見出し画像

【MTGアリーナ】第6回タイムレス雑感&サンプルデッキリスト集【MH3特集】


◾️はじめに


皆さん、タイムレスやってますか?
私は何だかんだ1日36時間くらいやってます(原点回帰)

そうは言っても最近は徐々にパイオニア環境に近づきつつあるエクスプローラに明け暮れていましたが、モダンホライゾン3のプレビューをぼんやり眺めていると、ある事実に気付いてしまいます。


真ん中ら辺だけ読んでる

え? アリーナに実装されるんですか?

かつて初代二代目とモダンどころかレガシー以下の環境までぶち壊し散らかした実績持ちモダンホライゾンの三代目がアリーナに実装されるとなっては流石に居ても立っても居られません。
さらには、

ん???

え? ピッチエレメンタル実装されるんですか???
発売から3年経った今もなおモダン・レガシーにおいて一線級のパワーカードどころか終身刑経験者もいるあのピッチエレメンタルが??????

と言う訳で無事にタイムレスはタイムレス2.0へと大幅アップデートが成されたと言う事で、タイムレス雑感モダンホライゾン特集、やっていこうと思います。

例によって本文は全て無料で、投げ銭のお礼として英インポートリストを有料部分に置いています。
ちなみに今回200円にしてるのは紙でもアリーナでもモダンホライゾン3に対応するため様々なカードを掻き集めている事とは一切の相関関係がありません。
結構頑張ってデッキ組んだので労って欲しい気持ちが無いと言ったら嘘になる…。

◾️雑感


・本格的大ピッチ時代へ
下環境向けに調整されたカードの大量入荷という事で環境に荒波が吹くのは想像に難くありませんが、タイムレス環境に与える影響が最も大きいと思われるのはモダンホライゾン2初出・ボーナスシート再録が行われた想起持ちリンカーネーションサイクルでしょう。


お前はやりすぎたんだ

自身と同色のカードを切る事でコストを踏み倒しつつETBを使用しつつ自壊するサイクルで、ETBが優秀なのは勿論ですがスタッツもマナコスト相応の優秀さであり、序盤はリソースをテンポに変換して妨害しつつマナが伸びればハードキャストでクロックになる柔軟性がセールスポイントです。

それどころか、自壊のデメリットをリアニメイトやブリンクで無視して使用コスト不相応の盤面を作り上げる動きは俗に「スキャム(詐欺の意)」として知られており、モダン・レガシー環境において環境トップクラスのデッキの中核ギミックとしての実績があります。

当然タイムレスでも通用する強力な押し付けである事に疑う余地は無く、モダンやレガシーで禁止されたカードで肉付けすれば紙環境では味わえない本物の「スキャム」の完成も夢ではありません。

既存アーキタイプでは、悲嘆が再活性入りのデッキに無理なく入り、モダン・レガシーにて人気筆頭アーキタイプとして名を馳せているためまずはここから試したいプレイヤーが多いはずです。
しかし、墓地を使うデッキは同じくリンカーネーションサイクルの忍耐を警戒する必要はあるでしょう。
フルタップからでも墓地に干渉出来るのは外科的摘出と変わりませんが、3/3/4到達のスタッツはオークの弓使いや寓話で競り合う環境では十分すぎるボディであり、忍耐に追突し不慮の事故死を遂げるチャネラーの姿が夏の風物詩になりそうです。

また、モダンホライゾン3でもピッチスペルは収録されており、「トークンではないクリーチャーを生贄」のインスタント・ソーサリーと想起リンカーネーションサイクルの反省を踏まえて悪用を何とか防ぎたいと言うウィザーズの嘆願まで聞こえてきてしまいますが、未だ実績が無いだけで実際に運用したら環境のバグになる可能性もあります。
熱心な開拓者の今後の研究に期待したいところです。

・誰もが環境の先駆者へ
上述の通り、モダンホライゾン3は下環境に向けて調整されたセットであり、レアは勿論ですがアンコモン以下のカードパワーも通常セットとは比較にならない程高いです。

また、タイムレス環境は紙に存在しない大量のオリカや他環境で禁止指定されたパワーカードに溢れており、まだ注目されていない組み合わせが環境のベターな選択になる可能性も十分あり得ます。

環境が制定され確かな地力を持ったデッキが鎬を削る環境から、濃厚なカードプールの追加で今のタイムレスは第二の黎明期を迎えたと言っても過言ではありません。
ここがタイムレスの変革期と思うと俄然楽しみですね!

とは言え、とりあえず既存のカードと合わせて強力であろうアーキタイプを叩き台にしようと言う事でサンプルデッキリストへ。

◾️サンプルデッキリスト


・ラクドススキャム

はい違憲


MH2が産んだ傑物とも呼ぶべき存在であり、あまりのデッキパワーの高さからモダンにおいて激情を禁止カードとして輩出してなお環境トップに食い込む地力を誇る化け物です。

悲嘆や激情といったピッチエレメンタルに不死能力を付与して1T目から使い回すぶん回りを持ちながら、採用されているカードが単体でも強力なためミッドレンジとしても十分な実力を持ちます。
今回デッキの根幹となる悲嘆と激情が収録されたため、タイムレス環境でもデッキとして完成しました。

想起した悲嘆を使い潰すゴキゲンムーブは健在ですが、再利用のためのスペルが単体性能に優れた再活性となっており、悲嘆や激情を吊る動きだけでは無くサイクリングしたトロールやハンデスした相手のアトラクサを吊り上げる等、動きの柔軟性が増しておりトップデッキしても強力です。

モダンのラクドススキャムでお馴染みラガバンはオークに睨まれて思う様に動けませんが、代わりのマナジャンプ役としてモダン・レガシー禁止カードの死儀礼のシャーマンを登板させています。
死儀礼のシャーマンを入れると手軽にモダンレガシーで再現不可能な味付けになるので良いですね。

・ラクドスリアニメイト

納墓!納墓だけくれ!(無理)


ラクドススキャムをコンボに寄せた構築であり、悲嘆の実装でぶん回りのパターンの増加とミッドレンジプランの強度が増しています。

悲嘆と共にしれっとボーナスシート枠で実装された頑強はリアニメイト界待望の追加の軽量釣竿であり、ライフルーズが無いのはフェッチショック環境では染み渡りますが、伝説クリーチャーが釣れない制約が不動の踏み倒し先筆頭として君臨するアトラクサと噛み合わず、絶妙なカードパワーの釣竿になっています。

しかし、悲嘆やトロールをリアニメイトする動きを2T目にライフルーズ無しで行えるのは十分合格ラインであり、苦難の収穫者をライフルーズ無しに釣れるのはアグロ相手の捲りとしては十分でしょう。

アトラクサが釣りにくくなった分の代打として昔懐かし墓所のタイタンを立てており、2〜3T目に釣った際の制圧力は勿論ですが、暗黒の儀式経由やフラッド時のハードキャストや悲嘆のコストなど、様々なゲームプランに関与出来る程よいスペックをしています。

しかしリアニメイト系の宿命として、再活性が蔓延する環境ではこちらが手塩にかけて仕込んだ秘伝の釣り先を相手に利用されるリスクを内包しており、先手悲嘆で落とされたアトラクサを再活性されるのは残念ながら典型的な必敗ムーブです。
たったフェアデッキ10人ぽっち殺しただけなのにこんな仕打ち…!

・オルゾフスキャム

デッドガイエイル(声に出して読みたいデッキ名)


MH2発売当時に一瞬流行ったアーキタイプです。
ピッチエレメンタルの再利用役として儚い存在が優秀で、悲嘆をブリンクすれば3ハンデス、孤独をブリンクすればソープロ3発分とゲームを破壊するには十分な力があります。

タルモゴイフや死の影など、タイムレス環境の地上戦力は激情で処理出来ない高スタッツ持ちが多いため、盤面処理性能は孤独が優秀に感じます。

また、白蘭の幻影は飛行先制2/2/2と及第点なスタッツながらETBで廃墟の地を飛ばす事が出来、こいつを使い回すと基本土地が薄いデッキの土地を縛るという非常に素晴らしいユーザー体験をお届けする事が出来ます。
幻影幻影儚い存在儚い存在!

他にも試作ブリンクや除去回避などとにかくシナジーでアドバンテージ差をつけやすい構築ではありますが、いかんせん寓話の様な置き得カードが無いのはやや気になる所ではありますね。
カルドラか殴打頭蓋があれば石鍛冶を採用したいのですが…。

・黒単ネクロv2.0

ネクロを引かないならネクロを増やせばいいじゃない


今までネクロ系デッキはネクロが無いと芋デッキと言わざるを得ない塩辛い回りをするデッキでしたが、そんな心無い風評被害に終止符を撃つべくネクロを増量する事で安定感を向上させる方向へと進化しました。
そうはならんやろ

ネクロドミナンスはハンド条件が厳しくなる上にオークに弱くなってしまうものの、そもそもハンドの枚数よりも濃度が重視されるデッキであり相手のオークはどうせオークで迎撃するのであまり変わりませんでした。
嵩張ったネクロは悲嘆のコストとして投擲しましょう。ハンドは銀行に泣きつけば無限に湧いてくるのでピッチでアド損しても大丈夫!

地味にドレイン持ち除去が増えているのも有り難いポイントです。
結構デッキがスッキリしてて好み。

・グリクシスエネルギー

新カード実験会場


由来は旧くカラデシュ時代から存在しており当時は環境を牛耳る存在でしたが、他次元で中々追加パーツを刷れない関係上一昔前のギミック止まりだったのがエネルギーです。
しかしモダンホライゾン3で多数の強化パーツを貰えたため、この令和の世で再び環境クラスのデッキとして舞い戻ってきました。

4種16枚のエネルギー関係のカードをプレイしていくと、使わずに済んだ「端数」をストック出来て次回以降のお買い物をお得に出来るTポイントシステムが採用されていますが、単体で1枚分の仕事を果たせるカードのみで構成されているため年会費無料の持ち得ポイントカードになっています。

特に不安定な護符が強力で、エネルギー2点で1枚衝動的ドローに変換できますが、この手のカードにしては珍しく次に護符でカードを追放するまでストックしておける乾パン並の賞味期限を誇るのに加え、追放領域からカードを唱えるたびに1点のダメージがおまけで付いてきます。
この効果は護符が増えれば重複されていくため、最終的にお釣りで貰ったポイントをカードに変換し4点バーン…の様なインチキ臭いシステムが完成して不労所得での生活も夢ではありません。

エネルギーシステムのパーツのレア度が低めに設定されているのも有り難く、攻めつつアドバンテージを増やしていけるのでルールス系デッキの味変としてもオススメです。
普通に強いし。

・ボロスミッドレンジ

除去しか入ってねぇ!


他環境での禁止カードが何かと他の色に集中しており、どうしても素のカードパワーで他のカラーリングに遅れをとってしまうタイムレス環境の白系デッキですが、それでも追放除去のバリューは他の色には出せない味であり、盤面干渉力を生かしたボードコントロールの構築が可能となりました。

アドバンテージを稼ぐのは苦手なカラーリングですが、1枚で2枚分の働きをするカードを複数枚搭載して相手の盤面を崩しつつ戦線を構築します。
特に孤独と激情は、ブリンクと組み合わせる動きも強力ですが5マナ支払ってのハードキャストもマナバリュー相応の仕事をする為、「除去はあるけど攻め手がない」のジリ貧を打破してくれるパワーカードです。

寓話や歴戦の紅蓮術師はハンドの不要牌をアド損せずに入れ替えられる貴重なカードですがいかんせんオークの弓使いに弱く…。まぁどうせ後で全部燃やすしええやろ!の気持ち。
歴パイを儚い存在で使い回してアドを稼ごうね!

新脱出タイタンであるフレージはETBと攻撃時にヘリックス相応の誘発を発揮し、単体での制圧力も高い上に寓話でとりあえず捨てておけるのもリソース損失を抑える動きでデッキと合っています。

赤込み2色なので月ハメもあり、案外色々干渉できて盤面を受ける力は高いですが、後出し対応デッキなのでオーコウーロ等の高カロリーパーマネントの処理にもたついたり、ネクロやショーテルになす術なく轢かれたりは避けられない定めです。
しかしタイムレス環境でほぼ存在しない組み合わせなので新鮮さはあります。相棒オボシュとか絶滅危惧種かよ!(褒め言葉)

・豆の木オムナス

適切な速度でのプレイをお願いします(迫真)


豆の木コントロールもまた、ピッチエレメンタルの恩恵を受けたデッキの一つです。
圧倒的なカードパワーと何かと長くなりがちな試合時間のせいでモダンの歴史から消えていった豆の木と激情をフル搭載し、一度豆の木さえ置いてしまえば孤独激情束縛が相手の盤面をグチャグチャにしつつ追加の除去をもたらす難攻不落の要塞と化します。

土地を安定して並べ続ける序盤の屋台骨のレンと六番こそいませんが、オーコウーロ死儀礼とモダンイリーガル組がレンの抜けた穴を補うどころかデッキパワーを更に上積みします。
オムナスウーロ孤独で序盤に失ったライフはいくらでも補充可能であり、環境にいるだけでアグロの人権を剥ぎ取るレベルの重たさです。

フェア対面には圧倒的な盤面制圧力を誇りますが、例の如くタイタン原野とショーテルどうする?の気持ちはあります。
それと対コンボ以上にやりたくないのがミラーマッチであり、お互いに攻め手に欠ける上にリソースは枯れないカスみたいな消耗戦が延々と続く事になるため、時間に余裕がある時に回しましょう。

・タイタン原野(ヨーリオン)

全てが崩壊している


タイムレス黎明期は環境トップとしてコントロールやミッドレンジにマジレスを続けてきたヘビー級ボクサーですが、その後の環境変化でショーテルやリアニ等苦手なデッキが環境に姿を見せて一転冬の時代を迎えた哀れな生物です。

しかし、飴と鞭と言うべきか向かい風な環境ながら強化パーツは徐々に追加されており、LOやリアニメイトを咎めつつチャネラー等のクロックを押し留める忍耐やショーテルぶっぱを後手でも牽制出来る撹乱のフルートは苦手な対面への対抗策として喜ばしい強化パーツです。

また、耕作の閃光は自分の動きを強化するカードであり、1T目草食獣→沈んだ城塞セット+耕作の閃光→2T目ギャレンブリグ城セット+原始のタイタンや、1T目草食獣→カルニの庭セット+耕作の閃光→2T目自然の秩序など、法外な2T目タイタンが可能となり如何に不利対面と言えどもひとたまりも無いでしょう。
ETBでカードを増やす出涸らしが多い点も耕作する閃光と相性が良いです。

しかし、固定スロットが多い上に積みたいカードは多いためデッキは太る一方であり、一層の事ヨーリオンを積んで80枚を肯定できる様に構築しましたほんまかよ…?

とは言えハンデスで空白ターンが生まれたり、ETB持ちが多かったりとヨーリオン自体はデッキとの相性は悪くないです。

他にもモダンホライゾン3ではエルドラージがフューチャーされており、無色マナを捻出しやすいタイタン原野に搭載出来そうなカードも多く見られるため新セットで一番構築の幅が広がるアーキタイプかもしれません。

・ピッチドレッジ

辻斬り担当


なぜ自分はモダンホライゾン3発売前に恐血鬼縫合体ナルコメーバにレアワイルドを使っているんだ……??????バカなのか………??????

ヒストリックフォーマットにて、母数こそ少ないものの地雷デッキとして一定のシェアがあるドレッジです。
発掘持ちこそいないものの、自分の山札を切削するカードを連打して潤沢な墓地リソースから大量の横展開を行うデッキであり、墓地対策無しに押し留めるのは至難の業でしょう。
落ちさえ強ければ死儀礼のシャーマン程度の墓地対策は粉々にしつつ横をすり抜けていける爆発力があり、設定6が入っていれば3キルも十分にあり得ます。

逆に言えば適切な墓地対策さえしてしまえばリミテッドレベルのカードパワーの烏合の衆に成り下がるのですが、モダンホライゾン3で登場したピッチスペルを構えてマストカウンターを弾きつつ物量で詰めるクロパの様な立ち回りが可能になりました。

しかし結局力線やら墓掘りの檻やらで墓地を埋められるとマトモにゲームが出来なくなると言う事実からは逃れられないため、サイド後は相手の墓地対策が薄い事を祈りましょう。
安らかなる眠り等は気合いで弾けますが、虚空の力線は即死です。
力線マリガンで3枚とかになった相手ならゴミビートでしばける可能性も…?

考える事は少ないので隙間時間にサクッと理不尽ゲーしたいプレイヤーにはおすすめです。

・フェニックスアライブ

魔法カード死者蘇生!


モダンホライゾンの見所は下環境専用にチューンされたパワフルなカードだけではありません。
環境に新風を吹かせるべく再録されたモダンイリーガルだったカード達も見所の一つです。

その中の一枚である生き埋めは、3マナソーサリー1枚でデッキから肉3体を納墓と遺体不法遺棄のバーゲンセールかのような大盤振る舞いを見せており、墓地は第二の手札と呼んでも過言ではない(遊戯王だっけこれ)現代mtgにおいては時として3ドロー以上の価値をもたらします。

今回はレガシーに存在していたアーキタイプであるフェニックスアライブをタイムレス環境に流用しましたが、暗黒の儀式が使えるため実質レガシーです。

最速1T目のダリチュダリチュ生き埋めからのフェニックス3体蘇生による飛行9点クロックはタイムレス環境においても爆速であり、迂闊にショックインでもしようものなら2+9+9の20点で2キルが視野に入ります。
ハンド4枚から繋がるのでマリガンに強い旨を主張したいですがハンデスには弱いのでダメでした。

タイムレス環境はメインから墓地対策となる死儀礼のシャーマンが跋扈しそもそも墓地コンボの立ち位置は良くない…と思いきや、生き埋めでフェニックス3体纏めて落とすため死儀礼単騎では撃ち漏らしが発生し、何なら生き埋め前のスペルカウントに除去やハンデスが飛んできます。
余った生き埋めはクロクサやアゴナスの雄牛を埋めれば無駄がありません。

とは言え、当然ながらサージカルや虚空の力線等で墓地を徹底的に埋められたらしんどいものがあります。
墓地を封鎖された場合のサブプランはよく考えておくべきでしょう。

・スタイフルウーロ

コンボ搭載コントロール


着地時にデメリット効果を擁する高スタッツクリーチャー(ファイレクシアン・ドレッドノートが起源のはず)の誘発型能力をもみ消しで消すと言うコンセプトは古くよりスタイフルノートと言う名称で研究されていました。
時代の流れと共にもみ消し能力持ちやデメリット持ちクリーチャーにも様々なバリエーションが生まれて構築が広がる中、モダンホライゾン3でもニューフェイスが登場しました。

虚構漂いは想起コストで唱えると3マナ2ドローとパッとしないスペルに留まりますが、ドローは「唱えた時」に誘発し、想起の生贄は「戦場に出た時」に誘発するので、後者だけをもみ消してやれば3マナ4/4飛行滅殺1唱えた時2ドローのオリカとして運用可能です。

ウーロの誘発をもみ消すコンセプトはタイムレスで既に成立していたものの、ウーロ以外に四番を張れる剛腕がおらずワンマンチーム止まりだったと言わざるを得ませんが、決して遅れを取らない2番手以降の加盟はデッキの安定性向上に寄与します。

ちなみに、当然の如く門衛のスラルや厳しい試験官は全プレイヤーのETBを咎めるため、原始のタイタンやアトラクサで財を成そうと夢見る善良な市民にぶっ刺さって悲しみを背負わせる可能性があります。
スキャム系もハンドを荒らされる前に試験官かスラルを置けばだいぶ有利。悲嘆連打されてもウーロでタフに戦えます。

-------

ここでタイマーストップ、本noteで使用した神話レアワイルド以上のカードは激情4悲嘆4忍耐4孤独4緻密2ネザーゴイフ4フレージ3ネクロ2頑強4虹色の終焉3で神話レアワイルド34枚、レアワイルド何枚分かは数えてません(吐血)
死にます 
しかもボーナスシート枠の神話レアは封入率絞られまくってるんですけどぉ!? こんなのって無いよ……!

◾️おわりに


いかがでしたか?
プレイアブルなものに絞ってザッと思いつくだけでも10以上は構築案が出てくる程には、本セットがタイムレス環境に新しい風が吹き込んだ事が分かると思います。

かと言って既存デッキが破滅した訳でもなく、新カードを取り入れさらに躍進したアーキタイプも多数存在しており、環境を動かしつつも塗り替えない良バランスになっているのではないでしょうか。
まぁしばらくは悲嘆再活性が飛び続けるでしょうが今までも囲い環境だったので多少は…。

レアワイルドをふんだんに使ったマネーパイルだけでなく、低レアにも光るカードは多くメイン・サイドともに試せるカードやアーキタイプは多いでしょう。

一つのセットで広がる可能性としては過去最大級であり、紙でもお馴染みの極悪ムーブも輸入されたため、アリーナ専や紙プレイヤーでタイムレスに興味を持っている方は是非この機会に血で血を洗う闇のゲームに足を踏み入れてみませんか?

いつもの如く投げ銭のお礼にインポート用デッキリスト置いておきます。

ここから先は

9,095字

¥ 200

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?