

10割モダン

モダンで成立している版図をフューチャーしたビートダウンデッキです。
縄張り持ちのカヴーや部族の炎は既に実装されておりヒストリックで使用可能だったアーキタイプだったものの、版図カウントを安定して素引きで揃えるのには限界があり、指輪物語の基本土地サイクリングで何とかカウントを揃えようとする何かと限界デッキでしたが、フェッチランドの実装によりデッキとしての安定性が底上げされ、使用に耐え得るレベルのパフォーマンスが叶いました。

縄張り持ちのカヴーや野生のナカティル等、ラガバンやオークの弓使いを上回る強靭なクロックを複数枚採用出来て相手のオークの受けが良く、除去も力戦の束縛や部族の炎と言った版図特有の優秀なカードを採用出来ますが、リソース獲得手段に乏しく盤面を捌かれると引きムラの分で不利になる印象です。

また、構造上血染めの月が直撃するので余剰フェッチは基本土地サーチに回す配慮も要求されます。

とは言えプランが明確でプレイも分かりやすいデッキなので、一定の使用者はいる印象ですね。

・アブザンオーダー


…包囲サイ?包囲サイじゃないか!
元気だったか?


今回のシェフの気まぐれサラダ枠です。

自然の秩序デッキを作ろうと思案しており、タネになりやすい1マナのマナクリは除去が当たるため死ににくい自然の秩序のタネを探していたところ…フェッチランドと共にタルキールにて有力馬サイだけどが実装されていた事を思い出しました。


間違いなくアブザンの象徴だった

包囲サイは最近のプレイヤーは想像もできないかもしれませんが(老害)当時は圧倒的なコストパフォーマンスで猛威を振るったパワーカードであり、色拘束の対価としてコスパの良いスタッツに加え何故か稲妻のらせん相応のライフドレインまで保持しており、1枚でダメージレースを崩壊させ複数枚並んだ時のバリューも高い…と、スタンダードとモダンで一世を風靡した強力なクリーチャーです。
まぁ令和のサイは3マナで2/2と4/4と4/4が並ぶので見劣りしますがねHAHAHA

やや型落ち気味とは言え、タイムレス頻出スペルである稲妻を受けるスタッツでオークの弓使いやラガバン、ジャージル等の最新兵器にコンバットで有利を取れるワガママボディを擁しており、3点ドレインもフェッチショックしがちな環境では染み渡ります。

単体で盤面勝負に寄与しつつ、オーダーの餌として一定の場持ちが期待出来る包囲サイはコンボプラン・ミッドレンジプランともに自然の秩序との親和性を見せます。

黒の優秀な妨害でゲームを引き伸ばしやすいため、フィニッシャーである原始のタイタンのハードキャストでフェアなゲームを破壊したりとミッドレンジ同型において有利を取れるプランを内蔵しています。
とは言え継戦能力に乏しい色の組み合わせなので引きへの依存度は否定できませんが…。

・廉価赤茶バーン

安い!早い!強い!(個人差あり)


最後にランクマッチで当たって感動したデッキを紹介します。
生き馬の目を抜くタイムレス環境において、レアワイルド4枚神話レアワイルド0枚でメインデッキが完成するのは破格の安さであり、内容も環境的に通りが悪くなく一定の戦績が見込めます。

爆片破に加えて間に合わせの棍棒で投げ飛ばし高火力スペルを5枚以上採用出来るのでトップデッキの期待値が高いのが良いですね。

「アリーナ タイムレス 安い おすすめ」でサジェストされるに相応しいデッキですが、言ってしまえばバーンなので、物見遊山がてらタイムレス環境をウインドウショッピングしたい方は気軽に組んでもいいと思います。

紙もデジタルも安価参入ならバーンと言うことですね。真理。

■終わりに


今回はこの辺りで終わりにします。
実装当初は各種パワーカードを連打できるグリクシス系が流行していましたが、環境の変化かミッドレンジも配色のバリエーションが見られ、自然の秩序や暗黒の儀式などのアンフェアカード方面の開拓も始まった様に思えます。

それなりに多様性はあるかと思いますが、一貫してオークは多いですね!
思考囲い+オークが全方面を睨めるため最強色は黒になりそうです。

ここでは紹介し切れなかったデッキもまだありますので、承認欲求を満たすためにもまたタイムレスのnoteは書きたいです!

前回同様有料部分にはサンプルデッキのインポート用デッキリストを載せているので投げ銭の御礼くらいに思っていただければ。参考になるかはともかくサイドもあります。

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